今月のデッキ備忘録〜火闇バクロ邪王門編〜
皆さんこんにちは、初めましての方は初めまして、そうでない方はお久しぶりです、シグレと申します。
王道編レギュラーパック第4弾の「悪魔神、復活」の発売によってジャオウガをはじめとしたデモニオのクリーチャー達が大量に収録され、今回紹介するデッキ、火闇邪王門は大きく強化されました。
ということで今回は自分も2年前から形を変えつつ使っている自分の大好きな《「貪」の鬼 バクロ法師》を切り札に据えた邪王門デッキについて紹介していこうと思います。
例によって前置きですがこの企画では強いデッキ、環境に勝てるデッキではなく、ある程度強さを担保した上で楽しいカジュアルデッキを紹介しています。よろしくお願いします。
↓前回（殿堂後火水マジック編）はこちら
1,どんなデッキ？
火闇邪王門は鬼タイム、鬼エンドの2つのキーワードを使って戦う速攻デッキの一つです。速攻といってもある程度のリソースと防御力を持っているのが偉いデッキですね。
1-1,デッキの特徴
なんといってもこのデッキに入っているカードの殆どは自分のシールドをゴリゴリ削る点でしょう、それによって起きるメリットとして
・速攻デッキだが手札を切らさずに展開、攻撃することができる
・ゲドウ大権現の加入によるメタと攻撃の両立
・《百鬼の邪王門》、《一王ニ命三眼鬼》によるある程度の防御力の担保
の3つが挙げられます。無視できないデメリットとしては
・超過剰打点、呪文ロックには突破されやすい
・相手に除去された時テンポロスが起きやすい
という2つが挙げられます。まあ後者は比較的今回の強化で良くなりましたが。
1-2,デッキの戦い方
①目指せ、鬼タイム！
鬼タイムとは自分と相手のシールドの数が合わせて6枚以下になることで発動し、デッキ内の一部クリーチャーがパワーアップします。
その為自分のシールドを削り相手に1点ほど小突いて置くことによって鬼タイムの達成を目指します。
②目指せ！4ターンキル！
このデッキの切り札であるバクロ法師は鬼タイムならスピードアタッカーでTブレイカー。この子と後述するバルチュリスを使った比較的安全性の高い4キルがこのデッキの強みです。
③鬼エンドでカウンター！
攻撃に失敗したり、先に攻められても大丈夫、このデッキには「鬼エンド」というどちらかのシールドが0枚なら発動する逆転札があります、各カード解説に出てくる鬼エンドの2枚を使って相手の攻撃をいなしましょう。
というわけでそろそろデッキリスト、各カード解説に移らせていただきます。
2,デッキリスト
というわけでこれがデッキリストになります、各カードの使い方等はこのあとデッキリストの上から順番に書いていきますね。
2-1,スタメン紹介
カンゴク入道 4枚
リソース役兼初動。
このデッキ一番の初動です。各ターン終了時にシールドを1枚手札に加えられるので毎ターン1枚ドローと同じことができます。後述するゲドウ大権現をSバックするのにも使えますね。
なんといっても鬼タイムに入るとパワーラインが5000に上がる能力が強力で、理想ムーブはカンゴクが3ターン目終了まで残って2枚、他の誰かで回収して1枚、カンゴクがシールドを割って1枚とこれでピッタリ鬼タイムに届きます。
その為よほど相手の盾が強くない限りは勇気の一点を入れて鬼タイムに入り、パワーラインを上げておくとマッハファイターなどに殴り返されづらかったりして得をしますよ。
スプーン＝ンプス 4枚
リソース札兼一番槍。
こちらは使い切りのシールド回収でありパワーが1000と貧弱です。カンゴクの5枚目以降という立ち位置になりそうに見えます。
しかしこの子はアビスラッシュという自己復帰能力を持っておりターン終了時に山札に帰ってしまうとはいえ出たターンに殴れるという点で優秀、最初の刻みの1点が怖くないクリーチャーです。
バクロ大法師の登場によりこの子を初動にしても3ターン目に鬼タイムに入ることが容易になったため、使う理由が増えたカードです。
斬斬人形コダマンマGS 2〜4枚
初動兼受け札。
２ターン目に盾を1枚回収しながら最初の一点を入れに行ける一番槍のカードです。
GSも最低限の受け札として偉く、受け札としても使うことができます。ほぼ自分で全部回収しちゃいますけど。
カンゴクとスプーンの方が動きとしては明確に優れているため彼らが引けなかった時のサブの初動です。
コッコ・武・ルピア 0〜2枚
デッキアウトケア兼メタ枠。
出た時または攻撃する時にお互いのうちのどちらかの墓地から好きな枚数デッキに戻し、戻した枚数以下のコストのクリーチャーを破壊します。
邪王門は使用するたびにデッキを強制的に4枚削るため、それによる自爆を防ぐためのカードです。あとデッキの順番仕込めますから。
メタカードとしても便利でありお遊びの環境によって増減させる枠だと思います。
単騎連射 マグナム 殿堂
上振れ札兼トリガーケア。
自分のターン中に相手がクリーチャーを出すことを禁じるトンデモ殿堂クリーチャーです。
邪王門等で出たらほぼ勝ちですし打点に余裕があれば手打ちすることも結構ありますし…と割とゲームに絡んでくれます。
このデッキの使いこなせる数少ない現実的なトリガーケア手段なので、有り難く使わせていただきましょう。
「飢餓」の鬼 バクロ大法師 4枚
リソース札兼受け札。
出た時にシールドを2枚まで回収することができます。盾が減るとはいえ3コストクリーチャーのカードパワーではありません、ありがたく使わせてもらいましょう。
この2枚までというのはかなり有り難くて、初動クリーチャーがすぐにやられた時も立て直しとしてそのまま鬼エンドに向かえ、先に殴られそうな時は回収せずに自身についているGストライクを受け札に換算することができます。
火の単色マナも欲しかったデッキだったので、1から10まで美味しいカードです。因みにこの記事では本家バクロ法師との呼び分けのために大法師と呼びます。
「大蛇」の鬼 ジャドク丸 4枚
リソース札兼除去札。
このデッキの屋台骨。出た時効果で盾回収とアンタップクリーチャーの破壊を行うことができるため、早い話相手の動きを潰しながらこちらは自分の動きをするという一挙両得のカード。
鬼タイムでWブレイカーになるのも強力で打点増強としてありがたく使います。切り札のバクロ法師が引けなかった時に打点役になりますし。
百鬼の邪王門の当たりとしても強くこのデッキでスレイヤーブロッカーの2体を除きサイズを無視して除去できるカードなので本来防ぎきれないような打点も防いでくれます。本人もそんなタイミングだったらパワー6000でバトルしますし。
総じて捨てるところも減らす理由もないこのデッキの影の主役なのでした。
「貪」の鬼 バクロ法師 4枚
キリフダ。
SAで出た時にシールドを強制的に2枚回収する代わりに、鬼タイムに入っていれば攻撃時パワーが12000となりTブレイカーを得ます。
このデッキの攻撃の要であり、よくあるフィニッシュでは1点を予め削っておいて、1点、3点、バルチュリスと行く際の3点分をやってくれます。他のカードじゃできないフィニッシュです。単体で4コス3点SAなんて登場から5年経った今でも彼のアイデンティティですから。
攻め時に使う邪王門でも当たりとしてSAで走り出すため、このデッキの打点管理を一気に楽にしてくれるありがたいカードです。
弱点としては守勢では恐ろしく役に立たないことで、邪王門の5000バトルで守れるものは少ないです。『「貪」の鬼』の名の通り、ハングリーに勝ちを狙うタイミングで一気に強くなるカードですね。
龍装者 バルチュリス 3〜4枚
左からバル チュ リスなのか
フィニッシャー。
2回目の攻撃に反応してその攻撃後に手札から飛び出すスピードアタッカー。つまりそこまでのシールドトリガーをガン無視して走れます。
ということでダイレクト役に最適なのですがそれにはバルチュリスがこのターン出ていなければという条件が必要。
バルチュリスが着地さえすれば安全に1回殴れるのでバルチュリスと邪王門が揃ってる時はバルチュリス着地後に使うのがオススメ。邪王門からSAがバルチュリスしか見えなくても効果が喧嘩せずに済みますよというお話です。
因みに採用枚数はダイレクトアタックのターン（大体４ターン目）までに手札に1回見えれば良いので3枚で良いと思います。不安なら4枚。
一王二命三眼鬼 2〜3枚
受け札兼打点役。
本体性能は5コスト,SA,Wブレイカーと慎ましく、鬼エンドで山下のカードがコスト5以下なら踏み倒せますよーというデザイン。
しかし彼の本領は敗北する時に手札から山札下に送ることによって敗北を回避できる能力。邪王門で受け止めきれなかった盤面を止めてくれます。
そして手札に残った三眼鬼は山下から三眼鬼を呼び出して殴れるという寸法。邪王門から捲れても当たりですし、打点としても受け札としても役立つ攻防一体の1枚です。
悪縁 ガクブッチ＝リッチーモア 2〜3枚
リソース札兼邪王門の当たり兼最後の切り札。
出た時に闇のカードを墓地から2枚まで回収するスレイヤーのブロッカー。邪王門の大当たりであり出たら使った邪王門を手札に戻しながら自身のスレイヤーブロッカーで1点止めます。
邪王門の防御力を担保する以外にも6マナ貯めてアビスラッシュでシビルカウント5を発動させるのも稀に使います。バルチュリスのお陰でシールドトリガーには強いですが革命0トリガー、シノビ、逆転撃には弱いデッキなので有難いです。
「涅槃」の鬼 ゲドウ大権現 4枚
受け札兼打点役兼メタクリーチャー。
Sバックにより手札に加わる盾を墓地に送ることでタダで出せるWブレイカーです。このデッキはカンゴク、スプーン、コダマンマがいるので２ターン目に着地しますね。なんで？
メイン効果である相手ターン中召喚以外に反応して破壊する効果もいい味を出しており、パワー、コストの大きさも相まってちゃんと時間を稼いでくれるメタカードです。
鬼エンドでスレイヤーとブロッカーを得るのもあり防御札としても信頼できるため、攻めでも守りでも活躍してくれます。流石今年度のSR。
百鬼の邪王門 4枚
攻めでも守りでも使えるキリフダ。
このデッキの屋台骨その2で鬼エンド状態でタダで発動する最強の受け札です。山上4枚から6コスト以下の火か闇のクリーチャーを呼び出しバトルさせることができます。
因みにそれぞれの当たり、出すカードですが、
攻撃:マグナム、バクロ法師、バルチュリス、三眼鬼、リッチーモア
防御:ジャドク丸、リッチーモア、ゲドウ大権現
デッキアウトケア（除去）:武ルピア
と言ったところ。何でもできてしまう分、使い所を間違えないようにしたいカードですね。
2-2,採用候補カード
今回は6種類ほど紹介、最近火闇のカードは強い子が多くて嬉しいです。
サーイ＝サイクル
ルピア&ガ:ナテハ
カンゴク入道と同程度の盾回収を行うことができるカードです。しかし前者は盾回収のタイミングが遅く、後者はSバックができない為ゲドウ大権現との相性が微妙な為不採用。
霊淵 ゴツンマ＝ダンマ
影速 ザ・トリッパー
マナのタップインで確実に１ターン稼いでくれるメタカード。前者は単色で条件付きとはいえハンデス持ち、後者は多色でSAという点に強みがありますね。バクロ大法師の方が流石に優先かな？となったので不採用。
鬼火と魍魎の決断
4マナ帯のカードの追加。除去と展開を合体させることができたり動きの中でシールドを減らせたりと高相性ですがこのデッキに能動的な墓地肥やし手段は存在しません。ということで100%スペックは生かしづらく不採用。2枚とかなら入れても良いかも。
鬼ケ覇覇覇 ジャオウガ
強いけどコンセプトが変わっちゃうカード。ゲドウ大権現などをさらに活かせますがハイパーエナジーのためのカードが必要になるため…と言った感じ。焼却と大量ハンデスはできるなら欲しいですけどね。
3,デッキ色々
3-1,理想ルート
このデッキは本質的にはアグロデッキなので自分から攻めていけるのが一番良いルート。なのでそのルートをまとめてみました。
２ターン目
カンゴク入道orスプーンコダマンマ
初動の盾回収でまずはシールドを1枚回収します。ここでゲドウ大権現が着地すれば相手の動きも一気に遅れます。
３ターン目
カンゴク入道パターン→何でも良いからシールドを1枚以上回収できるカード
コダマンマ、スプーンパターン→バクロ大法師が理想、それ以外でもOK
盤面を広げながら２ターン目に出したクリーチャーで1点を入れます。遅くともこのターンにはゲドウ大権現は着地させておきたい所。
４ターン目
バクロ法師の着地か盤面を広げた貯め、このターンに決めるならバクロ法師
このターンはキリフダのバクロ法師の出番。2,３ターン目に出したクリーチャーで1点、バクロ法師で3点を打ち込んで追加打点をバルチュリスや邪王門で補いましょう。
3-2,ルールQ&A
このデッキを扱う上で間違いやすいルールを紹介します。使いこなすのに必要なものをまとめたので更に応用をしたい人は是非覚えておいてください。
ゲドウ大権現（Sバック）
この効果は元々手札にあったカードを墓地に送ることで発動するカードです。
なのでWブレイク等でゲドウ大権現とカードAを同時に手札に加えた時に、カードAを捨ててそのままゲドウ大権現を出すことはできません。
また、ジャドク丸のような盾回収に別の効果が挟まっているカードの場合は
ジャドク丸でシールドを回収する時Sバックを宣言、ゲドウ大権現が着地するところまで処理
↓
ジャドク丸の破壊効果が起動
の順番となります。自分も引っかかったのでこれを機に覚えていただけると嬉しいです。またこの事を教えていただいた方にこの場を借りてお礼を言わせていただきます。
鬼エンド（百鬼の邪王門）
実はこのカード、やろうと思えばシールドが0枚でなくても宣言することができます。
効果解決までの流れが
①カード使用の宣言
②どちらかのシールドが0枚&こちらのマナに火と闇が1枚ずつ以上という条件チェック
という順番なので、今回のリストでは入っていませんが攻撃時に自分のシールドを減らすカードなどでは、その効果を処理した後盾が0枚になれば問題なく能力は発動します。
たまーに使うので覚えておくと得するかもしれません。
3-3,メタクリーチャー対処表
恒例のメタクリーチャーとの相性、対処表となります。ジャドク丸と邪王門でどうにかなるものだったら大体どうにかなる感じです。
召喚以外反応系（オニカマスなど）→邪王門、バルチュリスに刺さる、使わない攻め方をするか、道中寄り道して処理するか
墓地、マナ、次元メタ（アプル、冠ラッキーなど）→邪王門に強く刺さる、防御機構が崩壊するので相手ターン中も発動するものに注意
タップせずに行動反応系（ガイアッシュなど）→ゲドウ大権現、邪王門が使いづらくなる、出来ることなら処理
マナ数反応系（キャディ•ビートルなど）→6マナまでゲームを伸ばすかちゃんと処理するか
行動数制限系（DGパルテノンなど）→そこまで刺さらない
即時攻撃制限系（ボン•キゴマイムなど）→めちゃくちゃ刺さる、絶対に処理！
まとめ
ここまで記事を読んでくださりありがとうございました。今回のデッキのカードは「悪魔神、復活」で新録、再録されたカードを中心に組んでいる為、組みたい方は相場が安いうちに組むことをお勧めします。
シールドを回収しながら攻める捨て身な攻めや邪王門のトリッキーな防御を楽しみたい方は是非組んでみてください。
この記事が気に入った方は是非スキを押してくださると筆者の活動の支えになります。記事の感想などについては自分のできる範囲で反応、改善させていただきます。
長い記事でしたが読んでいただき本当にありがとうございました。