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敵との取引TRADING WITH THE ENEMY ゼレンスキー大統領及びアメリカ民主党に関する確度の高い腐敗と横領

著者
シーモア・ハーシュ(Seymour Myron “Sy” Hersh, 1937-)は、アメリカを代表する調査報道(インベスティゲイティブ・ジャーナリズム)のジャーナリストの一人である。ベトナム戦争期の「ソンミ(ミライ)虐殺事件」スクープで一躍有名になり、以後も軍事・情報機関・外交政策など、アメリカ政府の機密領域に迫るスクープを数多く世に出してきた。以下では、ハーシュの経歴や主な業績、論争・評価を概説する。

1. 経歴
• 生い立ちと記者活動の始まり
シカゴの下町に生まれ、大学卒業後は地元紙や通信社で記者としてのキャリアを開始。ジャーナリズムの分野で徐々に頭角を現し、1960年代後半からはワシントンを中心とした政治・軍事報道に携わるようになる。
• ミライ虐殺のスクープ
1969年、ベトナム戦争下で起こった「ソンミ村(ミライ)虐殺事件」をスクープし、全米に大きな衝撃を与える。アメリカ軍が多数の民間人を虐殺した事実を暴いたこの報道により、ハーシュはジャーナリズム界の最高峰ともいえる評価を確立し、1970年にピューリッツァー賞を受賞した。
• その後の活動
Associated Press(AP)やNew York Times、The New Yorkerなどでの特派員・寄稿記者として、軍事・諜報機関・外交政策などの機密性の高いテーマを掘り起こす。しばしばアメリカ政府の不正や隠蔽を告発するスタイルで知られ、国内外の注目を浴びることとなる。

2. 主なスクープ・業績
1. ミライ虐殺事件(1969年)
ベトナム戦争の最中、アメリカ兵が一般市民数百人を虐殺した事件を暴露。国内世論の戦争反対感情を強める大きな転機になった。
2. CIA・情報機関の違法行為告発
1970年代以降、CIAが国内外で行っていた秘密工作、盗聴や暗殺未遂などの違法行為に関する資料を入手し、公表。その後の教会委員会(アメリカ議会の調査委員会)設置にも影響を与えた。
3. アブグレイブ刑務所での虐待問題(2004年)
イラク戦争中のアブグレイブ刑務所で、アメリカ軍がイラク人収容者に対して組織的な虐待を行っていた事実をThe New Yorker誌などで報じ、大きな議論を巻き起こした。
4. オサマ・ビンラディン殺害作戦への疑義(2015年)
オバマ政権下で実行されたビンラディン殺害作戦に関し、政府の公式発表とは異なるシナリオを示唆する記事を発表。大きな反響と同時に、事実関係をめぐる激しい論争を巻き起こした。
5. ノードストリーム・パイプライン破壊工作疑惑(2023年) など
ロシアからドイツを結ぶ天然ガスパイプライン「ノードストリーム」の爆破事件について、アメリカ政府の関与を示唆する記事をオンラインで発表し、国際的に物議を醸した。

3. 評価と論争
• 高い評価:調査報道の先駆的存在
ハーシュは軍事・外交・情報分野の隠蔽工作を暴くスクープを多数手掛け、「政府の闇を暴く」というジャーナリストとしての王道を貫く姿勢が高く評価されてきた。ピューリッツァー賞をはじめ多くの賞を受賞し、アメリカの調査報道を語る上で欠かせない存在と言われる。
• 批判・論争:裏付けの希薄さや匿名情報源の多用
一方で、政府高官など匿名の情報源に大きく依存する記事執筆の手法は、しばしば“裏付け不足”や“事実関係の曖昧さ”を批判されている。とりわけ、ビンラディン殺害作戦やノードストリーム爆破への米政府関与を指摘した報道は、他メディアや専門家から「証拠が不十分」として疑問視されることが少なくない。
• メディア環境の変化との絡み
伝統的メディア(New York TimesやThe New Yorker)を中心に活躍してきたハーシュだが、近年は電子メディアや個人ブログを発表の場とすることも増え、従来よりも精査が及ばない形でセンセーショナルな内容を直接公表する場面が見られる。この点でも、ジャーナリズム倫理やファクトチェックのあり方をめぐる議論が起こっている。

4. まとめ

シーモア・ハーシュは、ベトナム戦争期のミライ虐殺事件のスクープによってアメリカ政府の隠蔽体質を暴いた伝説的ジャーナリストであり、その後もCIAの違法活動や中東戦争、イラク戦争、人権侵害事案など機密性の高い問題を告発してきた。彼の報道はしばしば国際政治に大きな影響を与える一方、情報源の匿名性や裏付けの問題を指摘する声も絶えない。
いずれにしても、ハーシュが報じる事柄はアメリカ政府や軍事機関の暗部に切り込むケースが多く、世界的に議論を呼ぶことがほとんどである。調査報道ジャーナリズムの先駆者としての実績は揺るぎないが、そのアプローチや結論については、常に批判と検証の対象であり続けている。



ウォロディミル・ゼレンスキー率いるウクライナ政府は、ロシアとの戦争でウクライナ軍の進軍に不可欠なディーゼル燃料の購入に、アメリカの納税者の税金を高額で支払ってきた。ゼレンスキー政権が燃料に1ガロン当たりいくら支払っているかは不明だが、米国防総省は数十年にわたるアフガニスタン戦争中、パキスタンの港からトラックやパラシュートでアフガニスタンにガソリンを輸送するのに1ガロン当たり400ドルも支払っていた。

また、ゼレンスキー大統領がロシアから燃料を購入していることも不明だ。ロシアはウクライナとワシントンが戦争状態にあり、ウクライナ大統領とその側近の多くがディーゼル燃料の支払いに充てられるはずの米ドルから莫大な金額を着服している。中央情報局のアナリストによる推計では、昨年の横領額は少なくとも4億ドルに上る。別の専門家は、キエフの汚職レベルはアフガニスタン戦争に迫っているとしているが、「ウクライナからは専門的な監査報告書は出てこないだろう」としている。

「ゼレンスキーはロシアから格安のディーゼル燃料を買っている」と、ある情報通の米国諜報機関職員が私に語った。「では、ガソリンと石油の代金を誰が払っているか? 我々だ。プーチンと彼の寡頭政治家たちはそれで何百万ドルも儲けている」

キエフの多くの政府省庁は、世界中の民間武器商人と武器や弾薬の輸出契約を結ぶためのフロント企業を設立するために文字通り「競争」していると聞かされた。これらの企業はすべてリベートを提供している。こうした企業の多くはポーランドとチェコにあるが、ペルシャ湾やイスラエルにも存在すると考えられている。「ケイマン諸島やパナマなどの場所にも存在し、多くのアメリカ人が関与していると聞いても驚かない」と、国際貿易の専門家であるアメリカ人は私に語った。

汚職問題は、昨年1月にキエフで行われたCIA長官ウィリアム・バーンズとの会談でゼレンスキーに直接取り上げられた。会談を直接知る情報当局者から聞いたところによると、ゼレンスキーがウクライナ大統領に送ったメッセージは、1950年代のギャング映画から出てきたようなものだった。キエフの高官や政府高官らはゼレンスキーの強欲さに憤慨しており、バーンズはウクライナ大統領にこう伝えた。「彼は、将軍らに渡るよりも多くの不正資金を受け取っていた」

バーンズ氏はまた、CIAやアメリカ政府関係者に汚職が知られている将軍や高官35人のリストをゼレンスキー氏に提出した。ゼレンスキー氏は10日後、アメリカの圧力に応えて、リストに載っている最も派手な役人10人を公然と解雇したが、それ以外はほとんど何もしなかった。「彼が解雇した10人は、キエフで新しいメルセデスを乗り回しながら、金持ちであることを堂々と自慢していた」と情報当局者は私に語った。

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