ひろゆきのファイナルファンタジーX ―超短編・速攻エンド―
ひろゆきのファイナルファンタジーX ―超短編・速攻エンド―
プロローグ:スピラの世界に降り立つひろゆき
スピラの大地では、シンという巨大な脅威が人々を苦しめ続け、召喚士ユウナとガードのティーダたちが世界を救うための巡礼の旅に出る――本来なら、壮絶な冒険と犠牲のドラマが待っているはずだった。
しかし、そこにひろゆきが突如現れ、「えー、どうも。時給換算で考えたら、長い旅なんて非効率じゃないですか? シンと直接話し合うか、論破すれば早いと思うんですけど…」と持ちかける。
本編:シンを論破 → 速攻解決
ユウナは「え? シンは話が通じる相手じゃないのよ…」と困惑。しかし、ひろゆきは「じゃあシン=かつてのジェクトさんですよね? なら『あなたが暴れ続けても得がない』って伝えたらどうですか?」と理屈を並べ、ユウナやティーダを説得し、一行はダイレクトにシンへアプローチ。
実際にシンと対峙した場面で、ひろゆきが拡声器を使い「シンさん、暴れてもスピラを破壊しても誰も得しませんよね? あなた自身も消耗してるし、時給換算で完全に損じゃないすか?」と論を展開。
すると、シン(ジェクト)の意識が揺さぶられ、「お、おれは…ああ、そうか。もうやめるか…」と心変わりしてしまう。 こうしてシンが自己解放する形で大人しく消滅。儀式も犠牲も必要なく、あっさりスピラは救われてしまった。
エピローグ:旅のドラマがすっ飛んで、平和へ
ユウナは唖然としつつ「え、ほんとにこれで終わり? 私の召喚士の使命は…?(困惑)」 ティーダ「オレのストーリー展開は…(唖然)」
しかしスピラにはもうシンはいない。人々は拍子抜けしながらも歓喜し、ひろゆきは「じゃあ、僕はこれで失礼します。時給換算で最高ですね。長い旅も戦闘もないし…」と満足げに退場。
こうして“ひろゆきのファイナルファンタジーX”はあっさりシンを論破して速攻解決。ドラマも犠牲もなしに平和が訪れ、ユウナたちの壮大な巡礼は、ほんの数日で終わりを迎えたという――
エピローグ:現代のフランス、パリにて
シンを“論破”によってあっさり鎮めてから、時は流れ……
ユウナとガードの仲間たち(ティーダ、ワッカ、ルールー、リュックなど)は、なぜか現代のフランス・パリにやって来ていた。青い空の下、街並みに歴史と芸術が宿るこの地で、彼らは初めて見る世界の文化を堪能している。
リュックが「おお! こんな建物、スピラにはなかったよね!」と目を輝かせ、ワッカは「サッカーチームとかあるらしいッスよ」と興味津々。ルールーはクールに「観光もいいけど、そろそろ宿を考えないとね」と提案。ユウナは「うん、すてきな場所ね……」と微笑を浮かべながらエッフェル塔を見上げる。
そこから少し離れたところに、ひろゆきが立っている。グレーのパーカーにクロックスという相変わらずの格好で、サングラス越しにユウナたちを遠巻きに見守っていた。
「へえ、みんなパリを楽しんでるんですね。時給換算で考えて観光はコスパ悪いかと思ったけど……ま、スピラの旅よりは安全ですよね」と、ひろゆきはひとり呟く。
そしてふっと笑みをこぼしながら、彼はそっと背を向け、パリの雑踏にまぎれていく。ユウナたちは彼の存在に気づかぬまま、写真を撮りあい、エッフェル塔の下で思い出を刻む――
壮大な旅や大きな危機を論破で終わらせた一行は、こうして平和な日々を満喫していた。
パリの空は青く、美しい風が、スピラからの訪問者と“時給換算男”の思い出をやさしく包んでいた。