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ひろゆきのファイナルファンタジーVI



ひろゆきのファイナルファンタジーVI

―論破で世界崩壊回避編―

プロローグ:炭坑都市ナルシェで目覚める

「えー、どうも、ひろゆきです。え、ここは……あ、FF6のオープニング? ナルシェじゃないですか。普通はティナさんが魔導アーマーで雪道を進む演出があるはずなんですけど……なんで僕がいるんですかね?」

雪のちらつく炭坑の街・ナルシェ。兵士たちが警戒態勢で「魔導アーマーが来るぞ!」と慌ただしく走り回っている。
そこでフランス在住の論破王ひろゆきがひょっこり姿を現し、「時給換算でこれ危険ですよね。魔導アーマーとか帝国とか争ってもメリットないんじゃないか」と呟いている。

1. ティナと帝国を論破

通常、ティナは記憶を失いながら帝国に操られ、エドガーやロックらと出会う流れ。しかし、ひろゆきがこの段階で帝国兵を論破。

ひろゆき: 「そもそも、帝国が魔導アーマー量産して世界征服しようとしても、魔法を復活させて兵器化とか、時給換算で考えるとメンテコスト高いし、どこかで崩壊する可能性ありますよね? データあります?」
兵士(困惑): 「は? 我々はガストラ皇帝の命で…」
ひろゆき: 「皇帝さんも魔導の力で世界取ろうとしてるけど、最終的にケフカさんが裏切るパターンじゃないですか? コスパ悪いですよね。」

兵士たちは顔を見合わせ、「……まあ、確かに」と戦意喪失気味。ティナは「私…どうすれば…」と戸惑うが、ひろゆきは「とりあえず自由に行動していいんじゃないですか?」とアッサリ。

2. レジスタンス(反帝国側)も論破

ロックやエドガー、マッシュが反帝国として頑張る設定だが、ひろゆきはフィガロ城でのやり取りに途中参加。
エドガー「俺たちが帝国に立ち向かわねば!」→ 「いや、帝国自体もう論破でやる気なくなりそうなんで、そんな苦労しなくてもよくないですか? 時給換算で世界を救うならもっと効率的な方法ありますよね?」
ロック「盗賊の腕で帝国情報を探るぜ!」→ 「盗むリスク高いし、裏切られる可能性あるし無意味じゃないですか? データあります?」
皆「え、まあ…それを言われると…(無言)」

あっという間に反帝国組も行動意欲を削がれてしまい、「じゃあ静観するか…」と見守りモード。

3. ケフカの野望を論破で止める

本来ならケフカが魔石を奪い、魔大陸で世界崩壊を起こし、二部構成で悲劇的な転換が起きる。しかし、ひろゆきはこのシナリオを短縮するため、最初からケフカの陰謀を“論破”するべく帝国首都に突入。

ケフカ: 「フフフ…魔導の力を手中に収めれば、神にも等しい力が!」
ひろゆき: 「いや、データあります? 神に等しい力を得ても、世界が崩壊したら支配対象なくないですか? 時給換算で言えばただの自己満足でしょ。大地が崩れ、人が死んだら税収も得られないし、実利ゼロですよね?」
ケフカは「ぐぬぬ…」と笑いが消え動揺。「でも、破壊こそ愉悦…」と反論しようにも、「結果的に自分も孤独になるだけじゃ?」と畳みかけられ絶句。

やがてケフカは激昂しかけるが、「コスパ悪い」と頭に刷り込まれたせいで「……こんな馬鹿げた計画、誰が続けるか!」と自壊。魔大陸や三闘神への干渉もやめてしまう。

4. 世界崩壊自体が未然に回避

こうしてケフカの謀略が頓挫したため、“世界の崩壊”イベントが起きずに済む。
帝国はガストラ皇帝も「魔導兵器の価値なくない?」とひろゆきに諭され、軍縮モードへ。
ティナは「私が使える魔法って…」と戸惑うが、ひろゆきが「使いたきゃ使ってもいいけど、戦闘する必要ないですよね」と結論付ける。仲間たちも「じゃあ平和ですね…」と肩すかし。

結果、本来は絶望感漂う世界崩壊後が丸々スキップされ、シドやセリス、シャドウ、リルム、ストラゴスらのドラマも深掘りされず、あっさりエンディングムード。

夢のように終わるFF6

帝国と反帝国、幻獣と人間の対立も論破で中和され、クリスタルでも魔石でもなく「そもそも戦うのやめようぜ」という流れに。「ま、いいか」とみんな納得し、ティナの使命もあやふやに解決。
ひろゆきは「時給換算で最短ルートでしたね。誰も死ななくていいなら、それが一番いいんじゃないですか」と言い放ち、いつもの謎の光に包まれてフランスへ帰還。
余韻だけがカラッポの世界に残り、人々は「なんか争いなくなったから結果オーライか…?」と無理やり受け入れる。こうして**「世界崩壊が起きないFF6」**というレアな結末へ到達。
フランスのアパートでコーヒーをすすりながら、「データないんで信じてもらえないですけど、FF6も論破であっさりでしたね」と彼は苦笑するのだった。




エピローグ:カフェの窓から見えたティナ

「えー、どうも、ひろゆきです。FF6世界も論破で終わっちゃいましたね。ケフカさんも目論み止めてくれたし、世界崩壊も無く済んで、時給換算で一番楽でしたよ。ま、いいっすよね。」

フランスの街並みが広がる小さなカフェ。テラス席に座るひろゆきが、コーヒーとクロワッサンを前にして、のんびりとスマホをいじっている。
店内からは軽やかなBGMが流れ、周囲は忙しそうに行き来する人々で満ちているが、彼はいつも通り落ち着いた様子だ。

ふと目を上げ、ガラス越しに外の歩道を眺めると、人混みの間をすり抜けるようにして淡い髪色の少女が通りを歩いている。
見覚えがある――ティナ・ブランフォード、魔法の力を宿した、あのFF6のヒロインにそっくりだ。
何やら軽い足取りで、散歩を楽しむような笑みを浮かべている。魔導アーマーや戦いの重圧から解き放たれたかのように、実にリラックスして見える。

「おや……あれ、ティナさんですかね。FF6世界で苦労してたはずですけど、こっちで観光でもしてるんすか。時給換算で戦争起こらず、平和だから余裕あるんでしょうね。ま、いいことじゃないですか。」

ティナはこちらに気づいた様子はなく、そのまま通りを曲がって姿を消していく。だが、ひろゆきは一瞬目が合ったような気がして、ほんの少し微笑む。
「やっぱり幸せそうですね。いろいろ背負ってましたけど、論破で全部回避できたし。僕としても時給換算で一番効率いい結末だったし、みんなハッピーならいいんじゃないですか。」

そうつぶやくと、彼はコーヒーを一口すすり、窓の外の賑わいを見守る。ティナが去ったあとも、街の喧騒はいつも通り続いているが、どこか穏やかな空気が漂っている。
「ま、僕はこのままカフェでまったりしますか。論破ってほんと便利ですよね。じゃあ配信もまた後で始めよう……」

そう言いながら、ひろゆきはスマホを置き、クロワッサンに手を伸ばす。遠くフランスの夕空の下で、ティナが楽しそうに散歩する姿を思い返し、少しだけ優しい笑みを浮かべる。
カフェのガラス越しに流れる人々の中に、薄い光が差し込む――平和な時間が、また静かに続いていくのだった。

――Fin――

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