森カフェ
やっと雲が取れて今日は八丈富士が立派な姿を現してくれました。
でも本日は八丈富士へは行かず「森カフェ」です。
森カフェはアップダウンの少ない森林散策をしてから、参加者自身でランチを調理していただく、密かに人気のツアーです。
このツアーの始まりはお皿代わりになる葉っぱ摘みから。
摘んだ葉っぱは薬師堂のお水で洗い、湧き水も汲みます。
それから森へ出発です。
ちなみにツワブキは食べられますが、ちょっぴり体に良くない毒がありますので、食べる時は必ずアク抜きして食してください。
森林散策もその日の天候によりますが、大体ポットホールです。
長い年月をかけて水流と岩盤が造り出した自然美。
ゆっくりと自然観察しながら散策します。
この散策路は昔、炭焼き小屋へ行くための道でした。
化石燃料を使うようになり炭焼き産業が衰退し、その後の林業のために植えられた杉と檜が島の照葉樹に紛れてひっそりと森の変遷を見守っています。
お皿になる葉っぱに必ず使うのが、島にたくさん生えているアオノクマタケランで、この葉は昔から島ではお皿代わりに使われています。
ポットホールの散策路にも生えているので観察。
なぜ使われているかは根っこの香りを嗅ぐと納得します。
抗菌作用があるんでしょうね。
葉っぱの写真がないので実の写真を載せておきます・・・汗
ヒノキゴケが繁茂する綺麗なエリアもあります。
毎回ナデナデさせてもらっています。
このコケは触り心地が良いので人気がありますね。
ヒロハヒノキゴケとヒノキゴケが八丈島にありますが、どっちかは毎回チェックし忘れるのでその内確認しておきます・・・(多分)
そんな感じでのんびり散策したらランチ作りを始めます。
このツアーを始めようと思ったきっかけがあり、
以前、島の調査で登山道ではない尾根をひたすら歩くというのをやりました。
昼食用に最初はおにぎりを持って行っていましたが、慣れてくると山奥でコーヒーをドリップしたりインスタントラーメン作ったり。
道具を持っている人はいつでもできる遊び(食事?)だけど、そうでない方は体験する機会がない。
こんなに楽しくて癒されるのに、体験しないのはもったいない!と思い試行錯誤してできたツアーです。
今は八丈島産のチーズを使い、デザートも八丈島産。
全身で八丈島を体験できるのです。
春はシチトウスミレやクレソン、新芽のミツバもちょこっといただきトッピング。
山を登り体力を使うだけが自然体験ではありません。
チーズができた歴史、江戸時代から続く牛飼い、炭焼きの昔道などの歴史を、八丈島の人々が森とどのように暮らしていたかを伝えるツアーです・・・
嘘です笑
食いしん坊ツアーです・・・
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