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ひろゆきのバイオハザード



ひろゆきのバイオハザード

―論破で感染拡大ストップ編―

プロローグ:ラクーンシティの惨状

「えー、どうも、ひろゆきです。え、ちょっと、ここラクーンシティじゃないですか? いや、バイオハザードの世界ってマジで危険ですよね。時給換算で考えてもゾンビに襲われるの最悪だと思うんですけど。」

辺りを見渡せば、廃墟と化した市街地が炎上し、車が横転している。遠くではパトカーのサイレンが空しく鳴り響き、ゾンビがあちこちを徘徊。
本来、クリスやジル、レオン、クレアといったキャラクターが苦労して脱出を図るはずだが、なぜかこの状況にフランス在住の論破王ひろゆきが放り込まれてしまったらしい。

「ゾンビ多いですね。対策としては銃とかナイフとかありますけど、正直時給換算で言えば戦わずに逃げるほうがいいですよね。とはいえ、これUmbrella社が原因なら論破すれば終わるんじゃないですか?」

1. ゾンビをスルーしてアンブレラ研究所へ

通常なら武器弾薬を回収しつつゾンビを必死に回避するが、ひろゆきが悠々と「時給換算で戦闘したくないんですよね」と言いながら通りを歩いていく。
ゾンビが「グオォ…」と接近してくるたびに、「あ、あなた頭部破壊されて死ぬだけですよね? これ以上襲っても人間から得るものないんじゃないです?」と一言投げかけると、なぜかゾンビも「う…?」と動きが鈍くなり、スルーしていく。不思議な論破効果(?)。
こうして無傷のままUmbrellaの研究所に辿り着く。

2. アンブレラ幹部を論破

暗い研究所の深部では、白衣の研究者らしき人々が必死にT-ウイルスだのG-ウイルスだのを研究している。
アンブレラ幹部が「フフフ、これで我々は莫大な利益を――」と高笑いしかけるが、ひろゆきが淡々と口をはさむ。

ひろゆき: 「いやいや、こんな危険なウイルス作って感染拡大させても、時給換算であなたたちも安全じゃないですよね。ラクーンシティ全体が崩壊しても何の利益になるんですか? 株価下がるし、訴訟リスクもあるし、普通に考えて損しかないと思うんですけど。データあります?」
幹部: 「ぐぬ…だが、兵器転用で莫大な契約が…」
ひろゆき: 「契約って言っても、制御できずに自分たちも滅ぶ可能性あるんでしょ? コスパ最悪じゃないですか? そもそもゾンビは人類もアンブレラも脅かすだけで、利害が噛み合ってなくないですか?」

幹部は青ざめ、「……その通りかも…」と動揺し、研究員たちが「やっぱり開発やめよう」と言い出す。結果としてウイルスサンプルが廃棄され、実験継続がストップに。
自動的に大ボスのタイラント系モンスターなども製造中断され、事態が鎮静化していく。

3. ネメシスや追跡者も論破対象外?

「たぶんバイオ3とかに出てくるネメシスとか厄介ですよね。追いかけてくるし。でも時給換算で考えたら、奴らも指令がないと動かないんじゃないですか?」とひろゆきが推測する。
するとネメシスも「STAAA…」と唸りかけるが、指令を出すアンブレラ幹部が降参してしまったため、活動目的を失い、そのままボーッと立ち尽くす流れ。
「ほら、動かなくなった。これでゾンビパニックも終わるっぽいですね。」
あまりにも簡単にラクーンシティの崩壊が回避される不思議な展開。

4. エピローグ:特に戦わず平和

最終的にウイルス漏れが止まり、ゾンビ化被害も限定的に収束。ラクーン市民は混乱しつつも「なんか助かった? Umbrellaが自壊した…?」と困惑。
クリスやジル、レオンやクレアなど主要メンバーは「マジかよ、何もせずに終わった…」と拍子抜け。ひろゆきは「時給換算で最短解決っすね」と余裕の笑みを浮かべ、再び光に包まれてフランスへ帰還。

フランスのアパートでコーヒーをすすりながら、「いやー、バイオハザード世界も論破で余裕でしたね。ウイルス兵器なんか作っても誰も得しないのは明白だし、もう少し最初から気づけなかったんですかね?」と配信で語る。
視聴者から「ネタ乙」「証拠は?」とコメントが飛ぶが、彼は「データないんでw」と流してしまう。

こうして“生物災害の大惨事”も起こらないまま、バイオハザード世界は平穏に終わりを迎え、論破王はいつもの生活へ戻っていったのだった。



「えー、どうも、ひろゆきです。バイオハザード世界、論破で終わっちゃいましたね。アンブレラもウイルス兵器も放棄するってことで、まぁ平和ならいいんじゃないすか。はい。」

フランスのアパート。いつものように、彼はデスクにPCを置き、配信をひと段落させたあと、窓辺に立って外を眺めている。
夕暮れの光がパリの街を染め、通りには観光客や地元民が行き交う。その平和な光景を見て、ひろゆきは「こんなに平和なのにゾンビとか発生しなくてよかったっすね」と呟く。

だが、ふと視線の先、街角の影に黒いサングラスをかけた男が立っているのを見つける。白い肌、金髪、そして不気味な微笑み――アルバート・ウェスカーにそっくりだ。
彼はビシッと黒いスーツをまとい、こちらをじっと見上げている。まるで狙いを定めるように。
「あれ、ウェスカーさんじゃないですか? アンブレラ幹部も降伏したはずだし、時給換算で動く意味ない気がするんですけど……なんでここに?」

ウェスカーは笑みとも嘲笑ともつかない表情を浮かべ、サングラスの奥の瞳でこちらを睨みつけているようだ。周囲の通行人は何も気づかずに通り過ぎる。
ひろゆきは思わず息を呑む。「なんか嫌な予感しますね……論破したはずなのに、彼だけは納得してないのか。まぁ、時給換算で絡まれたら困るんですけど……。」

そのままウェスカーは右手を少し挙げ、何か合図でもするような仕草を見せる。ひろゆきは眉をひそめ、「あー、ちょっと怖いですね」と窓を閉めようとするが、最後にチラリと見ると、ウェスカーの影はすでに消えていた。

「……あれ? いなくなった。いやいや、ホラーですよこれ。時給換算で不安が残る終わり方って感じっすね。大丈夫ですかね、僕……。」

カーテンを閉め、なんとも言えない不吉な空気が胸に残る。ゾンビ騒動を論破で止めても、まだ終わってないかもしれない――そんな不安を拭いきれないまま、ひろゆきは部屋の電気をつけてコーヒーをすする。
遠く外の通りでは、夜の帳が降りはじめ、ウェスカーの姿はもうどこにも見えない。だが、その存在だけが不安を煽るように、静かに闇に溶けていったのだった。

――to be continued.........

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