どうやって選ぶ? システムインフラのプラットフォーム
はじめまして。
システムソリューション本部でインフラエンジニアをしている香取です。
まだまだエンジニアとして勉強中ですが、時折システムインフラについて発信していきたいと思っています。
プラットフォーム何にするか問題
さっそくですが、これからWebサイト・ファイルサーバー・メールサーバーなどを作ろうとしている方の中には、土台であるプラットフォームを何にしたらいいか迷っている方も多いのではないでしょうか?
特に、利用するミドルウェア・セキュリティ事項・価格の要件について、どのようなプラットフォームを選んだ良いか迷うことがあると思います。
要件に合うプラットフォーム選びをするために、プラットフォームの種類について解説します。
オンプレミス型について
「オンプレミス型」とは、社内にサーバーや通信回線、システムを構築し、自社で運用を行う形態のことです。
ちなみに、「プレミス(Premises)」は、複数形で「敷地」や「構内」という意味。そこから、自社内にサーバーやシステムなどを設置して運用する方式を「オンプレミス(On- Premises)」と呼ぶようになりました。オンプレミスを省略して「オンプレ」と呼ぶこともあります。
かつては、システム導入といえばオンプレミス型が主流でした。
インフラを社内やデータセンターに設置・運用するオンプレミス以外には、レンタルサーバーを利用するという方法などが取られていました。
クラウド型について
「クラウド型」とは、オンライン上のサーバーで提供されているシステムやサービスを、インターネットを介して利用する形態です。近年では、さまざまなクラウドサービスが登場しています。
ちなみに、インターネット上でサービスが利用できる仕組みを「クラウド」と呼ぶようになった理由には諸説あります。米Google社の元CEO、エリック・シュミット氏の発言に由来するという説や、エンジニアたちがネットワーク図を作成する際、「オンライン上のどこかにあるもの」を雲の絵で表現したという説などが知られています。
主なクラウド型サービスに、Amazon Web Service(AWS)・Google Cloud(GCP)・Microsoft Azure(Azure)の3つがあります。
2つのプラットフォームのメリットとデメリット
「オンプレミス型」と「クラウド型」の違いは、コストやセキュリティ、導入期間などの様々な場面に表れています。どちらもメリットやデメリットが異なるため、自社に合ったシステムを導入することが大切です。
参考:https://altus.gmocloud.com/suggest/onpremise_cloud/
2つのメリットを掛け合わせた、ハイブリッドクラウド
近年、インフラ構築を実現する上で注目されているのが「ハイブリッドクラウド」です。
ハイブリッドクラウドのハイブリッド(hybrid)とは、「異なる種類の組み合わせ」を意味します。つまり、「ハイブリッドクラウド」とは、「オンプレミス」と「クラウド」の良いところを組み合わせた運用形態のこと。
「ハイブリッドクラウド」は、クラウド型の低価格な面と、オンプレミス型の頑丈なセキュリティ面、両方のメリットを併せ持っています。そのため、コストを抑えつつ、セキュリティ面を強化させることが可能です。
オンプレミス型とクラウド型、両方のメリットを活かしたシステムを利用したいという場合には、ハイブリッドクラウドを検討してみてください。
次回は、サーバーについてお話したいと思います。