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孤独や生きづらさを抱える若者は6割超え。小さな悩みから、大きなイノベーションへ。

こんにちは!SIGNING広報チームです。
SIGNINGでは、「ビジネスの課題」と「社会の課題」を同時解決するソリューションを提供しています。

今回紹介するのは、世の中の過半数の人が、悩みを声にすることもなく、ひとりで生きづらさを抱えているという社会課題=「サイレントマイノリティ」について着目したレポートです。

■自己紹介をお願いします。

サイレントマイノリティレポートの編集長の伊藤幹です。

■プロジェクトの概要を教えてください。

今回のリサーチを通して、「自分はどこか人と違うと感じる」といったような、コンプレックスや小さな生きづらさのようなものを抱えている人が、若者を中心に実はたくさんいるということが分かりました。また、そういった若者の多くが、その悩みや生きづらさを人に言えずに1人で抱えており、孤独を感じているいうことも明らかになりました。このように、若者の過半数が悩みを声にすることもなくひとりで生きづらさを抱えているという社会課題に着目し、「サイレントマイノリティ」と名付けることで、世の中に知ってもらおうとした取り組みです。

■アイデアはどうやって生まれましたか?

「マイノリティ」の直訳は“少数者”ですが、実際のところ、“一部の社会的弱者”を指す言葉として使われることが多いと感じています。
社会的に立場の弱い方々への理解を促すことはもちろんとても重要ですが、真のDE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)社会を実現するためには、一部の人を「マイノリティ」としてくくりケアすべき存在として扱うのではなく、ひとつの個性として認めることが必要なのではないか、と感じていました。
また、それと同時に「マジョリティ」と称される人の中にも、きっと生きづらさや、他の人と違うと感じるコンプレックスなどを抱えている人は多いのではないか、そんな人たちのマイノリティ性に光を当てることも、きっと必要なはずだと考え、このレポートを発信することにしました。

■形にするまでにどんな苦労がありましたか?

それぞれの人が抱える悩みや生きづらさというのは、なかなか簡単に言語化できるものではなく、またそれが自分の持つマイノリティ性だと意識していない人も多いと思います。なので、そんな「マイ・マイノリティ」を、心を傷つけることなく、どのように調査の中で引き出すのがよいか、といった点は編集部でも特に議論していたポイントです。

■実際に発信してどんな反応がありましたか?

いくつかの記事でご紹介いただいた他、TOKYO MXの朝の情報番組でも取り上げていただきました。

取材の中で、「LGBTQなど一部の名前が付いている社会的少数派の人たちをマイノリティと呼ぶ風潮があるが、実際は人それぞれ抱えている課題、背景・境遇も違う。広い意味でのダイバーシティをみんなが理解していくことで、より寛容的で生きやすい社会になっていくんじゃないか」と話したのですが、
「他人に言えないことを抱えながら生きているのが人間だと思っているので、そうしたことを周囲が当たり前に受容する環境、そのための教育とかが大事」
と共感するコメントをいただきました。

また、朝日新聞主催の「ウェルビーイング・テーブル」でお話させていただいた際も、多くの企業の方から、マイノリティの方との向き合い方やDE&I社会の実現について考え直させられた、とのコメントをいただきました。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/well-being-table-vol1_jp_651266c3e4b0e83cc0db2a7b


■今後のプロジェクトの展望について教えてください。

今年の1月に、新成人を対象にした、サイレントマイノリティレポートの第2弾をリリースしました。

https://signing.co.jp/pdf/silent-minority-report2_release.pdf

第1弾のレポートが、若者が現在抱えている不安に向き合うものなのに対し、第2弾のレポートは、若者(新成人)が未来に抱えている不安に向き合うものになっています。

このレポートでは、新成人の多くが、何が起こるかわからない未来に大きな不安を抱えていることがわかりました。さらに、小さくても何か始めている人、未来に向けてすでに行動を起こしている人では、未来への「不安」のスコアが減少し、「楽しみ」のスコアは向上することもわかりました。

このようなレポートの発信と、サイレントマイノリティレポートを起点に立ち上がったプロジェクト「coe」での活動を通して、若者たちの不安に寄り添いながら、アイデアとクリエイティビティで少しでも未来の ワクワクを大きくし、より前向きで明るい社会・新しいビジネスをつくる”兆し”を作っていきたいと考えています。

▼coeプロジェクトについてはこちら
https://note.com/signing_official/n/n964bb9d65ece

---【⽤語の定義】---
 ●サイレントマイノリティとは? 
マイノリティ意識や⽣きづらさを声に出来ず抱えている⽣活者の集合体およびそれが社会現象化した状態

 ●マイ・マイノリティとは? 
多くの⽣活者が抱える⾔葉にできない⼩さな悩みや⽣きづらさ


<広報編集後記>
誰かに相談したくてもなかなか言い出せず、孤独に悩んでいる。このような悩みは、他の世代に比べて若者のほうがより強く感じているという結果もレポートから見られました。コロナ禍で価値観の違いやすれ違いが加速してしまった中、若者たちの抱える「マイ・マイノリティ」に向き合うことで、小さな悩みが大きなイノベーションへと変わるのかもしれません。
レポートには、課題解決のアプローチ方法もまとめられています。ぜひご覧ください。

▼「Silent Minolty Report」
https://signing.co.jp/pdf/silent-minority-report.pdf

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