北の大地を拠点に、最強のダウンJKを広める【MOONLOID 代表 甲斐綾乃 / Clubhouse ゲストスピーカー】
音声SNSのクラブハウスにて、毎週日曜日の夜21時より、異業種交流や雑談などを行うオープンなルームを運営しています。
機能もよく分からないままに、手探り状態で始めたなかでしたが、初回(2021年2月21日)のゲストスピーカーとして来てくれたのは、
大学時代の同級生で、現在は地元北海道でアパレル系セレクトショップ「MOONLOID(ムーンロイド)」を経営している、甲斐綾乃さんです。
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滋賀県のダウンシュラフ・メーカーNANGA(ナンガ)とコラボした共同ブランド「NANGA WHITE LABEL(ナンガホワイトレーベル)」の世界最強と銘打つダウンジャケットは、各モデル即完売となるほどの看板商品。
その他、アウトドアブランドを中心に取り扱うセレクトショップのこれまでの生い立ちについて、色々とお話を伺うことができました。
以下、クラブハウスでお話しした内容をふまえ、自分が特に興味深く感じた点を書いていきたいと思います。
▶︎コロナ禍でも売り上げが伸びている
実店舗とEC(ネットショップ)を両輪とした経営スタイルをとっているMOONLOIDですが、2013年の事業開始当時の販路はECのみだったそうです。
2021年現在、新型感染症の蔓延により、いまだに世界中で外出自粛を前提とした生活を余儀なくされていますが、その結果、人々の行動にも急速な変化が生まれています。
外出せずに買い物をするための「EC需要の増加」、3密環境を避けつつ行える趣味としての「山登りやキャンプなどのアウトドア需要の増加」など、偶発的ではありますが、MOONLOIDの得意とする分野に追い風となる現象が起きています。
ショップ全体の売上高も、2020年度は前年度に比べて、下がるどころか、やや上向きとのこと。
このあたりは、元々ECを主軸とした経営スタイルであったことや、北海道の当麻町という人口密度の低いエリアを実店舗の拠点としていたことが、好材料として働いたからなのかもしれません。
アパレル業界はコロナ禍の影響で厳しい状況にある、というニュースを日頃見聞きしていたので、甲斐さんのお話は自分としては目から鱗でした。
やはり、分かりやすいからといって、業界全体をひとくくりに評価してはいけないなと、実感させられました。
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▶︎競合他社との差別化を意識した商品づくり
今回、甲斐さんとお話しをしていて強く印象に残ったのは、「競合他社との競争に対して、いかに優位性を保っていくか」という視点です。
例えば、MOONLOIDも出品をしているECサイトの楽天市場では、競合他社が沢山います。ここでは顧客側もできるだけ同じランクの商品のなかで、最も安い商品を探そうとするため、価格競争は極めて激しいです。
結果的に出店者側は値段をどこまで下げられるかの競争、言いかえれば、会社としてどこまで利益を減らして売ることができるかの戦いとなってしまいます。
そこでMOONLOIDでは、「自分の会社しか取り扱っていない商品」として、他社とコラボした別注(特注)商品を取り扱うことで、そうした単純な価格競争に陥らないための戦略を立てています。ナンガホワイトレーベルの世界最強のダウンジャケットも、そうした発想から生まれた商品のひとつ。
市場の動向を見ながら、自分の会社の価値づけを見つめ直して、商品のつくり方も変えていく。これはいわゆるマーケティングとブランディングの関係です。
こうしたことは、会社を経営するうえでは、ごく当たり前のように考えることなのかもしれません。
しかし、競合他社の商品が全く同じ画面上で常に横並びで表示されるECサイトで戦い続けてきたMOONLOIDだからこそ、競合他社との差別化に対する一層強い意識づけが、自然と身についてきたのかなと、想像しました。
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▶︎学生時代の破天荒な行動力は、仕事へのチャレンジと成果に繋がった
最後にもうひとつ。
これは同級生として感じたことですが、正直学生時代の甲斐さんの様子からは、現在の経営者としての姿は全く想像ができませんでした。
クラブハウスで話した限りでは、本人自身でさえも、そのように感じているようです。
大学在学中は、よく1限目の授業をすっぽかすキャラクターとして有名で、その勢い余って単位が足りずに留年しそうになったりするなど、色々と破天荒なエピソードをもつ甲斐さんでした。
しかし、今回甲斐さんと話してみて気づいたのは、留年しそうになった後、猛烈な勢いで、半年間で1年分の単位を取り返してみたり(そんなことできるのか?! 笑)、
実は同級生のあまり知らないところで、興味のある中国語を勉強するために、別の学部の授業に潜り込み、その後に中国留学、帰国後は貿易関係の商社に一旦就職をしていたりと、「一度やると決めたことに対する行動力」は人一倍勢いがあるということです。
ちなみに大学での私たちの専攻は建築及び土木系のコースだったので、現在のアパレル業界はイチからの参入。
自分のように、建築のメインストリームの世界からは挫折しつつも、中途半端に片足だけ残ってしまった人間からすると、甲斐さんのチャレンジ精神は本当に尊敬します。
色々な寄り道をしてでも、自分の力を最大限注ぐことのできるものを見つけることの大事さに、あらためて気づかせてもらえたルームとなりました。
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今後もクラブハウスでは、さまざまな分野で活躍しているゲストを招いていきたいと思っておりますので、ぜひ皆さん一緒に話しましょう!
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