ひろゆきのファイナルファンタジーIV
ひろゆきのファイナルファンタジーIV
―論破で月までショートカット編―
プロローグ:バロン城にて
「えー、どうも、ひろゆきです。あ、ここバロン城じゃないですかね。FF4のオープニング的に、セシルさんが赤い翼を率いて帰還するはずの場所……何で僕がいるんですか?」
石造りの威厳ある回廊。周囲にはバロン兵たちが行き交い、威圧的な雰囲気が漂う。本来ならセシルが闇騎士として戻り、クリスタル強奪の罪悪感に苦しみつつ物語が始まるのだが……。
そこにフランス在住の論破王ひろゆきが登場。目の前にはバロン王(実は魔物による替え玉)らしき姿が玉座に座り、セシルは苦悶の表情で進言しようとする。
1. セシルと謎の王を論破
王「クリスタルを取り戻せぬとは何事か!」
セシル「しかし……民を害する命令など……」
そこに割り込むひろゆきがひとこと。
ひろゆき: 「えー、バロン王さん、クリスタル集めて世界支配とか考えてるっぽいですけど、時給換算で見ればそんなメリット無いんじゃないですか? どうせゴルベーザってヤツが裏で暗躍してるんですよね? 結局騙されて損するだけでしょ。」
王「なっ…何を…(動揺)」
セシルも目を丸くして「あんたは誰だ?」となるが、ひろゆきは「いや、僕は論破でストーリー飛ばしたいだけです」と飄々。バロン王(実はカイナッツォとか)が「くっ…」と悶え、魔物の姿が出かかるが、矛先を向けずに自滅気味に退散。
結果としてセシルが王を疑う流れが最初から確定し、バロン城が早期解放ムードへ。クリスタルもまだ守られている形に。
2. ミシディア、ローザ、カインも論破で…
• ミシディアでの戒め
本来セシルは罪を償うために“聖騎士”への道を学ぶが、ひろゆきは「ガチで試練受けなくても、ゴルベーザ説得すれば早いんじゃないですか?」と主張。
ミシディア長老が「いや、闇を捨てねば強敵には勝てぬ…」と言い張るが、「時給換算で修行時間かかるの無駄では?」と押され、長老もしぶしぶ「そ…そうかもしれん」と揺らぐ。
• カイン
「ゴルベーザ様に操られて…」 → 「洗脳されるメリットあるんですか? あなた騎士として誇りあるんでしょ? データあります?」 → カイン「ぐぬぬ…(正気に戻る)」
• ローザ救出
本来なら極寒の山越えやファブール防衛戦があるが、ひろゆきは「時給換算で寄り道めんどいので論破しにゴルベーザ直行すればいい」と発案。セシルらも「そ、そうか?」と流される形でローザも難なく救われる。
3. ゴルベーザ&ゼムス論破、月へショートカット
通常FF4の後半では月の民やゼムスが鍵になるが、論破王はゴルベーザと直接会合をセッティング。
ゴルベーザ: 「クリスタルを集め、月に眠る力で世界を—」
ひろゆき: 「月の力ってゼムスが操ろうとしてるだけで、あなたはただのコマじゃないですか。時給換算で世界征服してもゼムスに奪われるだけじゃないですか?」
ゴルベーザ「う…そ、そうだったのか…(操られが解ける)」
真の黒幕ゼムスは月の奥底で「憎しみで地上を染める…」と計画中だが、ゴルベーザが離反したためマジックポット状態で孤立。さらにひろゆきが「闇の感情とか言われても、時給換算でメリットゼロですよね?」と指摘。ゼムス、精神崩壊し「ぐわああ…(消滅)」。
大詰めバトル(ゼロムス戦)も無く、セシルたちが楽にクリスタルを取り戻し、月の民は平和になり、何の苦労もなく終了。
エピローグ:みんなポカーン、論破王帰還
カイン、ローザ、リディア、エッジらが「え、なんかあっという間に全部終わった…?」と呆然。セシルは「僕は聖騎士にならなくてもいいのか?」と戸惑うが、ゴルベーザが「お前こそ……弟よ、幸せに…」と和解。
そして、星は闇の脅威から解放され、平和なままフィナーレへ。
ひろゆきは「時給換算で最短クリアですね。皆さんお疲れさまでした。僕フランスに帰るんで」と言い残し、謎の光に包まれて退場する。
フランスの自室に戻った彼は「いやー、FF4も論破で秒殺でしたね。データないんで証明は無理ですけどね」と配信で笑う。視聴者は例のごとく「嘘乙」と言いつつも盛り上がる……。
こうしてあまりにも呆気ない形で世界が救われたFF4。
セシルたちだけが「俺たち何もしてない…」と微妙な顔をしながら、いつも通り人生を歩みだすのだった。
エピローグ:海老のような宇宙船が見える
「えー、どうも、ひろゆきです。FF4世界を論破して全部終わっちゃったんですけど。いやー、セシルさんとか大変だったろうに、もう苦労ゼロでしたね。時給換算で最高じゃないですか。」
フランス・パリのアパート。いつものようにPCをシャットダウンし、コーヒーを片手に窓辺へ向かう。夕刻の風がカーテンを揺らし、下の道には車や人が多い。
「さて、配信終わったしちょっと窓でも開けましょうかね」と彼が窓を開けると……なにやら巨大な海老のような物体が空に浮かんでいるのを発見。
「ん? あれ、FF4で月に行くときに使った“クジラ”みたいなやつじゃないですか? …でもなんかエビっぽいフォルムですね。身がプリッとしてそうな。いや、時給換算でありえないんですけど。
どうしてあんな宇宙船がフランス上空を漂ってるんですかね?」
その“海老のような宇宙船”は青緑の光を放ちながら、雲間に緩やかに進んでいる。まるで地球観察をしているかのように、ゆっくり旋回しているようだ。
下の人々は気づいていないのか、誰も上を見ていない。彼だけが奇妙な姿を目撃している。
「まぁ、下手に声をかけても何もメリットないですよね。セシルたちが遊びに来てるのか、月の民が観光してるのかわかんないですけど……時給換算で絡むのも面倒だし、そっとしておきますか。」
彼は苦笑し、コーヒーをすすって、そっとカーテンを閉める。窓の外ではまだ海老のような宇宙船が漂っているかもしれないが、もう気にしない。
「世界が平和なら、それでいいですもんね。はい、お疲れさまでーす。」とひとりごちて部屋に戻る彼。
こうして、FF4の月に行くための謎乗り物と思しき存在は、パリの空に静かに姿をなびかせながら消えていったのだった。
――Fin――