#本読み対話会 Vol.12 『Humankind 希望の歴史(上)』
湘南・茅ヶ崎でSiguleが主催している本読み対話会の記録を、記憶を辿りながら書いていくシリーズです。
茅ヶ崎市にある「話せるシェア本屋 とまり木」で始めた読書会。
第12回目はルドガー・ブレグマン『Humankind 希望の歴史(上)』文藝春秋をテーマにしました。
(2023年10月28日開催)
この本を決める前に、Siguleで「人間の本質は善か悪か」という話をしていたのを覚えています。
正確には、お互いがどのような人間観、どのような世界観を持っているかを話していました。
本をテーマにして対話会を主催するうちに、対話の場に出てくる言葉には、それぞれの持つ人間観と世界観が(濃淡はあれど)反映していると感じていました。
そこを感じ取った時に、自分のその時の感覚との対照で、共感に傾いたり違和感から関心を生じたりして、それが対話会の醍醐味だと。
この本自体は非常に有名な本なので読んだ方も多いでしょう。
対話会に参加してくれた方の感想で印象に残っているのが、「人間は表情が豊かで、それで情報の伝達が進んだ。隠したいときもあるけど、感情が伝わるのって大切」という言葉でした。
隠したい感情が伝わってしまう、相手の感情が読み取れてしまう。
感情の読み取りは、単なる思い込みかもしれないけど、感覚的には多くの場合に、読み取れた感情は結構妥当だ。
善意も悪意も、傷ついていることも傷つけようとしていることも、誠実も謙虚も、打算も誤魔化しも、ひとは多くのことを感じ取りながら生きている。
文責:と