総務省公文書問題
〜概要〜
3月2日、立憲民主党の小西洋之参議が総務官僚から公文書を入手したとして記者会見を開いた。その後の参議院予算委員会にて小西氏と高市氏の攻防が始まった。今回、大きな話題となっているのは以下の2つだ。
①公文書は本物か否か
②文書内の高市氏が係る記述が真か偽か
である。さらにここで、大きく見解が別れているのが高市氏の進退についてだ。小西氏をはじめとする野党は①において文書が本物であったと認められた時点で高市氏に辞職を迫る勢いだが、高市氏自身は②において文書内の記述が真であった場合は辞職すると述べている。そして、7日午後、松本総務相は文書が公文書であることを認めた。
〜過去の問題と矛盾する野党〜
ここで、筆者の考えを述べるとすると、野党も高市氏も筋を通すならば、②が真か偽かをはっきりさせた上で高市氏に進退の決断を迫るべきだと考える。なぜなら、過去に野党はモリカケ問題において公文書に書かれている内容が捏造であるか否かを当時の財務省の事務次官であった佐川氏や籠池氏を証人喚問してまで徹底追及したからだ。過去にそこまでしたのであれば、今回も同様に文書内に出てくる関係者や、小西氏に文書を渡した官僚も証人喚問し、事の真相を暴けばよいと私は考える。その前段階として、松本総務相は証人喚問がなんの差し支えなく行うためのものであると考える。
〜今後の注目点〜
小西氏も高市氏に辞職を迫った以上は、中身が本物であると認められない場合は辞職するのが妥当であろう。今のところ、高市氏の主張は一貫しているが、早くも小西氏は「中身を精査する必要などない」と宣っているため、私としては小西氏に対して首をひねらざるを得ない。要注目である。