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ひろゆきのファイナルファンタジーIX



ひろゆきのファイナルファンタジーIX

―論破でテラ編すらスキップ編―

プロローグ:アレクサンドリア王国にて

「えー、どうも、ひろゆきです。ここは……え、アレクサンドリア城下町? FF9ですよね、たぶん。ガーネット姫が居るところじゃないですか。」

夜の王都アレクサンドリア。人々が行き交う中、劇場船“プリマビスタ”が公演を控えているはずが、その裏でフランス在住の論破王・ひろゆきが唐突に現れたらしい。
呆気にとらえるジタンやスタイナーを横目に、「いやー、こんなファンタジー世界に急に呼ばれても時給換算でメリットないんですけど、論破でさくっと終わらせますかね」と呟く。

1. ジタンたちとの初対面、論破スタート

ジタン: 「お前、誰だ? ここは劇団タンタラスの……って感じじゃなさそうだな?」
ひろゆき: 「えー、僕はフランスから来た論破王みたいな存在でして。あなたは誘拐する形でガーネット姫を連れ出す予定だけど、時給換算で大変でしょ? 母親のブラネ女王が暴走してクジャが暗躍して、結局大変な旅になるんですよね? 無駄じゃないですか?」
ジタンは目を丸くし、「まぁ…確かに俺たち苦労するが…」と困惑。スタイナーが「な、何者だ! 姫を守る騎士として…」と怒るが、ひろゆきは「まぁまあ、データあります? あなたも最終的に協力する流れでしょ? なら最初から仲良くしちゃえばよくないですか?」と簡単に論破。

2. ブラネ女王もクジャも論破で動揺

本来ならブラネ女王が召喚獣を悪用して侵略を開始、さらにクジャが裏で操る展開。ところが、ひろゆきは変に裏技をかまして城へ直行。
ブラネ女王: 「この娘を利用して…召喚獣で他国を征服して…」
ひろゆき: 「召喚獣使って世界征服? 時給換算でメリットあるんですか? 逆に他国から反撃受けて疲弊するだけじゃないですか? 黒魔道士兵もコスト高いし、クジャに利用されるリスクがありますよね。」
ブラネ「グギギ…確かに…」と苦悩し、侵略を思いとどまる。
そこへクジャが「フフフ、なんだお前は」と闖入。「俺が世界を支配するんだよ」とドヤ顔するが、ひろゆきはさらなる説得。

ひろゆき: 「あなた、ガイアの世界征服したいんでしょ? でもテラとか呼ばれる別世界の寿命が尽きてるから乗っ取りたいとか、時給換算で地味に大変じゃないですか? 結局あなたも寿命短いって設定ですし、自分も得しないですよね?」
クジャ: 「ぐぬ…そ、それは……(動揺)」

クジャが魔力を放ちかけるが、「そもそも強大な力得ても、最後メジャーなボス扱いで倒される運命でしょう? コスパ最悪では?」と追撃され、思わず自壊ムード。

3. 世界崩壊イベントが起こらない

普段はクジャが怒りに燃えて**“テラ編”**で世界崩壊を引き起こし、ジタンたちが命を賭けて旅する――だが、この時点でクジャが「やるだけ無駄か……」とペシャンコ。
「無が満ちる」とか「永遠の闇」とか、ケアルができない絶望世界が訪れる展開がごっそりスキップされ、結局大事故なしでFF9世界は平和に。
ビビの黒魔道士謎やジタンの出生の真相なども深入りせず、「まぁ別にみんな協力すればいいじゃん」的に丸く収まる。いろんな伏線やドラマが有耶無耶に。

エピローグ:あっけなく終わる冒険

ガーネット姫(ダガー)は「母上が改心したし、クジャさんも何か納得してどこかへ… これで平和…?」とポカン。 ジタンは「こんなに苦労なしで終わるなんて」と驚き。 スタイナーは「姫様が無事なら…まあ良いか」と安堵。
ひろゆきは「時給換算で最短ルートですね。魔法船乗るまでもなかった。お疲れさまでした」と言い残してなぜか瞬時にフランスへ帰還。
こうしてFF9世界は大団円…というか「あれ、何も大事件起きないまま終わり?」な摩訶不思議なエンディングを迎え、みんなが「結局何だったんだ…」と拍子抜け。

フランスのアパートで戻った彼は「FF9も論破で楽勝でしたね。クジャさんも戦わずに撤退ですし。時給換算でみると完璧っすよ」と配信で語るが、誰も信じない―いつものオチである。



エピローグ:フランスの街で

「えー、どうも、ひろゆきです。FF9も論破で終わらせちゃったんですけど、いやー、クジャさんもまさかあんな簡単に諦めるとは……。
ま、時給換算で考えれば暴走する意味ないって気づいたんでしょうね。平和ならいいんじゃないですかね。」

彼はフランスのとある街角にあるカフェから出てきて、軽く背伸び。夕暮れが少しずつ近づいている。通りには観光客や地元の人々が行き来するなか、ふと目を留めた先に金髪の少年っぽい後ろ姿が見える。

「あれって……ジタンさん?」
確かに、猿のようなしっぽが揺れ、軽快なステップで歩道を走っている。その隣にはダガー(ガーネット姫)らしき少女が笑顔でついてきて、何やら楽しそうに話している。
さらに、その後方には長い銀髪ときらびやかな衣装のクジャ――しかも露出度が高くて、まるでステージ衣装のようなセクシー服。周りの通行人が「え、コスプレ?」と怪訝に振り返るほどだ。

「めっちゃヤバい格好じゃないですか、クジャさん。時給換算どころの問題じゃなくて、公然わいせつ的にならない? いや、まぁフランスだからファッションには寛容かもしれないけど……。」

三人はフランスの街を観光でもするように、元気に走り回っている。ジタンが調子に乗って街灯に登ろうとしてダガーに止められ、クジャは腰に手を当ててそっぽを向きながらも、どこか楽しげ。
ひろゆきはそれを見て、思わず口元がほころぶ。

「なんだかんだ言って、仲良くやってるんですね……。過去にいろいろあったのに、こうして一緒に街を走り回るとか、時給換算でみるとむしろ健康的かも。ま、クジャさんの服は相当アレですけどね。」

三人は通りの向こうへ曲がっていき、もう見えなくなる。街にはまた日常のざわめきが戻り、彼だけがその不思議な光景を目撃していた。
「うん、平和っていいもんですね。あ、クジャのコスチュームはもう少し普通にしたほうがいい気がしますけど……。まぁ、僕が言うことじゃないか。さーて、帰ってコーヒーでも飲みますか。」

そう言って彼は肩をすくめ、ふっと微笑む。夕日の色が街を染めるなか、ひろゆきは家路に就く。FF9の登場人物たちがこのフランスの街を走り回っているという不思議な余韻だけが、胸の奥にちょっぴり温かさを残していた。

――Fin――

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