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ネットネット株 昭和パックス

投資スタイル・条件


昭和パックス(3954)はネットネット株狙いの中長期投資候補です。1~3年のスパンで、財務的割安性と資産価値に着目してキャピタルゲインを狙います。リスク許容度は中程度で、流動性の低さや株価変動にも耐えつつ、割安解消による上昇を待つ戦略となります。

ファンダメンタル分析

  1. ネットネット株判定: 最新の財務数値から見て、昭和パックスはネットネット株の条件を満たしています。2024年3月期の現金及び預金は約84億円、受取手形・売掛金(営業債権)は約64.8億円、投資有価証券(主に関係会社株式)は約73.7億円を保有。さらに賃貸等不動産の含み益(帳簿と時価の差額)が約13.5億円あります。これらの合計約236億円に対し、負債合計は約95億円程度と推定されます。現在の時価総額約81.7億円を上回っています。つまり、保有資産から負債を引いた価値が株価に反映されておらず、ネットネット株としての割安性が確認できます。

  2. フリーキャッシュフロー(FCF)の推移: 過去10年間で営業キャッシュフローは安定的にプラスを維持しており、投資キャッシュフロー控除後のフリーCFも概ね黒字です。2018年3月期に約14.94億円、2019年3月期には約15.95億円のフリーCFを創出しています。2020~2022年も5~7億円程度のプラスを維持しました。2023年3月期は設備投資増によりフリーCFはほぼゼロ(0.01億円)まで減少しましたが、2024年3月期は約2.92億円のプラスに回復しています。長期的に営業利益に見合ったキャッシュを生んでおり、黒字倒産のリスクは低いと判断できます。十分な手元現金も抱えており、財務安全性は高水準です。

成長性の確認

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