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『サンドピアリスに間違いない!』平成元年 エリザベス女王杯

共同馬主に興味を持っている方、愛馬会員の方、読者の皆さんの中にはいらっしゃると思います。私も長年共同馬主クラブで愛馬を所有していました。残念ながら重賞馬には恵まれませんでしたが、そこそこ楽しませてもらいました。今はクラブを退会し、競馬は馬券オンリーです。

私を共同馬主クラブに誘ったのは、何を隠そう『サンドピアリス』の大激走でした。エリザベス女王杯での彼女の大激走を見て、すぐさまヒダカブリーダーズユニオンの愛馬カタログを申し込み、残った馬からでしたが、初めの一頭に出資しました。最終候補に絞った2頭、選んだ馬は未勝利で終わり… 選ばなかった一方の馬は、後にルーブルアクトと命名され、鳴尾記念を優勝する馬になるという… 究極の引きの弱さから始まったのでした…

まあ、私の一口愛馬の事などどうでも良いのですが、サンドピアリスのエリザベス女王杯、競馬史に残る大波乱劇となったのは皆さんもご存知だと思います。

20頭立て最低人気、ハイセイコーの子供で、所有会員のネーミングも、『砂の貴婦人』と、ダートで活躍してくれたら… 程度の期待でした。

ヒダカブリーダーズユニオンの募集馬第一期生、募集価格も1000万、共同馬主クラブだからこその最低価格、競りでも、庭先取引でも、実際なら300万レベルの牝馬だったと推測します。

実際、ピアリスの妹に関係する私も、正直血統からは走るとは思ってもいませんでした。妹サンドピープルの父は、カツラギエースですから…

平成元年のエリザベス女王杯当日、先輩達と早朝の仕事が一段落して喫茶店での一服、当然にGⅠレースの予想談義が始まります。

私の一押しは、『3枠』でした。当時は枠連ですから、単勝複勝じゃなければ、枠の勝負です。当時のサイン馬券の手法の一つに『報知新聞第一面作戦』があり、一面の大見出しがメインレースのサインになるというものでした。(現在では通用しません) それを先輩達に披露です。

当日の一面は【川岸首位

ゴルフ界の若武者『川岸良兼』が土曜日の時点でトップに立っているという記事が一面でした。ゴルフに詳しい方ならご存知だと思いますが、現在娘さんの川岸史果さんもプロゴルファーとして大活躍中です。

当時のスポーツ新聞では、プロゴルフが第一面を飾る事は珍しく無かったです。【青木首位】なら青枠が馬券に絡んでいましたね。

競馬界の若武者『岸』滋彦騎乗のサンドピアリスが3枠だったのです。

関西テレビの名アナウンサー杉本清氏が、『サンドピアリスに間違いない!』と実況したのは今でも忘れられません。

馬券はどうだったかと云うと、枠連見事にゲットなり!当日は、京都嵐山紅葉祭りが開催されており、紅葉の色赤(3枠)黄(5枠)橙(7枠)のボックス買いをしていたからなんですが…

時を経て、平成ラストイヤーに、ヒダカブリーダーズユニオンから、待望のクラシック馬が誕生しました。エポカドーロです。

ヒダカブの馬は波乱を巻き起こす』これは鉄則です。調べて頂ければ理解していただけるはずですが、ヒダカブの馬が重賞で連絡みした場合は、ことごとく万馬券となっています。平成元年と平成ラストイヤーにGⅠレースでヒダカブ馬が波乱を巻き起こすとは、競馬の神様も粋な采配をするもんだと感心します。

平成元年のエリザベス女王杯(現秋華賞)で断トツ最低人気の馬が優勝し、平成ラストイヤーの秋華賞で断トツ一番人気の馬が五頭目の牝馬三冠馬となる、そんなシナリオもアリだろうと考えます。

そのかわり… 2着に来るのは、全くノーマークの馬だったりして…

ディープインパクト皐月賞だって、同じアメリカ映画名シックスセンスが2着で馬連60倍なんだから… 今回は穴党の出番、あるかもよ!

明日からの秋華賞見解ブログでは、そんなサイン馬券的なシナリオを描ける穴馬を紹介致します。


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