ひろゆきのファイナルファンタジーⅤ
ひろゆきのファイナルファンタジーV
―論破で次元の狭間回避編―
プロローグ:隕石からの来客
「えー、どうも、ひろゆきです。え、これって隕石が落ちてくるシーン……? あれ、FF5の冒頭なんじゃないですか? バッツがチョコボ連れて登場する感じですよね?」
荒野に一つの隕石が落下し、そこからひろゆきが出てきてしまった――本来ならバッツやレナが隕石を調べにやってくるが、そこにフランス在住の論破王が登場。
アタフタするレナ、ガラフは「誰なんだあんたは!?」、バッツが「チョコボで旅してたけど、なんだか変な流れだな…」と驚き。
しかしひろゆきは周囲を見渡し、「あー、これFF5のクリスタル砕けるシナリオじゃないですか。時給換算で大変だし、論破でさっさと終わらせる方法ないんですかね?」と呟く。
1. 風のクリスタル、火のクリスタル… 砕ける前に論破?
本来なら世界を守る4つのクリスタルが砕け散り、ジョブの力を得たバッツたちが冒険に出る展開。しかし、ひろゆきは最初の「風の神殿」へ行った時点で王が「風が止んだ…クリスタルが砕ける…」と嘆くのを聞いて、
ひろゆき: 「データあります? クリスタル砕けるの防がないと世界崩壊するけど、砕けてジョブパワー手に入れても結局エクスデスが強くなるの後で止めなきゃいけないでしょ。時給換算で回りくどいですよね?」
王やバッツたちはポカンとするが、「そ、それを言ったら…確かにコスパ悪い…」と悩み始める。
やがて「じゃあ砕ける前に保護しよう」と動こうとするが、ひろゆきは「そもそもクリスタル壊す原因はエクスデスだし、先に論破してやめさせればいいんじゃない?」と結論付ける。
「時給換算で最速ルート」と称し、船も風も封鎖された状況なのに、謎の力で(論破オーラ?)で移動をすっ飛ばし次元のはざま方面へ直行する。
2. エクスデスを論破
普通なら第2世界やガラフの戦死イベント、世界融合など壮大な中盤を経て、やっとエクスデスと相まみえる。だが、ひろゆきは「すみません、道中スキップで」とさっさとエクスデスの拠点へ行ってしまう。
エクスデス: 「グハハハ! クリスタルを砕いてこの世界とあの世界を混ぜ合わせ、無の力を解放するのだ!」
ひろゆき: 「えー、無の力? それ世界壊すだけでしょ? 得られるメリットないですよね。時給換算で永遠に混沌維持するの大変じゃないですか?」
エクスデスが「むっ…?!」と驚きつつ、「わ、我が力で世界を支配……」と語ろうとするが、ひろゆきはさらに畳みかける。
ひろゆき: 「世界が崩壊したら支配しても経済ないし、誰も従わないじゃないですか。何のためにやってるんです? ただの自己満足ですよね。」
エクスデス: 「ぐぬぬ…そ、それは…(言葉に詰まる)」
結局、エクスデスは論破されて「…やはり無意味か…」と萎え、魔力暴走も起こさず「無の力」解放を取りやめる。世界崩壊イベントやラスボス形態も発動しないまま自壊ムードに。
3. ガラフ死なず、世界融合せず
エクスデスが行動を断念したことで、本来の悲劇的イベント(ガラフの英雄的死や二つの世界の融合など)がいずれも起こらない。
バッツ、レナ、ファリス、ガラフは「え、俺たち何もしてないのに…終わった…?」と困惑するばかり。
クリスタルも砕ける前に保護された形になり、4つの属性が失われず世界は平和。ジョブチェンジシステム云々も発揮されずに終了という拍子抜けの展開。
エピローグ:世界を救った? 論破王帰還
王やバッツ一行は「これで世界は平和かな?」と拍子抜けだが、エクスデスの脅威がなくなった以上、確かに争いは終わった。
ひろゆきは「時給換算で最短ルートで解決しましたね。みなさん、お疲れさまでしたー。僕はフランスに帰るんで失礼します」と言い残し、なぜか閃光に包まれて現実世界に戻る。
バッツたちは「何なんだあの人…」と首をかしげるが、世界が平和ならいいやと、のんきに旅を続けるかもしれない。
一方、フランスのアパートで戻ってきたひろゆきはPC画面に向かい、「FF5も論破で一瞬で終わりましたね。ジョブチェンジする必要もなかったし、時給換算で最高でした。ま、お疲れさまです」と配信するのだった。
エピローグ:空を見上げると飛空艇が
「えー、どうも、ひろゆきです。FF5世界、論破で終わらせちゃいましたけど、時給換算で最高効率でしたね。いやー、エクスデスさんもあっさり断念してくれて、世界崩壊しなくてよかったですよ。」
フランスのアパートメント。いつものように、彼はデスクワークを終えてコーヒーを片手にベランダへ出てくる。
夕陽がオレンジ色に空を染める静かな時間。深呼吸をしながら「こっちの世界は本当に平和だな」とつぶやき、何気なく空を見上げたとき、ふと視界の端に巨大な船らしきシルエットが浮かんでいるのに気づく。
「ん? あれ、船が空飛んでません? …しかも、プロペラのようなものがついてて……え、あれ飛空艇じゃないですか? まさかFF5の飛空艇……?」
確かに青空を背景に、帆とプロペラが合わさったような飛空艇が遠くを通り過ぎている。音もなくスーッと進んでいき、街の建物の向こうに隠れるように姿を消す。
一瞬、「バッツやファリスが乗ってるのか?」と疑うが、もちろん姿までは見えない。景色が元に戻り、沈黙の時間が流れる。
「また不思議なもの見ちゃいましたね。時給換算で言えば現実に飛空艇とか存在しないし、なんかの見間違いかもしれないですけど。データないんで証拠も撮れなかったし……。
でもまあ、世界が平和ならいいんじゃないですかね。向こうのFF5キャラも余裕できて、こっちに飛空艇で来たのかなーとか、そんな想像しておきます。」
そう言って彼は肩をすくめ、コーヒーをひと口すする。空は何事もなかったかのように夕闇へ染まり始め、アパート下の通りにはフランスの日常が戻ってくる。
ひろゆきはベランダを後にして部屋に入り、「お疲れさまでしたー」とささやくように呟いてPCへ向かうのだった。
――Fin――