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アニメの感想を見て痛い目を見た話

 最近、暇なときにお友達と一緒にアニメや映画を見ることが増えた。ひとりで見ようとすると、ゲームをしながら見ちゃって結局内容が入らないということが多いので、こういう時間はありがたい。

 それでお友達の提案で一緒に『東京沈没2020』という作品を見た。簡単に内容を説明すると、「大地震が起こって日本が大変。文明が崩壊した日本で家族全員で生き延びよう。」という作品。

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 感想をざっくり言うと、「普通に楽しめた」という感じ。

 例えば、ゴムボートに乗って姉弟+漁師のおじさんで漂流するシーンでは、おじさんの死骸が鳥に蝕まれてたり、幻覚を見るレベルまで疲弊したりして、「これもう詰んでるじゃん…」みたいな絶望感のある描写が上手に描かれていて、作品に没入することができた。

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(サメに食べられる漁師のおじさん)

 お母さんが命を張ってモーターボートのロープを外し、死んで息子娘が大号泣するシーンなんかもちょっとウルっときた。誰かの犠牲になって死ぬ系の感動にはかなり弱い。

 アニメをいっき見した後は、余韻に浸りながら感想サイトを見るのがルーティンなので、「あァ~おもろかった~」なんて思いながら『東京沈没2020 感想』と検索した。


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あれ?


 様子がおかしい。露骨に評判が悪いじゃないか。

 「そんなヒドいとこあったかな?」なんて思いながら感想書いてる記事を開いた。そんなにバチクソにバッシングされるような作品だったか…?

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9話 ニッポンチンボツ
さて、母との別れは一瞬で終わり、モーターボートを使った旅が再開。ここでこれまで引きこもりが唐突に「レッツゴークレイジー!」と叫び始めます。度重なる災害のストレスでついに精神に異常を来したのでしょうか。剛が「かわいそうに……」という目で見ているのが気になります。

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そこからは姉弟の漂流教室が始まります。腹が減って見た幻覚で父が「鳥を捕まえろ」と謎のアドバイスをしてきますが、それに従って鳥を捕まえたら魚を三匹ほど吐き出します。わざわざ現世に戻ってきてまで言うほどのスケールではなくて笑いました。


正論しかねぇ・・・


 なんというか、記憶の奥底に封印してスルーしてきた違和感の数々が一気に湧いて出てきた感じがした。露骨なご都合主義と、伏線でもなければストーリーを面白くする味付けにもなっていない謎の要素たち。まぁ湧いて出る湧いて出る。

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「お母さんの味だ!」と泣きながらカレーを食べます。しかし、このがっついてるカレーがなんと大麻カレーであることが発覚。お前のお母さんは何を食べさせていたんだ。

 こことか完全にギャグでしょ。なんで見てるときにはスルーできたんだ。


 結局感想記事を見て、自分の中にあるこの作品への評価が一転。不倫騒動後のベッキーのように、以前のような純粋な目で見れなくなった。

 もともと自分は「味音痴」ならぬ「脳音痴」なのだが、結局、脳音痴なら感想記事とか気にしないで自分の好きなものを勝手に楽しんでればいいのではというのが自分の中での落としどころになった(東京沈没2020はもう良い作品と思えないけど)。ウンコをおいしいと感じる身体なら、ウンコを食べるに越したことはない。

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