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【ネタバレ感想】スーパーロボット大戦Vをdoしましょう

よかった(普通)

スパロボ自体はムーンデュエラーズ以来、版権スパロボはなんと第三次Zぶり。
久々のOG新作だったMDはともかく第三次Zの後半は流石に冷えてしまったので随分離れてしまったんだけど、ずっとVXTを遊びたい気持ちはあったのでsteamセールを期に購入。

微妙だった部分はそれなりに多かったものの概ねスパロボということで飲み込めた印象だったので、そういう温度感で感想を書きます。
一応ですがネタバレ全開なので遊ぶ予定の者はあまりまじまじと読まないように。

ところでスパロボV序盤のハック書いたけど置き場所無いのでここに載せます(唐突)

  • 主人公機、ヤマト、ヴィルキスは最後まで使えるので重点的に育成せよ

  • 戦艦パイロットにヒットアンドアウェイ付けると大分良い

  • Ξガンダムはカスタムボーナス付けとくと中盤までかなり戦える

  • 資金はやや余りがちになるのでTacPを重視したカスタマイズが望ましい

  • この内容知らんでもヤマト突っ込ませればクリアできるよ(台無し)

参戦作品とクロスオーバー

クロスアンジュは水樹奈々が出てくること、マイトガインは檜山が出てくること、宇宙戦艦ヤマトは古代守がイスカンダルに行って波動砲を撃つことくらいの知識量でスタート。よりによってメインの参戦作品の解像度が低すぎる。
それ以外はほぼ全部原作見てた。ユニコーンや劇ナデやチェンゲの原作再現が未だにあるのウケたけど改めて見渡したら他の作品の原作再現がむずすぎるという都合を感じざるを得なかったぜ。
めちゃくちゃ好きってほどの作品はそれほど出ていないけど、クロスアンジュと宇宙戦艦ヤマトのアニメは流石に見たくなったのでちゃんとスパロボっぽい導線に乗ってしまった感はある。

クロスオーバー自体は結構攻めてて、

  • メイルライダー達にやたらモテて辟易するアスラン・ザラ

  • 火星生まれの銀河万丈がA級ジャンパーで北辰が最後のメガノイド

  • ドラグニウムとゲッター線は同一存在で、ドラゴンたちがドラゴンの姿を取ったのはゲッタードラゴンのせい

  • デスラーに忠誠を誓っちゃったザビーネ

などなど、どちらかといえば昔のスパロボに近いクロスオーバーを結構な高解像度でやってくれてて好感度は高かった。やや危うい瞬間は多かったが……。

あとクロスオーバーではないけど、睡眠学習解けた後なので恐怖という感情に縛られて動けなくなった勝平が勇気を振り絞ってザンボット3を再び動かすお話がマジでグッと来たぜ。アキトが友達ポジなのも好み(絶対仲良くなってそうだし)

オリキャラとシナリオ

男主人公のソウジはシナリオの収まり良い場面が多く正史っぽい感じ。キャラもこっちのが好きではあったけど、ソウジとナインでカップル成立はちょっと微妙に感じちゃったな。
女主人公のチトセはナインとの関係性自体は好みだが、そもそもチトセがヴァングレイに乗る理由もソウジが敵側につく理由もやや苦しい気がした。終わり方は爽やかだったけど。
パートナーポジションのナインはあざとさ満点で最初は胃もたれしたけどなんだかんだ版権勢と喋ってくれるし良くも悪くも長い付き合いで慣れちゃった。あざといけど。
主人公機であるヴァングレイはかっこよかったが後継機はあんま好みじゃねえな~で終わった感じがあり、そこも寂しい。ヴァングネクスはマシだがグランヴァングはうーむ……。

ヴェルトとロッティは唐突に出てきて唐突に部隊に入るからビックリした。
その後も微妙に馴染めてないし……。なんか見なきゃいけないシナリオ見逃してたか?という気まずさあった。
キャラ自体は味付けがわかりやすくて別に好きでも嫌いでもないんだけど、もうちょっと出番あれば違ったかもしれないね。今後の作品にもちょっと出てくるっぽいですけど。

オリジナル敵勢力は可もなく不可もなく。悪く言うと置きすぎて陳腐になっちゃってた感じはあった。ライバルポジのグーリーとの戦闘が2,3回くらいしか無くてあんまライバルっぽい気がしなかったのも残念。
オリジナル勢力の機体とかも正直無難すぎてあんま言うことがない。いつまでもデスラー艦やヒステリカやベリアルと戦うわけにはいかねえけどラスボスも含めてあんま記憶に残らない造形ではあったな。

シナリオ面で言うとやっぱ平行世界を軸に据えないと版権元に配慮したスパロボは作りづらいよね~と冷えてた部分はあったけど、平行世界ギミックにちょっとしたトリックが仕込まれてて感心はあったのでごめんなさいといったところ。
主人公勢と版権勢の繋がりは上々で、ナインのエースパイロットお祝いイベントが思いの外面白かったのととにかく多いヤマトの乗員の存在感を良い感じに引き立たせてくれてたとは思う。

ただし通常ルートのエンディングは味気無さすぎた。
ハードルートのエンディングはかなりグッと来たけどこれが本当にヤマトの原作再現なのかが判断付かず雑念が入る余地が生まれてしまったのと、ラストでかかるJAM PROJECTの曲がダサすぎて上手いことノレなかったね。スーパーロボットダイナマイトはちょっと無いわ……。

システム面

戦闘開始前に精神コマンド使えたり消費制パーツが1マップ毎に回復したり修理費用がそもそもかからなくなってたりとたまげた(老人)
とはいえ新作のスパロボ遊ぶたびに毎回たまげてはいるのでおれの時間がずっとαとかで止まってる説はあり。
小隊システムが基本システムっぽくなってあんまり好みじゃねえんだよな~とずっと思ってたのでややこしめのシステム無くなったのは歓迎。そのせいでショボめのユニットに陽が当たらなくなったという側面もございますが。

ゲーム的にはユニットを強くする方法が無限に存在するのに対して敵は全然強くならないというのが常にあったので、ぼんやり強化しすぎないように遊んだものの全滅は結局1回くらい。
SRポイント集めも2周目はほぼ一発で終えたのでもうちょっとSRPGっぽく悩めるシーンが欲しかったというのもあった。ラストステージだけは異様に敵が強いんだがもうちょい段階踏んで欲しかったね。

ヴィルキス・ヤマト・マイトガイン辺りの新規参戦かつメイン勢は流石にめちゃくちゃ強かったし主人公機もそれなりに凄いので育てる機体がわかりやすいのは良いとは思うが、そいつらと脇役機体の差が激しすぎて1作品に愛着持ってる人はちょっと悲しいかも。シャングリラチルドレンが大体仲間になる割にはみんな使い物にならない性能だったり……。

つっても全体的には遊びやすく調整されてて肩肘張らずに最後まで遊べたから一概にマイナスとも言いづらいね。
とはいえスパロボ初心者だと特殊技能周りの伝統とかが多すぎて結局ややこしいことに変わりはなさそうな気がした。効果の確認しづらいしね……。

ビジュアルなど

流石にアニメはめちゃくちゃ良い。一番気合入れるだろう主人公機はさることながら、版権作品も色んなアプローチでかっこよさを演出してて良いぜ。何度も擦られるヤマトの波動砲も全然飽きなかった。
どんどんアニメが長くなっていく傾向にあったOGやZ時代から一転して過度な演出は流石に減ったし、なんならアニメの早送りなんてのも出来て結構ちょうどよかったかな。

ただマップは……高低差の概念があるせいで見づらい箇所が多々あり、カメラ何度も回して確認しなきゃいけないのはダルい。
あとこれスパロボの伝統っちゃ伝統なんだけど、地形海の概念あるのに海で戦えるマップ無さすぎてダナンとかゲッター3の肩身狭いよなあ。海戦闘は流石にもうちょい見たかったぜ。

BGMのアレンジは別に気になるところはそれほどなし。XだったかTだったかがジャスコじゃんって言われてたからちょっと身構えてたけど普通じゃん?くらいの感じ。
オリジナルBGMも全体的に悪くない。急にかっちょいいカッティングが入ってオッと身を乗り出したので男主人公のBGMが好みではあるけど、女主人公のも全然嫌いじゃない。シンセの可愛らしさとあんまり合ってない気はしたけど……。
ただ強いて言うならストーリー的にアツい場面で散々聴いた守護者や禁断のレジスタンスがいつも流れがちだから微妙に冷える。仕方ないんだけどね。

総評

よかった(再掲)

久々のスパロボとしてはすげえ遊びやすく、シナリオも無難っちゃ無難に収めつつもクロスオーバーはやや暴走気味で緊張感も常に保てた。
ゲームとしては優しすぎる面もあったりして中盤以降はちょっと作業気味に感じるところもあったけど、言うてもαくらいからコアゲーマーを相手にしてないことはわかってるのでそこは言うまい。
連続ターゲット補正のシステムでエース突っ込ませて反撃で全滅させる方針のプレイを戒めてると思いきや、戦闘開始前の精神コマンド使用が出来るせいで結局一機だけ敵陣に出すのが手っ取り早いというのが本末転倒に感じたけど……まあ色々なプレイスタイルがあるということで。おれはヴィルキスとブラックサレナ突っ込ますプレイは途中からやらないようにしたけど、言うたら最後までこれで別に良い。

かなりスパロボ初心者向けなので、参戦作品が好みだったりスパロボ興味はあるんだよなというプレイヤーはここから遊んでみてほしいな~と思うばかりであります。
そして男たちはスパロボXへ……。

私信

二年ほどtwitterで #doしましょう タグでゲーム感想をツイするスタイルを取っていましたが、フルプライスの作品みたいな熱量の高い作品はツイで投稿するには長いツリーになってしまうという側面がございました。

というわけで、今後は長めの感想になることが予想されるゲームの感想はnoteに投稿します。
短めのゲームについては未定ですが、ツイとnoteで感想置き場が分かれるのは若干キモいのでいい感じの方法を模索していきます。

去年の#doしましょうが案外色んな人に見られてることが判明し、こっそり反応貰えたりとあって結構嬉しく、今年も続けたいというモチベーションになりました。
本当にありがとうございます。やる気が続く限りは続けていきます。

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