見出し画像

臨床工学技士合格率90%以上!のうたい文句にはウラがある!?

中・高校生の皆さん、
「臨床工学技士合格率90%以上!」って書いてるからこの学校に進学しよう!
って安易に考えずに進路を決めてください。
以下の記事を読んで学校を選ぶ際の参考になれば幸いです。


また、臨床工学技士の資格が転職に役立つのか、またこの資格の活かし方や、収入と将来性、合格率、おすすめテキスト、参考書や問題集などを解説していきます。

本記事でわかる事。
臨床工学技士の学校の選び方

臨床工学技士資格は転職に役立つ?

臨床工学技士の収入と将来性

臨床検査技師も取得したほうが良い?

臨床工学技士試験合格率

臨床工学技士のおすすめ参考書・テキスト・過去問

上記の内容について解説していきます。


臨床工学技士の学校の選び方


合格率の高さを宣伝している専門学校は要注意です。


どこの学校でも、国家試験に合格できそうもない学生は留年か卒業させないで、そもそも国家試験を受けさせません。
学生にしっかり在学中は勉強させる意味でもやむを得ないようです。


「国家試験の合格率90%以上!」なんて大文字でパンフレットでうたっている学校は、20%ほど生徒が退学しているかもしれません。


募集定員に対してあまりにも少ない人数しか受けていない学校は、何らかの理由で人気がないか、成績が悪いあるいはイヤになって卒業できなかった人が多い、と考えられます。


下記サイトで、臨床工学技士の「学校別合格者状況」をクリックすると、学校別の合格率が表示されます。
2021年(令和2年度卒業生)国家試験合格状況一覧


学校を選ぶ際は、こういった点も参考にしてください。

臨床工学技士資格は転職に役立つ?


就職先はあって転職も有利・・・とまではいきませんが、選ばなければ就職率はほぼ100%です。
当然ですが役立つ資格です。


経験を積んで実力が付けば、条件の良い病院へ転職もできます。


医療機関では、集中治療室、手術室、心臓カテーテル検査室、ペースメーカーなどの業務が拡大しています。
また、平成28年度に、集中治療室に臨床工学技士を配置することで診療報酬が貰えるという診療報酬の改定がなされました。


今まで臨床工学技士がいなかった病院や、特に集中治療室において臨床工学技士配置の必要性が高まっています。


医療機器は、基本的にどんな機械でも人間がメンテナンスしなければなりません。
人間が作った機械である以上故障も誤作動もします。
医療器具が増えればそれだけ臨床工学技士の需要も増えるはずです。


ただし、今後も需要があって、将来性もあって役立つ資格かどうかは難しい判断になります。


例えば、機械の自動化や高速インターネット回線の普及で医療現場でのメンテナンスの必要がなくなるかもしれません。


そうなると需要がなくなって求人が減る可能性もあります。
一部では今後なくなる職業だとも言われています。

臨床工学技士資格は転職に不利?

臨床工学技士と臨床検査技師と診療放射線技師、求人はどの資格が多いのか少ないのか?


例えば、インターネットハローワークで求人情報や調べると下記のような結果になりました。


臨床検査技師(1496)>診療放射線技師(617)>臨床工学技士(567)
※2021年11月現在


カッコ内はそれぞれの「免許」を入力して検索した際に表示された全国の求人数です。


単純に就職数だけを比較すると、臨床工学技士が最も少ないことが分かります。
臨床検査技師の約1/3です。


実際に、数年前から国立大学病院での臨床工学技士の採用は非正規に限定しています。
正規の職員は足りているということです。


もちろん「就職できない」なんてことはありませんが、絶対数は少ないようです。

臨床工学技士の収入と将来性


臨床工学技士の給料は低い、なんて言われることが多いようです。
理由としては、臨床工学技士には独占業務がないからという意見です。


公的な病院なら、臨床検査技師や診療放射線技師は同じ俸給表を用いるから表向き同じのはずです。


しかし現実的に、臨床検査技師や診療放射線技師と同程度か少し低いくらいです。

続きはコチラ→臨床工学技士合格率90%以上!のうたい文句にはウラがある!?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?