ひろゆきのタクティクスオウガ
ひろゆきのタクティクスオウガ
―論破で内乱終結編―
プロローグ:ヴァレリアの大地に突如出現
「えー、どうも、ひろゆきです。……あれ、ここどこっすかね? なんか戦記ものっぽいマップなんだけど……石畳で中世風の街並み……タクティクスオウガじゃないですか?」
目の前に広がるのはヴァレリアと呼ばれる群島の一角。灰色の石造りの建物が並び、通りには剣や槍を携える兵士たちが行き交う。
ちょうど“ウォーレンやデニム、カチュアがいる冒頭シーン”らしき雰囲気だが、なぜかここにフランス在住の論破王ひろゆきが現れた。
デニムが「どうした? 見慣れない格好だが」と声をかける。カチュアは警戒するが、ひろゆきは例の口調で返す。
「いや、僕はタクティクスオウガの世界に呼ばれた感じですけど、時給換算で戦争とか内乱とか面倒じゃないですか? これ、論破で終わらせられないんですかね。」
1. ガルガスタン、バクラム、ウォルスタの三国対立を論破?
本来、タクティクスオウガはガルガスタン派やバクラム派、そしてデニムたちのウォルスタ人など民族・宗教が絡む内戦が鍵だが、ひろゆきは情勢を把握するなり呆れ顔。
ひろゆき: 「えー、要するに民族・宗教とかで内戦してるわけですよね。時給換算で全員損じゃないですか? 勝ってもインフラ崩壊とか貧困とか、メリット薄いんじゃないですかね?」
デニム(熱血): 「だが、虐げられた我々ウォルスタ人は……」
ひろゆき: 「そもそもリーダー層が得するだけで、下層の兵士はコマ扱いですよね。血流すだけ損ですし、データ見ると最終的に誰もハッピーにならない可能性高いですよ。」
デニムは複雑な表情で「でも俺たちは……」と言うが、ひろゆきの話に耳を傾け始める。
「そりゃ民族・宗教問題は根深いけど、時給換算で解決しないまま戦い続けても疲弊するだけじゃないですか? まず話し合いません?」
何故か周囲の兵士たちが「確かに、戦っても終わらんし……」と同意を示し始める。
2. 対立する敵将も論破
• ガルガスタンの総帥
「民族浄化こそ……!」 → ひろゆき「それ、時給換算でどんだけコストかかるんです? 経済崩壊で得るものゼロですよね?」
→ 総帥「うっ…?」
• バクラム公爵派
「バルバトスがどうの……」 → 「権力闘争で民衆苦しめても結局自分が恨まれるだけじゃないですか。無意味じゃないです?」
→ 相手「……むぅ…(自問)」
誰もが強烈な意志を持つはずだが、論破されると「確かにコスパ悪い…?」と激しく動揺し、刀を下ろす。“運命の輪”が歪み、戦意喪失が伝染的に広がってしまう。
3. ランスロット達とも協調?
デニムが「たぶんこれで大戦を止められそうだけど、まだランスロット率いる騎士団やダルムードの陰謀とか色々あるんだ。」
しかし、ひろゆきは「陰謀とかも時給換算で考えると無駄ですよね。戦い起こしても誰も得しないってみんな気づいたなら、やらないでしょう。」とバッサリ。
そうして彼が数回口を挟むだけで、各勢力の幹部が挙って「もう争う意味ないか」と白旗。タクティクスオウガの壮大なシナリオが数分で崩壊(?)。
4. オズとオズマ、バルマムッサの悲劇すら回避
通常のシナリオでは残酷な虐殺シーンや悲惨な悲劇が待つバルマムッサ編。しかし、そこにひろゆきが乗り込んで論破を展開。
「大量殺戮したら復讐連鎖が止まらなくて、あんたたちも後に苦労しません? データあります?」
オズとオズマが「ぐぅ…言い返せない…」と自滅気味。バルマムッサ虐殺計画がなかったことに。デニム驚愕。「こんなにあっさり歴史が変わるなんて…」
エピローグ:平和になるヴァレリア
結局、タクティクスオウガの内戦は大した戦闘もなく終息。ウェアラグやハボリム、カチュアの葛藤なども論破により半端に解決し、「みなさん、お互いにコスパ見れば和解でよくない?」と鷲掴みにされる。
カチュアが「私はデニムと敵対する運命…」と悩んでも、ひろゆきは「血筋とかより幸福目指すほうが得ですよね?」で終了。
ここにヴァレリアは争いなく平和を取り戻し、デニムたちも「…なんだか拍子抜けだけど、民が救われるならいい」と納得。だが、全体が「これでいいのか?」と首をかしげる。
ひろゆきは「いやー、時給換算で最短ルートだったんで、僕としては満足ですね。お疲れさまでーす。」と一言残し、フランスへ帰還。
ヴァレリアの人々は平和を喜びつつ、「本当にこれで良かったんだろうか…」とつぶやきつつ、戦いのない新時代へ踏み出す。
そして彼はいつものアパートでコーヒーを片手に、「タクティクスオウガは論破で終わりました」と配信するが、誰も信じてくれないのであった。
エピローグ:アパートの窓から、カチュアとデニム
「えー、どうも、ひろゆきです。タクティクスオウガの内戦、論破でさっくり終わっちゃいましたけど、時給換算で考えるとあれが最適でしたね。はい。」
フランスのアパートでいつものようにコーヒーを飲みながら配信を終えた彼。窓辺に立って外をぼんやりと眺めていると、通りの向こうで不思議な二人連れが歩いているのを見つける。
淡い色の軽装をまとった青年が、少し神妙な面持ちで会話をしており、その隣には亜麻色の髪を揺らす女性――まるでデニムとカチュアに見えるではないか。
「ん? 今の二人、タクティクスオウガの主人公の兄妹じゃないですか? なんでフランスの道端を歩いてんの……時給換算で旅でもしてるんすかね?」
二人は異国の街に戸惑っているのか、辺りをきょろきょろしながら話している。デニムは少し物珍しそうに建物を見上げ、カチュアは複雑そうな表情だが、やがて軽く笑って頷く。
通りがかったカフェで何かを買い、再び歩き出すと、雑踏の先に姿が消えていった。
「ふーん、あの二人、いま平和になったヴァレリアを後にして、こっちに遊びに来てんのかもしれないですね。僕が論破したから戦争なくなって時間あるんでしょうか。いや、データないんで誰も信じないでしょうけど……」
そう言いながら、彼はカーテンをそっと閉めてPCデスクに戻る。「まぁ、平和ならいいんじゃないすか。時給換算で見ても、みんなが得する結末なら文句ないですよね。」
何事もなかったように流れるパリの街音。カチュアとデニムの姿はもう見えないが、あの兄妹が並んで歩いているだけで、どこか暖かい空気が漂う。
ひろゆきは微かな笑みを浮かべ、「やっぱり論破最強…」と呟き、コーヒーを一口飲んでいつもの日常へ戻るのだった。
――Fin――