【蓮ノ空感想文】君が残してくれた『軌跡』
あなたは蓮ノ空の中での「推し」は誰ですか?
僕は「大賀美沙知」推しです。
そして、大賀美沙知に心から感謝しています。
いやいやいやいや待て待て待て待てと。
スクールアイドルじゃないのになんで?
ほかのメンバーと違って、歌ったり踊ったりしないのにどうして推しなの?
そう思うかもしれませんね。
でも、僕は彼女は生徒会長の任に着き、ステージを降りたあともずっと『スクールアイドル』だったと思ってます。
スクールアイドルを裏から支える事だって、自分がスクールアイドルであると考えれば、それは立派なスクールアイドル活動だと言えるでしょう。
彼女が自ら、そう言っていたように__
僕は裏からスクールアイドルを支えるスクールアイドルが、そんな大賀美沙知が大好きなんです。
今回はそんな『大賀美沙知』に関するエピソードを振り返りつつ、最後に彼女に向けた想いと感謝を綴っていきたいと思います。
最後まで何卒、お付き合いよろしくお願いします。
大賀美沙知の人物像
大賀美沙知は蓮ノ空女学院101期生であり、蓮ノ空女学院103期生徒会長です。
そして、元スクールアイドルクラブのメンバーであり、綴理たち102期生の先輩にあたる人物です。
彼女の特徴といえばピンクと黄色の2つのヘアピン!緑の長髪!「〜だねぃ」という語尾!そして何よりその身長!数字は公開されてはいませんが、スクールアイドルクラブの中で一番小さい大沢瑠璃乃より小さい描写がされています!!妖精さんみたいで可愛いんです!!
ん?今なにか遠くから聴こえたような...
さて、そんな可愛い可愛い大賀美沙知先輩ですが、性格は世話焼きで合理主義的な人間であり、客観的に正しいと思う方を選択することに長けています。たとえそれが、自分の気持ちを押し殺すことになっても。
合理主義な人間って、そこだけだと割と嫌われやすいイメージがあり、実際、彼女自身も自分は人から嫌われていると捉えていたようですが、彼女はその逆。生徒たちからはとても感謝されていました。
さらには蓮ノ空女学院理事長の孫娘と来たもんですから、属性てんこ盛りなのはお分かりかと思います。
ここからは彼女に関連したエピソードを振り返っていきたいと思います。
彼女が残した『ツバサ』
彼女を語る上で一番欠かせない楽曲があります。
それは『ツバサ・ラ・リベルテ』
沙知が活動記録13話で綴理たちに対して贈った楽曲であり、102期スクールアイドルクラブ時代に作っていた『雨の止むやつ』です。
この楽曲は沙知がクラブ所属時代に作ったものということ以外ほとんど情報がありません。制作された背景や、沙知が楽曲に込めた想いなど、具体的な部分は明かされていませんが、この楽曲の歌詞には、沙知が込めた想いを紐解くヒントがあります。
※前提として、ここでは作詞も作曲も沙知が行ったものとして話を進めます。
この楽曲のタイトル『ツバサ・ラ・リベルテ』の『ラ・リベルテ』の意味はフランス語で『自由』
『ツバサ・ラ・リベルテ』=「自由へのツバサ」と捉えられます。
なぜこのようなタイトルとしたのか。
沙知の思う「自由へのツバサ」とはなんなのでしょうか。
そもそも沙知がスクールアイドルクラブとなったのは、生徒会長になったから。
蓮ノ空は校則で部活動と生徒会長を兼任出来ない仕組みになっています。余談ですが、これまでのシリーズにも生徒会長キャラが登場していますが、その大半はスクールアイドルを兼任していました。
しかし、客観的に見ると沙知は「元」スクールアイドルであり、兼任していたわけではありません。そのためキャラの属性として生徒会長単体になっているキャラクターであり、その存在は蓮ノ空が初めてとなるため、非常に珍しいキャラクターとなっています。
そんな大賀美沙知ですが、スクールアイドルのことが大好きです。
なぜ、大好きなスクールアイドルクラブを辞めてまで生徒会長の任に着いたのか。それは『スクールアイドルクラブ、ひいては生徒の自由を守るため』だと考えられます。
その答えは活動記録第13、14話にあります。
蓮ノ空女学院に前々から上がっていた「ネット禁止令問題」
このネット禁止令が発動すると、スクールアイドルコネクトが使用できなくなり、with MeetsやFes×LIVE!が一切行えなくなります。知名度が重要となるスクールアイドル活動において、それが封じられることは対外的な面では死活問題です。こと、ラブライブ!などの大会においては知名度が勝敗を大きく分けると言っても過言ではありません。
そしてこの問題を止められるのは、現職の生徒会長ただ一人。
そして、沙知は一人の生徒であると同時に、蓮ノ空女学院理事長の孫娘です。
理事長の孫娘だから、顔が利くから、交渉事に慣れてるから。最初に生徒会長になった時はそんな想いだったかもしれません。
でも、その裏にはきっと、『自分が大好きなスクールアイドルクラブを守りたい』という想いがあったはずです。
自分が守りたいスクールアイドルクラブが、雨に負けず、自由に大空を羽ばたいて欲しい。そんな願いが込められた楽曲、大空へ羽ばたくためのツバサこそ、この『ツバサ・ラ・リベルテ』なんじゃないでしょうか。
先日開催された2ndライブを通して、この楽曲に対する想いが自分の中でより強まったように思うんです。それは『ツバサ・ラ・リベルテ』に込められたこの想いに気付く事が出来たから。
正直、これが正解かどうかは分からないです。なんなら間違ってる可能性の方が高いでしょう。でも、自分なりに活動記録を咀嚼して、沙知がどんな想いでこの曲を作ったのかを考えることが出来たおかげで、活動記録13話と『ツバサ・ラ・リベルテ』を、何より大賀美沙知をもっと大好きになることが出来ました。
重ねた軌跡の肯定
そしてもうひとつ、彼女を語る中で避けては通れないものがあります。
それは、彼女の...「卒業」
何を隠そう、沙知は3年生。103期が終わるということは、大賀美沙知は蓮ノ空女学院を...3年間過ごした学び舎を巣立つことを意味します。
活動記録18話『いずれ会う四度目の桜』は沙知の卒業を前にしたエピソードであり、103期を知る上で、必ず通るべき道です。
この話が更新された時、とんでもなく悲しかった。
これまでのラブライブ!シリーズでも、卒業は幾度となく描かれてきました。しかし、リアルタイムで進む蓮ノ空の特性に合わせた推しの卒業エピソードは、メンタルにめちゃくちゃ堪えました。
実際、読み進めていくたびに涙が溢れてきて、PART9を見たあと、しばらくPART10のボタンを押すのを躊躇いました。
そんな彼女への感謝を綴った、沙知に届く150点である『抱きしめる花びら』は、102期生にとって大賀美沙知がどんな存在であったか、そして彼女たちが変わることが出来たのは沙知が居たからこそなんだという気持ちがヒシヒシと伝わる内容になっています。
沙知は、自分がちゃんと先輩から貰ったものを後輩に返せたか不安だったと吐露していました。
自分がスクールアイドルとしてステージに立てなくなってもなお、スクールアイドルクラブを守ろうとした。そんな彼女が、恵まれていたものを返せてないわけが無いじゃないですか。
あなたはちゃんと、想いを繋げたんです。
それは綴理も、梢も、慈も、花帆たち103期生も感じていた。
だからこの『抱きしめる花びら』は101期生を送り出すための歌であると同時に、沙知が先輩から貰ったものがしっかり後輩へ繋がったことを...これまでの沙知を肯定して、その感謝の想いとした歌なんです。
沙知が繋いだものは彼女たちの胸に刻まれた、その証でもあると思います。
大賀美沙知がスクールアイドルクラブに居たこと、共に過ごしたこれまでを肯定し、送り出すための歌。それが『抱きしめる花びら』なんです。
2ndライブの演出も103期活動記録第18話『いずれ会う四度目の桜』に準じたものになっていて、蓮華祭の時とはまた違うものになっていて、とても素晴らしかったです。
何より、最後の演出がライブ用に変わっていたことで涙腺タコ殴りにされまして、アンコール入るまで涙止まらなかったです...。
彼女が残した先の景色
大賀美沙知がスクールアイドルクラブに残したものは、間違いなく6人の心に受け継がれていきました。
先日の104期OPENING Fes×LIVE!で各ユニットの伝統曲がリアレンジされて披露されました。
活動記録第1話『未来への歌』でも言われていたように、姿形は変わったとしても、そこに込められた想いは"伝統"として繋がっていく。
沙知が先輩からのバトンを繋いだように、今度は梢や花帆たちが、そのバトンを後輩へ繋いでいく。
まるで、重なり咲く花弁のように。
沙知が繋いだこの想いたちが今後どのように咲いていくのか、104期はそんな想いを胸に見守っていきたい所存です。
彼女が繋いだ先の景色である104期スクールアイドルクラブがどんな物語になっていくのか、この先もとても楽しみでワクワクが止まりません。
そして、104期活動記録第1話『未来への歌』で沙知が居た場所が映し出されていたように、これから紡がれていく104期の物語のどこかにきっと、大賀美沙知を感じられる要素が転がっていることでしょう。
どのような形であれ、今後も沙知の居た証が感じられる場面があると考えると、彼女の想いが伝統として昇華する瞬間を見れる可能性に嬉しさが沸いてきます。
そんな瞬間が、この先訪れますように。
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さて、ここまで色々綴ってまいりました。
拙い文章でしたが、最後までご覧いただきありがとうございます。
こうして大賀美沙知について...というか、蓮ノ空に対するアウトプットをしたのは初めてだったんですが、自分が考えていたよりも蓮ノ空に対する知識って増えてたんだなぁって自分で自分に驚きました。
2ndライブを終えたあとも感じたことなんですが、蓮ノ空を好きになれていたことがとっても嬉しいんですよね。
蓮ノ空って、こちらの時間軸に合わせてリアルタイムで物語が進んでいくので、それを追いかけるのって最初から知ってないとハードルが高いんですよね。
そして、自分も最初から追いかけられていたわけではなかった。
1stライブまでは活動記録はろくに読んでなかったし、生放送も初回生放送をちょろっと見た程度。リンクラのアプリもアーリーアクセスの段階でインストールしていただけで、スクステは全然やってなかったり...。
とはいえ、楽曲は全部ちゃんと聴いてたり、みらくら準備室ラジオもちょこっと聴いてたり、そのおかげで何故か未発売の『ハクチューアラモード』の存在を知ってたり()
割と知識の偏りがひどい中途半端な状態でした。
だからこそ、ちゃんと蓮ノ空のことを好きになれていたか、不安だったんです。
でも今ならデカい声で「自分は蓮ノ空のこと好き好きクラブだぞ!」って言える気がするんです。
そうなれるきっかけをくれた友人たちにはほんとに頭が上がりません。あなたたちのおかげで僕は沼から抜け出せなくなりました。素晴らしい作品に出会わせてくれてありがとう。
そしてこの感謝を伝えるのは、友人だけじゃない。
......もう少しだけ、お付き合いいただけると嬉しいです。
親愛なる沙知先輩へ
大賀美沙知先輩、あなたが居てくれたおかげで、僕は蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブが大好きになれました。
ステージに立つだけがスクールアイドルじゃない、その話題がタイムラインに流れてきた事もあり、人に勧められるだけじゃなく、自分から蓮ノ空に興味を向ける事が出来ました。
何より、あなたがこのスクールアイドルクラブを残してくれたおかげで、スクールアイドルクラブに出逢う事が出来ました。
あなたの卒業を現地で見届けるために、蓮華祭は友人たちと金沢に飛んでいきました。金沢で見た景色たちは、あなたの背中は、本当に眩しかったです。
そして2ndライブのDay1、最後にあなたのセリフが流れた時、本当に卒業してしまったことの実感が沸いてきてしまって、本当に涙が止まりませんでした。
ライブであんな風に声を出して泣いたのは初めてです。10分くらいその場から動けなかったですし、一緒に見ていた友人に背中さすってもらいながら泣きました。
あなたの卒業がとっても辛かった。
叶うなら、あなたがスクールアイドルとしてステージに立つ姿が見たかった。
あなたともっともっと、想い出を紡ぎたかった。
でも、この空はどこまでも広がっている。
空が繋がっている限り、あなたもどこかできっと笑ってると思うから。
雨が降ってても、僕たちの気持ちでどうにか出来ますもんね。
貴方がくれた想い出も、気持ちも、存在も、全部全部大切な宝物です。
その背中に携えた『自由のツバサ』で、どこまでも羽ばたいていってください。
沙知先輩、あなたの事は決して忘れません。
あなたに出逢えて、蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブに出逢えて、とても幸せです。
本当に、ありがとうございました!!
遠くないどこかの未来で、また逢えますように。
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