嫉妬という感情
気がついたら10月に入ってしまいました。
これを書いてるのは14日なのですが、ようやく残暑も抜けてきて秋を通り越し冬の気配がしています。
秋、どこ行ったんですかね……。
今年も秋服を着る機会なく冬が来る予感。
さて。今回は「嫉妬という感情について」
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嫉妬
皆さんは 嫉妬 しますか。
私はというと、昔、嫉妬という感情を知りませんでした。
その当時付き合っていた彼氏に、女の子と二人で遊びに行くと言われても
「ふーん」と思うぐらい。
思ってたらいい方だったぐらい。
自分より秀でた人がいても、「凄いなぁ」と思うぐらい。
今ですか?
します。
とっても。
嫉妬深い。まではいかなくても人並みに嫉妬という感情を知りました。
「嫉妬」とは「執着」
嫉妬とは、言い換えるとするなら「執着」という感情でしょう。
あの人は自分のもの。
誰にもとられたくない。
なんであの人の方が評価が高いの。
そんな気持ちからくる、痛いとも冷たいとも感じるもの。
きっと誰しもが持っているもの。
なのではないでしょうか。
私にもその感情は備わっています。
備わった。という表現の方が正しいかもしれません。
嫉妬は時に心を強烈に揺さぶり、言いようのない虚無感を連れてきます。
と同時に、原動力になることもしばしば。
さすが七つの大罪の一つ。
面白い感情ですよね。
「嫉妬」を知る
では著者が「嫉妬」を知ったのはいつ頃か。
今回のテーマにおいて少しだけ重要な気がするので書き起こしてみようと思います。
そもそもこの感情。
執着 できる 環境に生きていないと備わることのない感情だと個人的には思っています。
そう思うと私は幼少期、何かに執着することを諦めていたように思います。
とても簡単なところで行くと 玩具 とか。
私自身4姉弟の長女というのと家庭環境もあり、「自分だけのもの」がありませんでした。
共有の物。や、「お姉ちゃんなんだから」のセリフとともに下の姉弟の手に渡った物。気が付いたら捨てられていた なんてこともあり、執着という感情を持たないようにしていたのだと思います。
そんな私にはいつ嫉妬が備わったのでしょうか。
ここでこの章の初めに言った、執着できる環境に生きていないと備わることが無い。に繋がります。
私が「これが嫉妬か…」と思える感情を初めて抱いたのは、実家を出た後のある日でした。
その当時の彼氏からのいつも通りに近い連絡。
別にこれまでだったら気に留めることもなかった内容。
しかしその日はその文章に、少しだけ「いやだ」と思ったのです。
実家を出て1年。
欲しいものは自分で手に入れ、それを誰にも邪魔されることなく堪能できる。
これは私だけのもの。
誰にも取られるはずの無い物。
それを味わった私は、何かに執着することも覚えたのです。
とても人間らしい
この感情自体は人間以外も持っているものではあります。
よく言われるのはお犬様。
飼い主の愛情や関心が自分以外に向けられたと感じたら嫉妬するらしいです。
人間と変わらないですね。
私たちも好きな人や友人からの興味関心が他の人に向いてしまったら、こう、心臓あたりが痛くなると言いますか…。虚無感感じますもんね。
それと似たようなものをお犬様も感じているのかと思うと飼えないな。と個人的には感じるのですが皆さんはどうですか?
それはさておき。
人間だけの感情では無いとはいえ、人間らしさを色濃く感じる感情の一つです。
傲慢・強欲・嫉妬・憤怒・色欲・暴食・怠惰
と、七つの大罪 に入ってくるぐらい。
逃げられる感情では無いと突きつけられてる気がします。
嫉妬は必要な感情
嫉妬は人としてとても大切な感情だと思います。
その感情があるからこそ未来が作れるのだと。
書き出しからずっと言っていますが、痛いですよね。嫉妬。
痛いし冷たい。
できれば味わいたくない。
でも勝手に心が疼く。
無視もさせてくれない。
させてくれないからこそ、直視するしかない。
そして。
直視させられたからこそ成長するしかない。
初めにも書いた通り嫉妬は執着であり、原動力なのです。
では、そもそも何でそんな感情あるんですかね。
もっとポジティブな感情が強烈な原動力になってくれたらいいのに。
答えは意外と簡単で。
人はネガティブな感情で成長するように出来ているから。かと。
想像してみてください。
イラストでも歌でもなんでもいいです。
あなたが凄く頑張って取り組んでいる何かがあるとしましょう。
今までは賞賛されていた。
「凄い」や「素敵」といった評価を得られていた。
それなのに急に現れた誰かに自分を称賛してくれていた人たちを取られてしまった。
なんで自分よりあの人を。
悲しい。
悔しい。
寂しい。
「嫉妬」の完成です。
そんな感情をバネに、思いませんか?
もっと認められたい。
あの人よりも輝きたい。
頑張らなければ。と。
これが、この感情を持っている意味なんじゃ無いかなと思います。
終わりに
気持ち良い感情ではない
「嫉妬」
しかし、私たちになくてはならない感情でもあります。
嫉妬があることによって人は高みを目指そうとする。
まだ頑張れる。と、自分を鼓舞することができる。
こう考えると、生きていくのに無駄な感情って一つも無いんだなと思います。
私自身も数々の嫉妬を感じながらここまで来ました。
そして今でも感じます。
文章力も表現力も人間力も。
それ以外のこと全てに自分よりも上がいるのがこの世の中の当り前で。
自分なんかまだまだ。
分かっているからこそ、時には休憩もしつつ嫉妬に目を向け続ける。
執着し、嫉妬ができるのは実はとても素敵なことだと知っているからこそ、
噛み砕いて飲み込んで成長するための糧にする。
こうして今の私は出来上がっています。
嫉妬はコントロールすることが難しい感情です。
手放した方が楽になるとわかっていながらも捨てきれない。
きっとあえてそういう様に出来ているのでしょう。
無理に向き合い続ける必要はないと思います。
弱っている時は見て見ぬふりをしたっていい。
自分に余裕がある時に少しだけ向き合ってみると面白い発見があるかもしれません。
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