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私のネットネット株の手法紹介!

ネットネット価値(NCAV)の計算方法

さてさて私のメインの投資手法をご紹介したいと思います‼︎ この手法は、かぶ1000さんの著書を参考にした手法です。

ネットネット株を見つけるためには、企業の資産価値を計算する必要があります。本手法では、以下の計算式を使用します。

📌 ネットネット価値(NCAV) =(現金及び預金 + 受取手形及び売掛金 + 有価証券 + 賃貸等不動産の含み益 - 負債)

この計算式では、企業がすぐに換金しやすい資産(現金や売掛金など)に加え、賃貸等の不動産の含み益も評価に含めています。これにより、企業の実態に即した資産価値を判断できます。


投資対象となる銘柄の基準

本手法では、**「時価総額がNCAV以下の企業」**を投資対象とします。

時価総額 < NCAV なら割安と判断

一般的なネットネット株投資では、「時価総額がNCAVの2/3以下」であることを基準にすることが多いですが、本手法ではよりシンプルに 「時価総額がNCAVを下回るかどうか」 で判断します。


具体例

以下のような財務データを持つ企業を考えてみましょう。

項目金額(億円)現金及び預金50受取手形及び売掛金30有価証券20賃貸等不動産の含み益40負債総額80時価総額50

この企業の NCAV は以下のように計算できます。

📌 NCAV =(50 + 30 + 20 + 40 - 80)= 60億円

この企業の時価総額は 50億円 なので、基準である 「時価総額 < NCAV」 を満たしています。この場合、**「市場評価よりも企業の実質価値の方が高い」**と考えられるため、投資対象となります。


この手法のメリット・デメリット

✅ メリット

実際の換金可能な資産を基にしており、企業の実態価値を正確に評価できる
一般的なネットネット株の基準よりも、割安な銘柄を幅広く探せる
不動産の含み益も評価に入れることで、隠れた資産価値を見つけやすい

❌ デメリット

不動産の含み益が本当に実現できるかは企業次第(売却しない限り利益にはならない)
企業が抱える負債の内容を正しく評価しないとリスクが高まる
短期間で株価が上昇するとは限らず、長期保有が前提になる


効果的な投資のポイント

  1. 「含み益が実際に活かされるか?」を確認する

    • 企業が不動産を売却する予定があるのか?

    • 不動産収益が安定しているのか?

  2. 流動性の高い資産が多い企業を優先する

    • 現金・売掛金・有価証券が多い企業は、倒産リスクが低いため投資の安全性が高い。

  3. 分散投資でリスクを抑える

    • ネットネット株は「市場に放置された割安株」が多いため、1銘柄に集中せず、複数の銘柄に分散投資する。

  4. 売却ルールを決める

    • NCAVの1倍を超えたら売却するか?

    • 一定期間(2〜3年)持っても値上がりしない場合の対応を決めておく

    • 企業価値が下がった場合の損切りルールを決める(業績悪化や資産売却でNCAVが減少した場合)


どんな人に向いている投資法か?

この投資手法は、次のような方に向いています。

企業の資産価値を重視した投資をしたい人
長期的に割安株の見直しを待つことができる人
財務データをしっかり分析し、隠れた価値を見つけたい人

この手法は、企業の本質的な価値を見極めることで、リスクを抑えながらリターンを狙える手法 です。グレアムの伝統的なネットネット投資よりも現実的な評価を可能にし、特に 資産価値が市場で正しく評価されていない企業を見つける のに有効です。

ネットネット株投資に興味がある方は、ぜひこの手法を活用して、実践してみてください!

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