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どうして私はボートで展示時計をあまり参考にしないのか
今日はボートの話です。
私はボートの予想で一番大事なのは選手の操舵技術だと思っています。ボートレースはモーター競技で競馬や競輪といった動物系競技とは違い、エンジンによってガソリンがあり故障しない限りバテません。
ですので、機力差と呼ばれるものは競馬でいう馬の能力差や、競輪での脚力差から考えるとはるかに小さな差になります。もちろん、その差が決定打になるレースはありますが、競馬や競輪ほどではありません。それよりも、1マークを回って抜け出す、道中ミスしないといった操舵技術のほうがレース結果に与える影響は大きいと考えています。
周回展示は機力を見る場ではない
とはいえ、やはり動力源の調子をまったく気にしないわけではありません。小さな差ですが、差なのですから分かるに越したことはないでしょう。ですが、はっきり言えば周回展示は機力を見る場ではありません。
それに気づいたのは中道善博氏の本『競艇選手 心理の読み方』でした。
この本のなかで、中道氏は1着を多く獲ることよりも、レース時計を短縮するかどうかで上手くなっているかどうかを突き詰めていた、と語っています。
レースでの実際の時計は選手の能力、モーターの整備状況など全ての要素が詰まっています。スタートからゴールまでミスがなく機力がよければよいほど時計は速くなります。当たり前ですね。
ですから、機力を見たいのであれば節間のレース時計を見れば良いです。
逆に周回展示はどうでしょう? 意味がないとは言いませんが、展示の本来の意味というのは「このモーターは壊れていませんよ、普通に走れますね。ですから万が一レース中にエンストとかしても直前までちゃんと動いていたことをお見せしたのですから文句は受け付けませんからね」というものです。
さらに言い換えましょう。展示はマジメに走る義務がありません。義務ではないのですから、選手に文句言っても仕方ありません。補足しますが、オートレースでは試走より本走が速いことがあれば罰則がありますが、ボートでそれは難しい理由として、オートと違って走路が動く水の上であり走路状況に結果が左右されやすい点が挙げられます。展示よりレースのほうが速くなることは全然あり得ますから、何をもってマジメかを時計で示すことはできないのです。
私はBoat Advisorさんの機能で平均展示順位を知っています。ですので選手によって普段展示をマジメにやるタイプか否かを知っています。せめて、そこの差で異変を感じるくらいが展示の時計を参考にできる一般的な要素だと思っています。もちろん、新人のターン具合とか、見るところはあるので展示を無視しようという話じゃないことは断っておきます。
展示を過信しすぎるな。ネットを見てると展示時計や展示気配で予想をゴリゴリに変える方が多いですが、私はそれをオススメしません。よ。
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