チェーホフの銃と漫画

チェーホフの銃という理論はあるけど作中のキャラがどんどん繋がって……繋がりすぎて、そんな全部関係者にならなくてもいいんじゃないか……と個人的に思った漫画。

・大丈夫倶楽部
・鋼の錬金術師
・ファミレス行こ。
・偽物の錬金術師
 (あと僕の妻には感情がないにも少し思った)

作中の描写やキャラの行動が伏線となりどんどん繋がっていくのは、ある地点までは「すげー!!」と無邪気に思えるが、それを超えるとちょっと引いてしまう。というか怖くなる。

ぺらりと一枚広げられた風呂敷の端がどんどんなみ縫いで縫われていき、ぎゅっと縮められて巾着になってしまったような感じ。風呂敷の中のものは外界から遮断され、中が全ての世界になり閉じてしまったなと思う。

その物語世界が精巧であるが故に、一人の人間から生み出された人工物だとより強く感じてしまう。今いるこの世界の、三次元の出来事ってそんな真っ直ぐ線で繋がっていないので、曖昧にしかわからないのが世界であると私は感じているのかもしれない。

色々書いたけど、上記の作品は面白いし伏線回収が好きな人には強くおすすめできるのでぜひ読んでほしいと思う。

ちなみに鋼の錬金術師で好きなキャラクターはバリー・ザ・チョッパーだ。軍や国に関係していない野良の元気なシリアルキラーだから。そういうキャラばっかり好きだ。

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