禍話リアルライトプラス(station Februaryへようこそ4原稿)タクシーの話
禍話はツイキャス(ネットラジオ)にて九州の怪談蒐集家かぁなっきさんがなさっている怪談放送です。この方大変懐が広くご自分のラジオ内の話は自由に使用していいとの事。
お言葉に甘えてそのラジオ放送をリライトし、さらに私の考察やら怖い話をプラスしてお届けするのがstation Februaryへようこそでございます。では早速はじめていきましょう。
(ほぼ放送通りのリライトです)
タクシーといえば1つ話があるんですよ。
私が返り討ちにあった話なんですよ。
怪談会で突っ込んだら、いや私よくね突っ込んだら返り討ちにあうんですけど(笑)ディティールの甘さとか指摘すると急に怖いのが返ってくるなんてよくあるんですけど…。
どんな話でもしろって言ったんですけど、1人だけどうしても怪談なんてないっていう人がいて、あるでしょ変な体験とかあるでしょ、これはなんだろうって話とか。
そいつ、どうしても無いって言うんですよ。5歳ぐらい年下の男でね、図体がデカくて少し陰気なやつだった。眼鏡かけてなかった。友達の友達ぐらいだからあんまり強くいえない。
なんでもいい、夢でもいいからしろって。そしたら「夢ならあります。」なんだあるじゃねーかって。俺は夢マニアだとかテキトーなこと言って。
そしたら「小さい頃からずっとみている夢がある」とずっとっていつからだって言うと「幼稚園から今のいままで」だって。お前いくつだって言ったら20うん歳って。めちゃめちゃ見てるじゃんって。
どんな夢なのって言ったら、
玄関に自分が腰掛けて、で玄関開いてるんですよ。ぼーっと外見てるんですって。
一軒家なんですね、
その人の家の前にタクシーがとまるんですよ。キーって。個人タクシーみたいなので、後部座席がガチャって開くんですよ、あ、じゃあ家の人が呼んだタクシーなのかなって思うわけですよ。
でも家から誰も出てこない。
なんなら無人っていうか自分しかいないみたいみたいなんですよ。
なんだろうこれって思いながらタクシー運転手もほらそんな長い時間開けていたら、そろそろしびれを切らして出てくるぐらい5分〜10分とか。でも運転手は何にもしないんだそうですよ。座席から動かないみたいな。で、自分としてもどうしていいからわからないからずっとそこにそうしてるっていう夢を見るんですよって。
え、なにそれ怖いね、気持ち悪いね。
なんかタクシーにトラウマっていうかなんかないの❔って言ったら特にはないですって。ふーんそうなんだーそれ個人タクシーぽいけどどんなタクシーなの❔って。これこれこうでこんなタクシーなんだって。まぁ自分も家の玄関に座ってそれを見ているだけだから、家の前にタクシーが来て後部座席開けてるなって見てるだけだからよくわかんないんですけど、その運転手、首に黒子がありました。って。
おいちょっちょっとまてこのバカと俺は怒っちゃいましたね。
お前玄関に座ってるとタクシーが来て後部座席開けるんでしょ❔そのまま両者とも動かないんでしょ、じゃなんで運転手の首の後ろに黒子があるって分かるの❔
ちょっと意地悪いんだけど。そしたらそいつがすごい真顔で俺に「それじゃオレ、もうあのタクシーに乗ってるんですかねぇ❔」って言ってくるんですよ。
超怖かったです。返り討ちにあいました。もうそいつに会ってないんで、今頃そのタクシーに乗ってどっか行ってんじゃないんですかね。皆さんもね、タクシーの運転手の首の後ろに黒子があったらもうダメだってことでね。
というお話でした。
何気に怖い話でしたね。
もちろん実際のことでは無いわけで、なんでもありの世界なわけですから夢なので。でも、本人が気が付いていない事にかぁなっきさんの指摘により気が付いてしまうっていうのは指摘した本人もされた本人も怖いですよね。
夢というのはどういうものなのか。
夢はレム睡眠時にみるとされていますが、レム睡眠に到達するまではどんな状態かというと入眠時心像という状態だと言われています。
入眠時心像とは幾何学模様や色のついた光線、人の顔や姿全体、動物、見た事ない不思議なものが見えるとか、なにかが聞こえたり、味や匂いを感じたり、高いところから落ちたり、浮き上がったり、夢のようにストーリーのあるものまであるそうです。
となるとレム睡眠時にみる夢と何が違うんじゃという感じになりますよね、その差は深い感情や感性がそこにあるか否かだそうです。
レム睡眠時に見る夢と異なり肉体に変化があるのが入眠時心像の特徴で驚きや恐怖の表情、高いところから落ちる夢などではしがみついたりする様子は確認できますがその中には反応的なものはあってもそれらは感情や感性から起こったものではないのです。
そして決定的に違うのはほとんど内容を覚えてはいないということなのです。
もちろんその内容を覚えている状態にすることも可能ですが他者の手を借りる必要があります。
さて、今回のお話は夢の内容をしっかり覚えているわけですからレム睡眠時に見ている夢なのでしょうね。
皆さんには頻繁に見る夢というのはありますか❔
私はあります。
山に来るまで私の父親と一緒に行く夢です。その夢の中には池のようなものが必ず出てきます。池には水面ギリギリの端がかかっており、その橋の上を来るまで進んでいきます。水面がすく近くにあり、車が沈みそうなのとその池の美しさにドキドキとどこか懐かしさのようなものを感じるそんな夢です。この夢はもうかなり長い間時々みています。
ということで今回はこれにて終了です。お読みいただきありがとうございます。
動画のした際にはURLを貼りますので時々チェックしていただければ幸いです。
1YouTubeにて朗読版アップしました(*^^*)