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ひろゆき in ドラクエV


ひろゆき in ドラクエV


「えー、どうも、ひろゆきです。……あれ、ここドラクエ5の世界ですか?」

パパスが「息子よ、さあ旅に出るぞ!」「ゲマという魔物が……」などと言いかけた瞬間、ひろゆきは手を挙げて口を挟む。

ひろゆき: 「いやいや、話長いっすね。要するに魔王ミルドラースが世界征服狙ってるとかでしょう? じゃあ時給換算でそいつ論破すればよくないですか?」

一行はポカンとするが、いつの間にかミルドラース(ラスボス)が召喚されてしまう(謎の展開)。

ミルドラース: 「フハハハ、わが闇の力で世界を——」
ひろゆき: 「データあります? 世界滅ぼして何の得があるんですか。誰もいなくなったら支配する対象がゼロですよね? 時給換算で損ですよね?」
ミルドラース: 「……え? ま、まあ……確かに」

魔王が明らかに動揺しはじめる。「そ、それでも我は世界の王に——」と口ごもるが、ひろゆきは畳みかける。

ひろゆき: 「王って言っても、民がいなきゃ意味なくないですか? かえって疲れるだけじゃないですか? もうやめましょうよ。帰りましょうよ。コスパ悪いですよね。」

なんとミルドラースは「……納得できてしまった……」と呟き、そのまま自壊。ゲマやらブオーンやらも出番なしに速攻消滅して、世界は一瞬で平和になってしまう。

パパス: 「えっ……? ………(絶句)」
主人公(子ども): 「お父さん、これで終わり?」
ひろゆき: 「時給換算で最短クリアですよね。みなさんお疲れさまでーす。」

こうして『ドラゴンクエストV』はほんの一瞬で大団円を迎え、主人公は父も母も無事、奴隷生活も回避、嫁選びイベントも発生せず、モンスター仲間システムすら不要のままエンディングへ。
あまりにも呆気ない結末に「さすが論破王だ…」と村人がざわつくが、ひろゆきは「それじゃ帰りますね」と謎の光に包まれて消えるのだった。

以下はひろゆき風の口調・論調を模したフィクションであり、実在の西村ひろゆき氏や『ドラゴンクエストV』の公式設定とは無関係です。
ここでは「ひろゆきがドラクエ5世界を超速攻で終わらせた後、現在のフランスに戻るエピローグ」をお送りします。

エピローグ:フランスの部屋で

「えー、どうも、ひろゆきです。いやー、ドラクエ5の世界、あっという間にクリアしちゃいましたね。何なんすかね、あの魔王さん。」

フランスのアパートメント。いつものようにパソコン画面を前に座る彼の姿がある。窓の外には曇天が広がり、生活音が微かに聞こえる程度。
さっきまで子ども主人公と魔王ミルドラースを論破してたはずだが、今はごく普通の日常に戻っているらしい。もちろん、時給換算で稼げるわけでもないが、少なくとも元の世界は安心できるようだ。

「結局、ドラクエ5の一大ドラマとか親子三代とか、全部スキップですよね。魔王に『データあります?』って言ったら即論破できちゃったし。
いや、まあ時給換算で見ればコスパいいんですけど、なんかあっちの世界の人たち、これでいいのかな……」

彼は苦笑しながら机上のコーヒーを啜る。モニターには生放送のコメント欄が流れ、「ひろゆきさん行方不明だったけど何してた?」「DQ5世界論破マジ?」などと謎の書き込みが見える。

「えー、たぶん夢みたいなもんなんでデータないですしね。本人も困ってるんすけど。まぁ、とりあえず現実帰ってきたし、配信やりますか。
お疲れさまでしたー。あ、皆さんスパチャありがとうございます。はいはい。」

こうして、ドラクエ5を“超速攻で終わらせた”男は、何事もなかったようにフランスの配信活動へ復帰する。
それでも机の隅には、謎のスライム形グッズが置かれているが、誰もその出所を知らない。彼は「なんか手に持ってたやつ」としか言わないが、それが別世界の記憶をほんの少し留めているのかもしれない。

――Fin――

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