2023夏の東北旅行記(その1)
平泉町を訪問
2023年8月25日に岩手県にある平泉町を訪れました。平泉といえば奥州藤原氏の遺跡、中尊寺金色堂などが有名で世界遺産にも登録されています。東北に来たら一度は訪れてみたいと思っていました、そして美しい庭園や古い寺院などを楽しんできました。
平泉世界遺産ガイドセンター
平泉世界遺産ガイドセンターは、JR平泉駅から少し離れたところにあり、ここでは平泉の歴史や文化を学べる展示室、世界遺産の見どころを案内するインフォメーションセンターなどがあります。平泉の歴史的背景や仏教芸術の魅力を紹介するパネルや映像、模型などが展示され、奥州藤原氏の3代の栄華と衰退をたどることができます。
スローな旅行が好きな自分は電動自転車を借りてゆっくりと回りました。
奥州藤原氏
奥州藤原氏は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて、東北地方を支配した豪族ですが、日本史に疎く関西人の自分にとっては、義経が源頼朝から追われて逃げ込んできたの匿った一族であることや、世界遺産に登録された中尊寺金色堂を立てたくらいの認識でした。
まず印象的なのは、その歴史に蝦夷が出てくるところです。初代の清衡は、蝦夷を鎮圧する立場にありましたが、その過程で、地域の豪族や源氏の争いの渦中にあり、その両者の後継者としてただ一人残りました。この時点で随分と悲哀があふれてます。清衡は争いに嫌気がさしたのか、それとも仏教的な権威を使って地域をまとめ上げようとしたのか分かりませんが、平泉町に仏教文化を大々的に取り入れ、多くの寺院や仏像を建立しました。その中でも最も有名なのが、2代目の基衡が建てた中尊寺と金色堂です。中尊寺は、阿弥陀如来を本尊とする浄土宗の寺院ですが多くの寺が建立され、想像していたより大規模な寺院でした。
また、金色堂は金箔と螺鈿で装飾されていますが、気の遠くなるような時間をかけて装飾されたことは想像に難くないです。見ごたえがありました。
その後は、基衡と秀衡の時代に栄華を誇りますが、源頼朝から目をつけられて滅んでしまいます。所業無常。
松尾芭蕉と平泉
松尾芭蕉は、言わずもがな江戸時代の『奥の細道』で有名な俳人ですが、あの超有名な俳句「夏草や 兵どもが 夢の跡」を読んだ地が平泉です。この当時から観光名所だったんでしょうね。
1689年の6月29日に訪れたとの記録が残っています。334年前・・
平泉の浄土式庭園
平泉には、中尊寺、毛越寺、無量光院などの寺院があり、それぞれに浄土式庭園が造られています。平泉の浄土式庭園は作庭記にのっとった庭園の種類や配置、植物や石の選び方など、庭園作りの基本的な原則や技法が採用されているそうです。作庭記は平安時代末期の日本最古の造園書ですが、東北の地まで影響があったというか、奥州藤原氏がそれだけ中央と繋がりがあったんだと感じます。
ただ、この浄土式庭園は、どのもの江戸などの日本庭園より植物が少なくこざっぱりとして、また広々とした印象があるんですけど。現代人の自分にはやや味気なく感じるのも確かです。どのような仏教感で作ったのか調べようと思うのですが、すぐに忘れてしまいます。
古都の雰囲気
平泉を観光していて感じるのは、奈良県の明日香村と雰囲気がよく似っていることです。明日香村は奈良県にある村で、古代史や神話に関連する遺跡や神社が多くあります。一方、平安時代の文化や仏教に関連する建造物や庭園が多くあり、どちらも日本の歴史や文化に深く関わる場所です。
また、法規制の面では、明日香村は古都保存法(古都における歴史的風土の保存に関する特別措置法。)で景観が守られており、
景観計画について | 明日香村 公式ホームページ (asukamura.jp)
一方、平泉町は文化的景観として景観法のなか平泉の文化的景観と調和した落ち着きと安らぎのある景観を形成すべくで規制されています。
https://www.town.hiraizumi.iwate.jp/index.cfm/21,708,86,htm
法規制が働いているので、町は開発や景観のイメージが共有されているので
雰囲気が似ているようです。付け加えればどちらも自然豊かで静かな町であり、歴史的な建造物が残っていない遺構が中心の景観であることが特徴でしょうか。京都や鎌倉はまだ多くの建築物が残っているのですが、明日香村も平泉町の全盛期の姿ではなく、それが過ぎ去りしあとの景観として保存されいてるため雰囲気が似ているのだと感じました。
その雰囲気を十分に味わうには、そのあとの歴史、松尾芭蕉や万葉集をしっているとその独特の情緒を感じることができると思います。以上が私の見解ですが、ちょっと渋すぎる楽しみ方かもしれません。
まあ、そんなことより美味しいもので楽しむのが良いか
その2などもメモって行く予定。あとAIを活用しながら書く練習も兼ねてます
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