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「RTA EXPERIENCE #19」でRTA走者のオフラインイベントデビューにお供しました

「RTA EXPERIENCE」とは?

「RTAのオフラインイベントを経験してもらう」というコンセプトのRTAイベントです。走者・解説・スタッフなど、いろんな立場でオフラインイベントの経験を積むことができます。

応募の経緯

マリオテニスのオフライン大会が開催決定

2025年1月18日(土)にマリオテニスのオフライン大会「Aim For The Ace ~CHAMPIONSHIP2025 SPRING~」の開催が決定しました。

「Aim For The Ace」とは、マリオテニスの対戦コミュニティです。最近では、Nintendo Switch用ソフトの『マリオテニス エース』と、Nintendo Switch Online 追加パックで遊べるようになった『マリオテニス64』がメインタイトルで、半年に1度の頻度でオフライン大会が開催されています。

マリオテニスのオフライン大会前日に「RTA EXPERIENCE」の開催が決定

あまりにも都合がよすぎる。マリオテニスのイベントとRTAのイベントが重なるなんて。

というのも、マリオテニスの対戦コミュニティにもRTA走者がおり、すぐに声をかけました。ポルックさんとゆあんさんです。

ポルックさんは、スケジュールが空くかわからず参加が難しいとのことでした。仕方がない。一方、ゆあんさんからは「Atsushiさんと並走がしたい」との返事がきました。

この話を受けた時、少し迷いました。というのも、ゆあんさんの自己ベストと自分の完走タイムの平均値で比較しても、2分ほどは差ができる認識だったからです。マリオテニス エース Adventure Any% はラケットを上手く破壊できるかでタイムがぶれますが、このぶれ幅を考慮しても差が生まれてしまうが良いのかと…

ただ、オフラインRTAイベントデビューするゆあんさんからの要望ということもあり、引き受けることにしました。

当日に向けて

1/11(土)-13(月)の「RTA in Gunma 2nd-25」が終わり、当日に向けて調整のために何度か走ろう、くらいの気持ちだったのですが、イベントに向けて走り込むゆあんさんや、新しく始めてくれただいちゃんさんによって改善点が多く出てきました。

「大鏡の部屋」の新しい攻略法

「大鏡の部屋」では、3~5個のターゲットから正解のものにねらいうちを当てる謎解きパートがあります。

正解のターゲットは見極め方があり、ステージに入ってからの時間とターゲットの大きさの周期を基準にして見極めていました。この方法は「RTA in Japan Winter 2023」に向けて練習していた時に筆者が見つけた攻略法です。

しかし、マリオテニス エースRTAの新規走者であるだいちゃんさんが、これとは別の見極め方を発見しました。正解のターゲットを当てた後、ターゲットは一度小さくなるのですが、実はとても小さいサイズで鏡に残っており、正解のターゲットを追いかけ続けることができることが判明しました。

とてもとても小さいが、青いターゲットが3つ残っている

だいちゃんさんはターゲットの大きさの周期の攻略法を知らなかったため、自分やゆあんさんがどうやって見極めているのかを自力で探したそうです。すごい。走り始めてからすぐに詳細なチャートを共有しなかったのが功を奏しました。

以前は、ステージに入ったあとにターゲットに2回連続で当てられないとリカバリーがきかない苦しい区間でしたが、この発見によって正解のターゲットを絞り込むことができるようになりました。

この攻略法がゆあんさんなど走者に共有されたのが、本番の4日前でした。

ルイージからサービスエースを取るセットプレイの開発

ゆあんさんが「ルイージからサービスエースが取りたい」という執念で見つかりました。実際、アドバンテージサイドからのサービスエースは安定せず、サーブを打つ位置や組み合わせなどを模索されていました。

気づいた後から考えると、ダブルスのサービスエースもショットの組み合わせでサービスエースを取るセットプレイがあるため、これを考慮すると見つかるべくして見つかったなあと..

このセットプレイが見つかったのは、本番の3日前の深夜(14日-15日)でした。

ボス戦のラリー短縮

ゆあんさんが、ボスパックンとのラリーとねらいうちまでのチャンスボールを短縮するためのドロップショットに注目されました。

ボスパックンとのラリーの最初にドロップショットを打つことで、ボスパックンを前目に出してラリーする距離を短くする攻略法です。ただし、ラリーする距離が短くなる分、ラリーが難しくなります。

このドロップショットの攻略法が注目されたのは、本番の2日前でした。

また、アイスゴーレム戦についても、昔にゆあんさんが試していたフラットボレーから始めるセットプレイを取り入れました。これは本番の前日に取り入れました。

このように、連日のように攻略の改善点が出てくる濃密な日々でした。

ポルックさんの参戦

あまりにも嬉しすぎるサプライズ。とはいえ、さすがに「RTA EXPERIENCE」には来られないか…?とモヤモヤしていたら

最高

当日

解説をポルックさんに依頼

ポルックさんが「RTA EXPERIENCE」に来られるなら、解説に入って欲しいと声をかけました。せっかくなら、マリオテニスエースRTA走者Top3で並びたいという気持ちでした。

会場入り

仕事を早上がりして、会場の RedBull Gaming Sphere Tokyo へ向かいました。

今日はドンキーコング シリーズのRTA走者であるとんこつさんが『ドンキーコング リターンズ HD』を遊びに来るとのことでしたので、筆者が2Dゲームを遊ぶ時に使うポッ拳用のコントローラーをさわってもらったりしました。Nintendo Switch用のコントローラーながら、十字キーが左メインに来るのがよいコントローラーです。

ゆあんさんが会場入りされた頃に、自分も練習のため1度通しました。自宅と違う環境なので、感覚にズレがないかをチェックしています。

練習では、雪合戦のステージでゲームオーバーになるという普段ではしないミスをして焦りましたが、逆に本番に向けて修正ができてよかったです。

マリテニ勢の応援があたたかい。そうこうしているうちに本番です。

走りについて

走ったあとの集合写真。マリオテニス エースRTA走者Top3で集まれて嬉しかった…

1時間切りとは行きませんでしたが、1時間1分を切ることができました。ねらいうちをブロックされたり、アイスゴーレムの下抜けがうまくいかなかったりと、細かいロスはありましたが、かなり順調な走りでした。

逆に、「名古屋RTAオフ2024」のような和気あいあいとしたやりとりはあまりできなかったのが心残りです。連日のチャート改善や練習で少し疲れ気味だったと思います。オフラインデビューで緊張していたゆあんさんを煽っていましたが、自分もしっかり緊張していました。

応援に来てくれたマリテニ勢も楽しんでくれたようでとても良かった

振り返ってみて

当初の目的である「オフラインRTAイベントにデビューしてもらう」こと以上に色々なことが起こった期間でした。

新しく走り始めてくれる方が現れたり、新しい攻略法が見つかったりと、自分も久々にマリオテニス エースRTAに夢中になりました。

一緒に走ってくれたゆあんさん、当日に急に解説を引き受けてくれたポルックさん、走者として採用いただいた「RTA EXPERIENCE」運営のHiSTさん、赤猫さん、スタッフ・観覧の皆様、応援に来てくれただいちゃんさん、くりーむぶりゅれちゃんさん、ろりそにんさん、やざわじゃねえなさん、ガメスさん、ヤドカリさん、ぼじ、ありがとうございました。

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