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「男尊女卑社会というが逆にレディースディがあって女は優遇されているじゃないか!」について

タイトルの意見を聞くと笑ってしまう。次元が全く違う。女性差別について何も理解できていない。今の社会で行われている女性差別は「男性だけは水曜日なら半額で映画が見られるよ」というレベルのものではない。「男性だけは毎日、尊厳を与えられて正当に評価されて人の世話を行わず安全に開放的に主体的に暮らせるよ」というものだ。

レディースデイ自体がその男尊女卑社会の一部を形成している。レディースデイを行う映画館がなぜ女性だけに割引をするのかを考えてみれば良い。女性が映画を楽しめるように優遇しているのか?そんなわけはない。「女ははした金で釣れる。」と思っているのだ。「学生割引」と同じだ。土台には女性の収入が男性と比して圧倒的に少ないという現状がある。レディースデイは、女性が半人前として扱われ低い収入しか得られない社会だからこそ成り立っている商法だ。

レディースデイが悪しきサービスなのは間違いない。理由は男尊女卑社会の産物だからこそだ。にもかかわらず、レディースデイを見て「この社会で女性は優遇されている」と思う人には「葦の髄から天井を覗くマン」というあだ名を授けておこう。

葦の髄から天井を覗くマン