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ママの休食の“ママ”に込めた願い

こんにちは。管理栄養士のしきです。先日、パシフィコ横浜で開催されたマタニティ&ベビーフェスタ2021にて、「ママの休食」初のイベント出展をしてきました。ママの休食はオンラインの宅食サービスなので、直接ママの声を聴く機会は非常に貴重で、重要だと思っています。

そんな中、この“ママの休食”というブランド名についてもご意見をいただくことがありました。そして改めて、ネーミングの真意についてきちんとお伝えできてなかったと反省をしたので、noteを通じて、ママの休食というブランド名についてお話ししたいと思います。

なぜ“ママ(女性)”なのか

家事や育児をしているのは女性だけでなく男性も。そんな思いから、なぜママ(女性)だけを対象にするのか、というお声もあるかと思います。

私たちが"ママの"をうたうのは、命がけで新しい生命を育み生み出すママに、少しでも多くの休養と栄養をとってほしいという願いを込めているからです。

新しい生命を育み・産み出す性、それが女性です。妊娠や出産というのは、女性が命がけで新しい生命と向き合う大事なとき。この時期に、しっかり休養と栄養をとることはとても大切なことです。

なぜ、この時期の女性に休養と栄養が必要なのか。それは、日本の妊産婦の低栄養問題が、先進国の中でも極めて深刻な状況にあるからです。

日本は低出生体重児の割合が高い

先進国の中でも、日本の低出生体重児の割合は高い状況にあり、OECDの2018年のデータによると、日本の低出生体重児の割合は、ギリシャの9.6%に次いで9.4%と、2番目に高いのです。この結果は一時的なものではなく、この状態が2013年から変わらず続いています。

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※低出生体重児は、出生後にも医療的ケアが必要となる場合も多く、また発育・発達の遅延や障害、成人後も含めた健康にかかるリスクが大きいことが指摘されている

低出生体重児が多い原因の一つとして考えられているのが、若年女性のやせ(BMIが18.5未満の女性)、妊娠時期の低栄養や体重増加不足です。やせの問題にしても、低栄養や体重増加不足の問題にしても、日ごろの食生活や生活習慣に大きな課題があると考えられます(もちろん、それだけが要因ではないですが)。

しかし、食生活や生活習慣の改善のためには、健康知識や料理のスキルが必要となり、わかっていてもできない、なかなか続かない、というのが実情です。さらに、家族ができることで、自分のことばかり優先できなくなることも、食生活や生活習慣がおざなりになってしまう一つの要因です。

ママに寄り添う=家族に寄り添う

ママの休食の“休食”という言葉には、休む(適度な休養をとる)こと、給食のような栄養バランスのとれた食事をとること、の2つの意味が込められています。

わかっていてもできない、なかなか続かない、そんな方のために、「栄養のことがすでに考えられたお弁当を食べるだけで、あれこれ考える時間が節約され、休養も栄養もしっかりとれる」そんな食事の提供を、ママの休食では目指しています。

これまで、サービスを通じてたくさんのママの声を耳にしてきました。栄養バランスを考えた食事を作りたいけど、そんな時間十分にとれない。かといって外食や中食、宅食に頼ってばかりいるのも、手抜きしているように思えて気が引ける。そんな声が多いのも事実です。

だから、私たちは「もっと休もう」「もっと栄養をとろう」などと理想を発信していくだけでは不十分だと感じています。ママの休食は、手抜きの手段ではなく、休養も栄養も補給できる賢い選択肢の一つとなって、ママそしてご家族の健康を支えるために存在しています(そのため、ママ向けだけでなく、ご家族や成長期のお子さまにも適したプランも用意しています)。

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宅食を上手に活用して、週に数回栄養バランスのとれた食事を取り入れることは決して後ろめたいことではありません。むしろ、手料理では考える時間含め労力がかかってしまう「健康的な食事」を、実現するための前向きな方法だと思っています。

さいごに

新しい生命を育み・産み出す性である女性にとって、休養と栄養は必要不可欠です。そのためには、健康的な食生活や生活習慣が必要であり、家庭の食事について、手料理以外の選択肢含めより良い方法を考えることは、男女関係なく、家族にとってとても重要なことです。

ママの休食は、私自身が起業家を目指したときに、いずれ家庭と仕事の両立に悩む日が訪れるだろうことを予想して、「あったらいいな」を実現したサービスでもあります。そして、女性の社会進出を支援するサービスであり、無償労働の生産性を高めて家族の時間を増やし、少子化対策にも貢献できるサービスであると考えています。この辺りのお話は、以前の記事でも見解を述べていますので、ぜひご一読ください。

最後になりますが、サービスを開始してから1年足らずですが、少しずつ「ママの休食、聞いたことある!」と言っていただけるようになり、とてもうれしく思っています。インパクトのある名称から、誤解を生んでしまうこともあり、私たちの発信をより丁寧にしていかなければと感じています。今回は、イベントを通して実際に多くのママと接することができ、このような説明の機会を得ることができました。ご意見をくださった方々、本当にありがとうございます。今後ともママの休食をよろしくお願いいたします。

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