参考になるかもしれないしならないかもしれないMMD静画講座-色-

導入


さて、不安になるタイトルですが私もMMDを触り始めて早3年ぐらい経ちまして、そろそろ得た知識をアウトプットしていきてえな~と思ったのでここに書き連ねていくことにします。

基本


今回は色使いについてにしようと思います。
MMD上での色を決めるものは沢山あります。照明の設定シェーダーポストエフェクト。主なものはこの三つですが使うエフェクトによってはこれに留まらないですし、他の編集ソフトを使えばもっと増えます。
一つの静画で何かしらのベースの色を決めてそれに合わせたエフェクトを使っていきましょう。

ベース色が変わるとどうなるか

これは個人的感想に近いですが青ベースだと若干不思議な空気感になります。どこか儚げなそんな雰囲気を演出できる気がします。赤ベースだと熱い雰囲気が漂いますね。血色も良くなるので日常の雰囲気を醸し出すのにも良いと思います。緑ベースは難易度が高いです。私も滅多にやりませんし、あまり上手く出来る気がしません。緑ベース得意な人教えてください。というか私があまりにも無機質的なものを好むからかもしれません。自然を好んで使う人なら緑ベースを使うこともあり得ると思います。

それを踏まえてベース色を決めたら・・・

一番最初に色を決めるのはシェーダーです。様々なシェーダーが配布されていますが、その中でも癖の強いもの。パッキリと色が出るシェーダーは照明やポストエフェクトでどうにかなるものではなくなります。だから自分がどういう雰囲気にしたいかというのに沿って使うシェーダーを選び取る必要があります。逆に、色が出ずに質感だけ変えるようなシェーダーの場合はそこまで気にすることはありません。しかし、使う色は照明とポストエフェクトで調整していくことになります。


次に照明です。照明の設定は最初はRGB全て同じ値だと思います。そして、照明の設定でかなり印象が変わるときもあれば変わらないときもあります。これは使っているエフェクトによります。ただ、私の感覚として基本的にRを落としてBを上げると夜のような雰囲気になります。逆にBを落としてRを上げれば夕焼けのような感じになります。Gを上げることはあまり無いのですが緑がベースの場合は(自然が多い感じだったり)緑が映えるようになると思います。ここで注意してほしいのが照明の下げすぎです。特にRですね。ここを下げすぎると血色が悪く見える場合があります。なのでRはある程度無いと血色が良くなさそうに見えます。それを逆手に取ることも出来るでしょう。


その次にポストエフェクトでの調整です。照明とシェーダーで何をベースにするかを決めたと思います。そのベースに合わせて良い感じの空気感を出していきます。

言葉だけじゃわからないよ!

という声が聞こえてきそうなので実演していきましょう。使うのはこの静画にします。

今宵は十六夜咲夜の日23
空気が綺麗な感じがしますよね。多分。少し冷たいイメージです。

この画像は青をベースとしています。バラも青いし蝶も青いですよね。ベースの色を赤、緑と変えてみましょう。

画像2
少し明るくなりました。温かな感じです。

これが赤ベースにした場合です。青よりも血色がよくなって明るい感じですね。

画像3
なんだろうねこれは。空気が濁ってるのかな?

こちらが緑ベースのものです。なんというか…多分コレジャナイ感がありますね。ここから分かる通り、緑をベースにすると少し扱いづらい部分が出てきます。ただ、葉の色がくっきり出ます。

そして、この画像のエフェクトを見てみましょう。

スクリーンショット (55)

この中で色にかかわっているポストエフェクトはこの三つです。

スクリーンショット (62)

この三つのうち夜に駆けるとハンサムブルーは青ベースのエフェクトです。杏奈のみ赤ベースのエフェクトになります。試しにハンサムブルーと夜に駆けるを切ったものを見てみましょう。

スクリーンショット (67)

これだけ見ると赤ベースですね。ここから青ベースをパッキリ決めているのがハンサムブルーで、補助的に夜に駆けるがあります。

スクリーンショット (63)

ハンサムブルーのみを切ったもの

スクリーンショット (66)

ハンサムブルーON!これを見ればわかる通り、この静画の色のベースをパッキリ決めているのはこのエフェクトなわけです。
ところで私、ベースの色ではない赤のエフェクトを使っていましたね。これは何故かというと、ベース色から外した色(青ベースであれば赤、逆もしかり)を使うと少し良い感じになるときがあります。ならないときもあります。赤ベースの杏奈だけ切ったものを見てみましょう。

スクリーンショット (68)

なんか暗いですよね。明るさが足りないしなんというか物足りない感じがします。こういう時にベース色から外した色を入れてみると良くなる場合があります。

最後に

見ればわかる通り、ポストエフェクトを扱う際にもう一つ重要なことがあります。tr値です。ここの値でエフェクトのかかり具合を調整できます。この調整無くして色の調整は出来ません。エフェクトを入れたら良い感じになりそうな値を打ち込む!それでも上手くいかなかったらごめんねしながらエフェクトを変えましょう。使えなかったエフェクトはまたの機会に使うことにしましょう。

以上でMMD静画講座-色-を終わります。これを見た君は多分色使いが少しわかるようになるはずだぞ!ならなくても責任は負わないからな!これじゃ少しわからなかったよという人は私のTwitterで聞くなりなんなりしてください。私よりも上手い人に聞くのでもいいです。

ではまたどこかで・・・

クレジット

Model
アールビット様
Stage
まきろん様
Accessory
いつもの本様

Effect
カラコンシェーダー:万能ニキ
ExcellentShadow2、AutoLuminous4:そぼろ
o_Bleach-bypass改変_メリーバニー:シバっち。様
o_Bleach-bypass改変_笑ってよポラリス、o_SelfOverlay改変_ワールドエンド、生肌シェーダー:真城様
ScreenTex改変 パァーSP:M・ト路ッソ様
LiteDOF:akeru様
ikBokeh_v017a:ikeno様