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虚像
時々鏡を見ると知らない自分が写っている
自分が思っている表情と違った顔と目が合う
リラックスをしたいと思い家の近くのカフェへ行くと旦那の悪口か子供の習い事は何にするんだとかお隣の奥さんはこうだとかって、そんな事しか話題にならない日々を送っている人たちで賑わっていた。
今日はハズレかと思いながらもガトーショコラを口に運び静かに話を聞いているとやはり私にとっては雑音でしかなく、どうしてこんなにも歳を重ねるとお喋りになるのだろうかと思いながら私はこうはなるかと胸に誓った。
目の前の人を幸せにしたいと思ったりもするけど実際そんなの綺麗事じゃないかとふいに冷静になったりもする。太ってるからと言うのであれば痩せればいいし、太っている事を否定してほしいのであればそれは赤の他人に望むことではない。自分の友達や家族に太ってないよと肯定して貰うべきだと思う。見ず知らずの他人にそんな事ないですよという事を言われ待ちするものではないのだ。私はそんなことないですよなんて言わない。それがもし、貴方を傷つけ貴方のプライドを壊すことであっても。太って見えないようにスタイリングを組み、少しでも太っている自分を好きでいれるお手伝いをしたいから、だ。あくまでも太っているからファッションを諦める方に真摯に向き合い幸せにしたいとは思う。ただ私は貴方を気持ち良くするために存在はしていない事は履き違えないで欲しいと思う。
とかっていう気持ちが割と強くある。
家に帰り鏡を見ると眉間に皺を寄せた不機嫌そうな顔と目が合う。極端で嫌になってしまう時もある。大好きな人と話している時や心を許せる相手と居る時の自分が好きだ。
時に、自分を偽りそれも含め自分なんだと
きっと誰しもが心の奥底で感じていること
隣で今時の男の子が恥ずかしげもなく自撮りをかまし始めたので急いでアールグレイを一気飲みした。彼は加工アプリで必死に色々な角度で自撮りをしているがそんな自分も彼自身なんだと思う。
虚像
誰かが作り上げたフィルターの自分になど何の価値もない
自分だけが自分の価値を作り上げることができる
croyez en vous
自分だけを信じる