Collar×Malice プレイ記録
Switch版『Collar×Malice』、フルコンしたので感想。
ネタバレはなるべく避けていますが……あくまで自分用の記録なので、閲覧は自己責任でお願いします。
◇あらすじ
舞台は、連続凶悪事件『X-Day事件』が起こった20XX年の新宿。ヒロインは、新宿署に勤める新米警察官。
ある夜、ヒロインは何者かに襲われ、毒入りの首輪を嵌められてしまう。現場で倒れていたヒロインを救ったのは、素性のわからない4人の男性たち。彼らは、警察組織に所属していた経験をもちながら、独自でX-Day事件を捜査しているという。首輪を外すため、ヒロインは彼らと行動を共にする事になるが……
◇プレイ時間
プロローグ・共通→各1時間~2時間くらい
個別→各7~8時間くらい
乙ゲ―出戻ってから、まだ数作品しかプレイしていないけど、そこと比較してもかなりのボリュームだったように感じた。一方で、読み応えがあるストーリーだった事もあり、個人的に苦ではなかった。
◇システム
どこをとってもスタンダードな進み方。とても安心感(笑)。便利だなあ、凄いなあと思った事を記録。
〇エンドリスト
エンドの数が37種類(!!)。しかし、エンドリストがあったので回収の際にかなり助けられた。この機能はSwitch版で追加されたのだとか
〇音楽、グラフィック……オシャレ~~
個人的にチャプターが切り替わる際のカットイン?や音楽が好き。思わず「すげー!」と声が出た。原画担当は、大好きな花邑まいさん!!男も女もめちゃくちゃ美しい……
◇攻略順&キャラクター別感想
キャラ順に記事まとめると、とんでもないことになりそうなのでここにまとめて記録。
①岡崎 契
26歳。CV.梶裕貴さん
警視庁警備部警護課に所属、いわゆるSPと呼ばれる立場の人。何も考えずに進めていったら彼の√に入った。
このキャラ絶対人気あるだろ!?という第一印象。しかし進めていくとともに、「ヤバいヤツ」という印象へ(笑)。良くも悪くも愛が重すぎるし、背負っているものがデカすぎる。
物語のキーワードのひとつである『正義』に対する価値観も激重という印象。ヒロインの価値観とすれ違う事もあり、それがもどかしかった……。でも、ヒロインと絆を深める中で、心境の変化がみられてきて、ヒロインとともに歩む未来を願った姿が、彼の成長なのかな、と。恋愛過程も良かったが、個人的には彼自身が変わっていく様子に心動かされた。
②笹塚 尊
24歳。CV.浪川大輔さん
元警視庁サイバー犯罪対策課所属。岡崎さん√でキャラ同士のやり取りを見ていたら「あ、好きかも」となり2人目に決定。
いや、コイツ……あ~~~~……好き。めっちゃ好き。なんでこういうタイプのキャラってこんなにしんどいんだろう。
頭脳冴えわたるハイスぺ男。一方でシビアでシニカル、めちゃくちゃ口が悪い(笑)!しかし、好感度実質マイナスからのスタートということもあり、ヒロインが尊くんに認めてもらい、相棒として絆を深めていき、信頼関係を築いていく様子が本当に良い!!そして、好感度が上がる度に見せる尊くんの新しい表情が……たまらん。特に、初めてヒロインの名前を呼んでくれるシーンと、スパダリ尊くん盛りだくさんのsituationは何度見ても良い。
ストーリーでは彼が事件を通して自分の過去と向き合っていく姿も描かれる。こんなに彼氏力高いのに闇も深いとか……私が守ってあげなくちゃ(???)
③榎本 峰雄
CV.斉藤壮馬さん。23歳。斉藤さんってこんなキャラも演じていらっしゃるんだ、さすが過ぎる!
元新宿署分駐所・第二機動捜査隊所属。共通の時点で笹塚さんとのやり取りが楽し過ぎて(笑)、「笹塚さんの後にやったらなんか楽しそう」と思い、笹塚さん√後のプレイを計画。
一見ヘタレそうに見えるが、実はエリート街道まっしぐらだった彼。そんな彼がヘタレっぽくなってしまったのは、とある事件が関係しているからだという。この背景があるからか、攻略キャラをヒロインがリードしていくかたちで物語が進んでいるように思う。恋愛というよりは、相棒として関係が出来ていく過程の方が鮮やかに映ったかな~と。だからこそプレイしやすかったし、峰雄くんにもヒロインにも感情移入して楽しめるストーリー。誰かに本作のプレイを勧めるなら、私は彼からの攻略をおすすめしたいかも。
④白石 景之
29歳。CV.木村良平さん
警視庁・科学捜査研究所所属。新宿署の機動捜査支援係に出向してきたようだ。攻略キャラの中では唯一の現職。下調べに公式HPを見た時点で、「コイツ、絶対なんか重いやつ持ってるな……」という勘が働き(笑)、後半にやろうと計画。2周目からしか攻略出来ないと気付いたあたりから、予想は確信に変わっていった。なにこれ、本当に乙女ゲーム?
正直、悲恋エンドの方が好き!スチルもかなり好み。そして、白石さん√で、彼の過去や恋愛描写と同じくらい濃密に描かれているなと思ったのが、対峙するアドニスの執行人。彼らの過去から事件の背景まで、ズブズブのめり込んだ。哀しくも美しい、という印象がぴったりで、涙なしでは攻略出来ないルートだった。このストーリーに出てきたすべての人の幸せを願いたい。
⑤柳 愛時
28歳。CV.森田成一さん。下調べの段階で「卍解する人だ!!」と思った(笑)。森田さんのキャラがいる乙女ゲーム初めてだったけど……声だけでわかるこの包容力と頼もしさ、素晴らしすぎる……
元・警視庁捜査一課所属。ドラマとかで「刑事さん」と呼ばれる立場の人だったようだ。
カラマリをしようと決めたのは、公式のプレイムービーを拝見して彼が目に留まったから。リアコ枠の見た目をしていると思う。最初にプレイしたかったが、攻略制限が……。ずっとうずうずしてた
プレイ後の感想としては……柳愛時、おもしれー男!ヒロインの方が実は一枚上手なのでは?というところもあるかも。それを脇から「オイ~~~♡」と茶化していたい(最低)。恋愛過程は少女漫画並みにドラマチック。柳さん大好きなヒロインと同じく大好きだけど彼女の為に必死に大人であろうとする柳さんがひたすらに可愛い……!
ストーリーとしては、ある意味定番の展開の仕方のように思った。ヒロインと柳さんには、とある共通点があって、物語のもうひとつの軸になっている。その共通点が、柳さんの枷から、前に進むきっかけになっていくまでの過程が、サスペンス調のカラマリにあるひとつの光なんじゃないかな。
◇まとめ
結論からいうと、
めちゃくちゃ面白かった!!
私は、刑事ドラマが大好きで暇さえあれば観ているタイプだが、聞いたことのある用語や「ドラマで見たやつだ~!?」というストーリー展開もあり、乙女ゲームというコンテンツ抜きにしても楽しめた作品。
乙女ゲーム欲が再燃したばかりの頃、参考にしていた方々が絶対に紹介していたのが、このCollar×Malice。ボリュームを考えた結果、プレイするタイミングが少し遅れたが……フルコンした現在でも余韻に浸っているくらいに、ハマってしまった。2016年に世に出されたこの作品が、7年経った今でも高い評価を得ているということがまず凄い。私も、ぜひ誰かに乙女ゲームをおすすめするなら、まずこの作品を挙げるかも
作品をプレイする中で印象に残ったワードは、『正義』。攻略キャラクター、サブキャラクターともにそれぞれに過去に何らかの闇を抱えている。しかし、目指す方向は違えど、その哀しみをどう乗り越えていくか藻掻く姿が事件や捜査を通して描かれる。その描写こそが、この作品の中でいうそれぞれの『正義』につながるのではないかと思うなどした