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ひろゆきのドラゴンクエストXI ―論破で時を超越編―
ひろゆきのドラゴンクエストXI
―論破で時を超越編―
プロローグ:イシの村にて
「えー、どうも、ひろゆきです。いやー、ここってイシの村ですよね? たぶんDQ11の冒頭ですかね。時給換算で考えると、この辺りってチュートリアルやってる場合じゃない気もしますが……。」
彼が目を覚ましたのは、広々とした草原の向こうに小さな家が見える「イシの村」。将来“勇者”と呼ばれる青年が幼少期を過ごした場所だが、そこに突如現れたのがフランス在住の論破王ひろゆき。
住民たちが困惑しながらも「あんた誰?」と尋ねるが、彼は「いや、僕DQ11の世界に呼ばれたらしいんで。マルティナさんとかシルビアさんとかに会うんですかね……まぁ時給換算で面倒なんで論破でやりますか」と呟く。
1. 大樹の導き? いや、論破
DQXIの本来の流れでは、主人公(勇者)が旅立ち、仲間を集め、デルカダール王国で濡れ衣を着せられたり、大樹の根っこ“スキル”を使って世界を救う展開が始まる。しかし、ひろゆきは“仲間探し”に興味を示さない。
デルカダール王が「おお、勇者が来たか! …ん? お前は誰だ?」と城で見つけても、ひろゆきはサラッと口を挟む。
「えー、時給換算で言うと、勇者を捕まえて破滅する展開とか無駄ですよね。結局ウルノーガが裏切り、世界が闇堕ちするパターンなわけで…。魔王倒したって時間巻き戻すとかイベント多くてコスパ悪いし、論破すれば早いんじゃないですか?」
王は「な、何を……!」と困惑しているうちに、謎の雰囲気で王国兵たちは押し黙り、「どうする、魔王とかウルノーガとか訳わからんぞ……」と挙動不審。
2. 仲間キャラも論破でパーティ離脱?
• カミュ
「オレは相棒として盗賊スキルを活かし、お宝探すんだ」→ ひろゆき「宝探してもパーティ資金になるだけで、時給換算で地味に低いっすよね。モンスター倒さなきゃならないし。」→ カミュ「え…確かに旨味薄い…」
• セーニャ&ベロニカ
「姉妹で大樹を目指します!」→ ひろゆき「やめたほうがいいっすよ。結局聖地ラムダで苦労し、ベロニカさん一回死ぬ展開あり、時間巻き戻してやり直しとか面倒でしょ。」
→ 二人「そ、それは…(動揺)」
• シルビア
「世界中を笑顔にするためさ! シルビアのショータイムよ!」→ ひろゆき「いや、時給換算で世界を回る旅してもリスク多いし、こんな魔物だらけじゃ客入り少ないですよね。」→ シルビア「え……ちょっと心折れる…」
• マルティナ&ロウ
「祖国を取り戻すため…」→ ひろゆき「デルカダール復興したら税金搾取とか苦労増えそう、王族維持費かかるし。コスパ悪くないですか?」→ 2人「うっ…(言葉を失う)」
結局、仲間がみんなやる気を失ってパーティ成立せず、「うーん…」と去っていってしまう。
3. ウルノーガと魔王形態を論破
本来なら勇者がウルノーガに世界樹を落とされ、闇の世界が訪れ、過去へ戻り…という壮大な二部構成。しかし、ひろゆきがシーン飛ばし。
ウルノーガ(デルカダール王を操る魔法使いの正体)と直接対面。「フハハ、勇者の力を我がものに—」と言いかけるが、ひろゆきがちょっと手を挙げる。
ひろゆき: 「ウルノーガさん、あんた勇者の力奪って世界を闇にするとか言ってますけど、時給換算でメリットあるんですか? 世界崩壊させて何か得するの? 誰も褒めてくれないし、支配しても維持コスト高いんじゃないですか。」
ウルノーガ: 「ぐう……わ、私は…闇の覇者に…」
ひろゆき: 「覇者? それ自己満足じゃないすか。誰も従わないし、ずっと闇世界維持するの労力かかるだけですよね?」
ウルノーガは「…そんな…」と呟き、魔力放出するも、動きが鈍くなり自分で自壊してしまう。王政も何事もなく終わり。
4. ニズゼルファすら論破?
さらにDLC部分(真のラスボス的存在)邪神ニズゼルファが封印されていると知ると、「またボスがいるんですね。時給換算で短縮しましょう」と直行。
暗黒空間の中、ニズゼルファが出現。「人の光を奪い、真の絶望を—」と吼えるが、ひろゆきはクールに言葉を返す。
「絶望させてどうすんの? 宗教みたいな崇拝者いないと権力得られないし、世界を破壊しても時給換算でメリットないですよね。」
ニズゼルファ、途端に意気消沈し「むう…」と一声漏らし消滅。まさかの一瞬フィニッシュ。
エピローグ:平和が訪れ
勇者は動揺。「結局、誰も戦わずに魔王や邪神が消えた…?」 おかげで世界は闇に陥ることなく、ベロニカも死なず、時間も巻き戻さず、めちゃくちゃ平和なまま終了。
町や村は「何も起きなかったから、平和っちゃ平和か…」と首をかしげるが、困難がないままめでたい話でもあり人々は「よくわかんないけど平和ならいいや」と受け入れる。
そのころ、ひろゆきはフランスの自室で配信を開始。「えー、DQ11も論破で速攻クリアできました。仲間も集めず、魔王も全員やる気なくなって自滅とか、時給換算で最高効率ですね。データないんで信じてもらえないかもですけど」
コーヒーを啜り、苦笑する彼の背後には、なぜかイシの村土産っぽい木彫りの人形が置かれているが、誰も気づかない。
こうして「時を求める」物語も何一つ苦難なく終焉し、論破王は相変わらずの生活に戻っていた。
エピローグ:フランスのアパートの窓から
「えー、どうも、ひろゆきです。DQ11の世界を論破で終わらせちゃったわけですが……いやー、カミュさんたちも結局やる気失せてたし、時給換算で考えるとあれが一番早かったですよね。」
フランスのアパートメント。いつものようにデスクの上にPCを置いて、配信が終わった後、彼はカーテンを開けて窓の外の景色をぼんやりと見ている。
すると、遠くの通りをドラクエXIの勇者パーティーらしき一団が歩いていく姿が目に入った。主人公の青髪の青年、カミュの盗賊めいた服装、ベロニカ&セーニャ姉妹、マルティナやロウもいるようだし、シルビアもカラフルな格好で何やら話している。
「え、ちょっと待って。あれ勇者パーティーじゃないっすか? なんでフランスのアパート前歩いてるんですかね。時給換算でメリットあるのかな……あー、でもまぁ、いいか。」
彼らは日本語ともスペイン語ともつかない、不思議な言葉で会話しながら道を渡っていく。「姉さま、ここは一体どこなの?」「もう世界が平和になったし、散歩でもしてるんじゃない?」的な雰囲気だ。シルビアが「んもー、ステキな街ね!」と笑顔で手を振っている。
道行くパリ市民はびっくりしてスマホを取り出し、撮影している様子。
「さっき論破して魔王も邪神も消えたから、みんな暇なんですかね……。ああ、でもここフランスですよ? 時給換算で旅行してるだけ? いやー、まったく面白いもん見ちゃいましたよ。ま、僕には特に関係ないんで放っときますけど。」
勇者パーティーはやがて角を曲がり、アパートから見えなくなってしまう。「あー、消えた……。あの人たち何やる気なんですかね。データないんで誰も信じないでしょうけど。」
ひろゆきは窓を閉め、コーヒーを一口飲む。「まあ時給換算でいえば、散歩とか余裕あるんでしょう。僕は配信でも再開しますか。お疲れさまでーす。」
こうして、ドラクエXIの勇者パーティーらしき面々は、フランスの街を通り過ぎていった。きっと、論破王が一瞬で平和にしてしまった世界の余韻を味わいに来たのかもしれない――そんな不思議な光景が、パリの夕景に溶け込んでいた。
――Fin――