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録音編②【PC録音&機材紹介】

ちわっす!
陽気な無償MIX師 Shiki(シキ)です!
よく分からないけど、配信者の挨拶みたいに定着させたいなって考えてますが多分その内飽きるかも知れません!

今回は、既にPC・機材で録音している方、スマホ録音から脱して機材録音に進化したぜ!って方向けに記事を書いていきます!
まだまだ初心者向けの記事なので、なるべく難しい言葉での説明はしていません。知識ある方が「なんか違くね?」と思っても、『その解釈が誤り』でない場合はあまりツッコまないでください!
もし、その解釈自体やめた方がいい場合はコメントにて教えてください!
即時訂正します!

①録音時の注意点

まあ機材を入手したわけですから、まず録音したいですよね!!
しかし、なりふり構わず録音してしまえば、スマホ録音と変わらない、どころかもしかしたら不慣れでスマホ録音より劣化する恐れも・・・。

そんなところを加味して、まずは注意点をザッと説明していきます!

まずはスマホ録音と変わらない部分からご紹介!

  • 反響音がない場所で録音しよう!

これについて言及しておきたいんですけど、『反響音がない』とはつまりどういう場所のことだってばよ?というナルトの皆さん。
反響する場所を超身近に例えると、『トンネルの中』『風呂場』です。
「じゃあ部屋の中なら反響しないじゃん!」と思われがちなのですが、マイクと言うのは、声と壁の僅かな反響も拾ってしまうのです。
パッと聞いただけでは分からなくても、コンプレッサーと言うものをMIX時に使用すると、その音がガンガン前に出てきたりします。
スマホ録音で重要視される『確実に不可避なノイズ』も、コンプレッサーによってガンガン前に出てくるので、音楽業界、どこの分野でも確実に言われるのが、『一番大切なのは録音の時』なんです。

細かいことはいいから早く録音させろ!!というルフィの皆さん。
それではドンドン進んで行きましょう。

  • マイクとの距離は『拳1~2個分』は開けよう!

  • 可能なら『ポップガード』を使用しよう!

  • 更に可能なら『リフレクションフィルター』も使用しよう!

  • 入力音量の数値は「自分の一番デカい声が割れない音」を基準に、全てその数値で録音しよう!(途中で変えちゃダメ)

  • 環境音(エアコンの音とか)には変わらず注意!

  • ヘッドフォン使用の際は「音漏れのしないタイプ」を使おう!

  • 折角PCを使うなら、BPMのカウントに合わせて録音しよう!

すっげえ最低限の注意点はこんな感じですかね。
あとは、スマホ録音編でも紹介した注意点も守れると尚良しです。

②最低限必要な機材

と言うわけで、今回の主題は④なのでドンドン進みます。
「10万のインターフェース買え!」って言ってもまず無理だと思うので、安価で皆さんがよく目にする物を今回はご紹介します。

と、その前に

機材録音で最低限必要な物ってなんですか?

スマホ録音から脱した皆さんが一番に知りたいのってここですよね。
分かってます。僕も学生時代にめちゃくちゃ悩んだので、同じドジは踏ませません。アホみたいに安価な機材に10万以上も浪費させません。

  • 当たり前だけど一応書いとく『パソコン!』(録音だけならあんまりスペックとか意識しなくてもいいですが、「Windowsが入ってない物」とか、そのメーカー独自の激安パソコン」だと、『録音ソフト』がダウンロードできない場合があるので注意してください。)

  • 録音ソフト!→全員フリーの『スタワン』を使おう!(他にも使えるソフトありますけど、これより優れたものはないと思ってます。)

  • マイク!(ダイナミックマイクとコンデンサーマイクがあるよ!)

  • インターフェース!(マイクとパソコンを仲介する機械だよ!)

  • イヤホン or ヘッドフォン!(上記にも書いてあるけど、ヘッドフォンの場合は『音漏れしない密閉型』を選ぼう!)

  • マイクスタンド!(決して片手持ちしてカラオケ感覚で録音したらダメだよ!専用の大きさとかもあるから注意してね!最初はマイクとセットの物を買った方がいいかも!)

  • マイクケーブル!(マイクとインターフェース間を繋ぐコードだよ!これの質でも音質変わってくるけど、別に最初は安い物でいいんじゃないかなと思うよ!)

  • できれば『ポップガード』最初は安い物でいいと思うよ!)

こんなところかな?
記入漏れしてるよ!って物は、コメントじゃなくて、Twitterとかでもいいので教えてください!

③機材紹介をしていこう!

それじゃあ、何を揃えればいいか分かったあなた。
でも、色んな物があって分からないよ~!というのび太くん。
この天才がここに全てまとめましょう。

まずはインターフェース!

何故かと言うと、安価な物ならコレ!という商品が限られているから!

  • STEINBERG - UR22mkII

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/208842/

  • FOCUSRITE - Scarlett Solo

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/263472/

  • YAMAHA - AG03MK2

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/304967/

間違いのないように製品サイトまで載せるShikiさん優しすぎる件。

おふざけはさておき、ちょっとした豆知識なんですけど、音楽用の機材を買う時は絶対的に『サウンドハウス』をオススメします。
商品に間違いがないってのもあるんですけど、何よりポイントが付く!
ポイントが付くってことは、そのポイントで他の機材買えるんですよ。

あと、音楽業界ってバカなのか分からないんですけど、50万のソフトをセールだと3万とかで売ってたりするんですね。
このサウンドハウスもバカ(褒めてる)で、ポイント〇倍キャンペーン!とかが定期的に行われているので、僕は今18万のインターフェースを使っているんですけど、そのポイントだけで2万円分くらいのお買い物しました。

ちょっと話が逸れちゃったんですけど、上記3点のどれかなら取り合えず問題はないかと思います。
ぶっちゃけ、この上記の物より少しアップグレードされた数千円~数万円アップしている商品は、『他の楽器(ギターとか)の録り音が良くなる』だけで、ボーカルにはあまり作用しないので、ボーカル録音だけだよって方は、少しでも高い商品・・・!とか思わなくても大丈夫です。
全く作用しないよ!とまでは断言できないですけど、だったらプリアンプとか別途の商品を揃えた方がマシかな、と個人的には思います。

続いてはマイクのご紹介!

  • SHURE - SM58(ダイナミックマイク)

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/69782/

  • SENNHEISER - E935(ダイナミックマイク)

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/68380/

  • audio technica - AT2020(コンデンサーマイク)

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/16117/

  • LEWITT - LCT240Pro ValuePack(コンデンサーマイク)

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/253697/

ダイナミックとコンデンサー、それぞれ2点ずつ紹介しました。
機材厨に色々言われたくないので、一言だけ断言しておきます。

1万円代で誰にでも使いやすそうな物を揃えました!!!

インターフェースと違って、マイクは1万円の物から3万円の物にグレードアップするだけで全然変わってくるので、紹介してたらキリないです。
その為、今回は『誰が扱っても最低限大丈夫だろう』を基準に、1万円代の商品から選定させて頂きました。

それと、MIX師さんによっても得意なマイクとかがあるので、細かく僕個人の意見だけ書けないよってのも正直なところではあります。
のですが、僕は書きます。

ダイナミックマイク・ゼンハイザー E935は、今でも現役(ライブのみ)で、7年以上ライブでも録音でも重宝しています!!!!
あとこれもマメなんですけど、SM58というマイクは、スタジオ録音するなら無料で借りられます。スタジオ使うなら買う必要ない。

それから、ダイナミックとコンデンサーの違いについて簡単に触れます。

  • スマートフォン・・・本来の用途は『通話』なので、幅広い音を拾います。

  • ダイナミックマイク・・・ライブ特化のマイクですが、一点集中型なので、周りの音を拾い辛いです。ただ音質がゴツゴツしがち。

  • コンデンサーマイク・・・録音に最適解なマイクですが、正直しっかりした防音室等でないと、些細な音すら着実に拾ってくれるので、部屋録の人とかはマジで注意した方がいいです。

こんな感じなので、外の音うるさいよって人はダイナミックの方がいいと思ってます。割とコンデンサー使ってる人多いんですけど、やっぱMIXしてると周りの音めっちゃくちゃ拾ってますよ。

そこで、既に3,700字も書いてる超長文な今回の記事なのですが、やっとこさ主題の④に入って行こうと思います!!!!!

④機材が良くても環境で全て変わる

本日、機材録音の方全員にマジで伝えたい、録音の主題中の主題。

いい機材揃えても、環境次第でゴミと化す。

ホントに、機材少しでも分かる人なら、ヘドバン並みに頷いてると思う。
上等なコンデンサーマイクを使ってる方の音源より、全然いい環境のスマホ録音の方の方が音質良かったケースとかザラにあるレベルです。

すごい簡潔に言うと、①で紹介した通り、周りの反響音等がなく、声のみをしっかり収録できない限り、上等な機材揃えてもノイズになります。

今回は、僕の失敗談(黒歴史)を紹介しながら説明していきます。

まずはダイナミックマイクでの試行錯誤

使用機材:Mac book / SENNHEISER E935 / MIX - Cubase内蔵のみ / ポップガード無し / カラオケ録音

18歳の頃、CubaseというMIXソフトを買ってから録音した作品になります。
なんと、家で歌うと近所迷惑になるので、カラオケで録音していました。

感覚でもいいから伝わって欲しいのですが、ボーカルに薄い膜があるような、モワッとした質感を感じられませんか?
これが、カラオケで収録したことで『反響』による、MIXではどうしても取り除けない録り音で入ってしまっている反響音です。

使用機材:Mac book / SHURE SM58 / MIX - Cubase内蔵のみ / ポップガード有り / スタジオ録音

続いてはこちら。
19歳の頃、当時様々教わっていた先輩と一緒にスタジオ入った時に、アドバイスを頂きながら録音した作品になります。

シャルルと聴き比べながら読み進めて欲しいのですが、ボーカルの輪郭がしっかりしてませんか?
SM58のマイクが苦手だった面もあるのですが、さっきと違って『加工で誤魔化しのない音源』になっていると思いませんか?

ただここがコンデンサーとの違いなのですが、Aメロ等の楽器が少ないパートで、コンデンサーの方がもう少し楽器と馴染ませることが出来ます。
当時はいい環境がなかったので、ダイナミックマイクの限界で妥協してますが、『悪くなるよりかはいい』という判断でいいと思います。

使用機材:Mac book / SENNHEISER E935 / MIX - Cubase内蔵のみ / ポップガード有り / カラオケ録音

続きましてはこちら。
20歳の頃なのですが、バカなんでしょうか、カラオケ録音に戻っています。
しかし、バカはバカでも頭を使うバカでした。バカですけど。
当時働いていたカラオケ屋で録音したのですが、『一番小さい部屋なら反響音も少なく済むのでは?』と考えたわけです。

聴くが易しなのですが、確かにシャルルよりは誤魔化しはないです。
ただ、やはり『反響を拾わない』と言うことが出来なかったので、リバーブやディレイの空間系エフェクトで誤魔化すMIXになってます。

MIX師の方は「ここの帯域もう少し上げればいいのに」と思う方もいると思うのですが(サビのボリュームちょっと小さくね?ってこと)、そこ上げちゃうと、反響音のボワっとが前に出過ぎちゃうので、少しオケに埋もれさせると言う無茶苦茶なことしてます。サーセン。

使用機材:Mac book / SENNHEISER E935 / MIX - Cubase内蔵のみ / ポップガード有り / 車内録音

いつまでもダイナミックマイクの話をしててもつまらないと思うのですが、同じ機材でも録り方次第でここまで変わるよってのをマジで覚えて帰って欲しいです。(どこに?)

と言うわけで最後の僕のバカ工夫です。
バンド活動と他の仕事等に勤しんでいたのでブランクが空いて23歳です。
年々、歌の成長も見られて面白いですね。

蛇足はさておき、なんとこちら、機材を狭い軽の車に詰み込んで車録です。
深夜のだだっ広い駐車場で、外音に注意して録音しました。
なんなら中途半端な宅録よりもいい音質で録れたんじゃないかと思います。

最後に、ダイナミックマイクでも工夫次第でここまで録音できるから、あまりコンデンサーマイクに固執しなくてもいいよ!ってことを伝えたいが為にここまで長いこと試行錯誤のお話をしてきました。

あれ?Shikiさん、コンデンサーマイクの紹介は?

この僕ですよ?

するに決まってるじゃないスか・・・(吐息)

使用機材:Windows デスクトップ / ANTELOPE AUDIO Edge Solo / MIX - Cubase(WAVES/OZONE/MELODYNE) / ポップガード有り / リフレクションフィルター有り宅録(マイク周りの壁に吸音材)

車録うっせぇわから2年、様々な音楽関係のお仕事や、自分の作曲活動の幅が広がっていく中で、機材がようやくスーパー進化を遂げました。

この動画だけフル尺載せてます。
コンデンサーでちゃんと収録音を気にすると、低音から高音、シャウト、コーラス、ラップ、他にも様々な加工が抜群にこなせます。
ダイナミックと違って、ボーカルが透き通ってるのにしっかり聴こえてくるのが分かるんじゃないかと思います。

この違いを、肌で感じ取って欲しかったので、今回はここまで手の掛かる記載と様々な紹介をさせて頂きました。
ここまでちゃんと飽きずに読み進めて来れた方は、絶対に150%くらい、他の方よりもスタートダッシュが確実にできます。

当然でしょう。この記事だけでセルフミックスボーカリストの6年間の試行錯誤を垣間見ているんですから。

そして、一番最初の記事でもお伝えしていることですが、ボイトレの成果でここまで作品のクオリティが上がることも証明できましたよね。
僕は、病気に掛かってしまって、数字や収益を気にする活動が嫌になって今では無償MIX師をしていますが、『最初のシャルル』『最後のGURU』、もちろんどちらも伸びない可能性もありますが、どちらの方がかっこいい?伸びる可能性がある?と聞かれたら圧倒的に成長後ですよね。

もちろん、機材を揃えること・いい音質で収録することもすごくすごく大切なことですが、自身のボーカルスキルを身に着けることも、すごくすごく大切だし、自身の成長がいっちばん歌で楽しいと僕は思ってます。

こんなに蛇足まみれの長い文章を読んで頂きありがとうございました。
あなたの歌い手としての活動が、楽しいものになりますように。


2022/12/09 記述

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