世界初の”公式妖怪”になりました。「亀姫コンテスト」参加レポート
こんにちは。Sigmaです。
このたび、私――日本初、いや世界初の"公式妖怪"になりました。
笑いあり、涙あり……
「亀姫コンテスト」のイベントレポート、
ぜひお付き合いくださいませ!
亀姫コンテストとは?
「亀姫」
江戸時代に書かれた『老媼茶話』という怪談に登場し、
福島県猪苗代町の猪苗代城(亀ヶ城)に住んでいたと言われています。
2024年6月15日に、亀姫の由来となった猪苗代の湖にて、
「合同会社妖怪屋」が亀姫をテーマにした妖怪変化コンテストを開催しました。
オンラインでの一次審査(写真審査)をくぐりぬけた妖怪たちは
福島県猪苗代の超有名遊覧船「かめ丸」の上で、優雅な遊覧とともにその妖力を競い合いました。
見た目や特徴の情報の少ない亀姫ならではの自由な創作のうち、
より妖力の高い変化には最優秀賞をはじめとした多数の賞と豪華賞品が与えられました。
また、このイベントはスポンサーである「有限会社 吾妻食品」の商品「美味くて生姜ねぇ!」の宣伝も兼ねて行われました。
はじめての福島
とりあえず行けばなんとかなるやろ
X(旧twitter)にて「亀姫コンテスト」の情報を得たわたくしSigmaは、
「なにその面白いイベント! 行こう!!」となにはともあれ勢いで申込み、
それから、気が付きました。
福島って……めっちゃ遠いんじゃね?
とりあえずやってから考える派の私は、とにかく申し込めばなんとかなると思っており(実際なんとかなったが)
あわてて福島旅行について調べはじめたのでした。
いろいろ調べた結果……無事、めっちゃ遠いことがわかりました。ワーイ
現実的な交通手段は飛行機のみ。
ただ、最寄りの伊丹空港から福島空港へ直通の便があり、現地に向かうことはどうやら可能そうだと分かりました。
その後、各方面(合同会社妖怪屋の相田さん、吾妻食品の佐藤さん、現地にお住まいの友人などなど)に大変あたたかいご協力をいただき
亀姫コンテスト前日に猪苗代湖にたどり着くことができました。
ちなみに、衣装がデカすぎて宅配で送ったのは今回がはじめてでした……。
前日ロケで見た、美しい猪苗代湖
そんなわけで、現地にお住まいのカメラマンであるヤマサンに拾っていただき、猪苗代湖にてロケ撮影を行いました。
その日、福島は快晴。
あまりにも美しい夕焼けと、しずかな湖面のグラデーション。
薄墨で描いたような、遠くにかすむ山々……。
まるで水墨画の世界に迷い込んだようでした。
このひとときで、私はすっかり猪苗代湖の魅力にとりつかれてしまいました。
海とは違う、湖ゆえの静かで穏やかな世界。
ああ、また行きたい、猪苗代……。
ホテルみなとやへの滞在
撮影後は、イベント開催地でもある「ホテルみなとや」さんへ。
じつはこちら、明治10年(1877年)より創業しておられる、由緒正しい旅館なんです!
なんと、千円札で有名な野口英世ともゆかりがあるんですよ。
ホテルの歴史を感じながら、温泉で体を癒し、客室のレイクビューで心を癒し……
翌日の亀姫コンテスト本番に向けて鋭気を養いました。
亀姫コンテスト
姫は遅れてやってくる
いよいよ翌日、亀姫コンテスト本番となりました。
緊張と興奮で早朝に目が覚めた私は、猪苗代湖を散策。
ホテル側の湖岸からは朝日が良く見えます。
橙に燃える湖面は何度みても飽きない景色です。
散歩が終わったら、ホテル併設のカフェにて朝食。
地元福島の食材をメインとした健康的な和食がいただけます。
(食いしん坊すぎて、朝ごはんの写真を撮り忘れました💦)
その後客室に戻り、またしてもレイクビューを眺めてまったりと過ごしたのち
ようやっと亀姫に変化する準備をはじめました。
……まったりしすぎました。
何分、亀姫は姫であるがゆえ、
振袖に帯、打掛にきらびやかな髪飾り、華やかなお化粧など
仮装に時間と労力がかかるのはもちろんなのですが
すっかり集合時間を忘れておりました。(愚か)
フロントから「お時間ですよ!」とご連絡をいただき
さらにスタッフの方に車で湖岸まで(徒歩5分圏内のところをわざわざ)送迎いただき…
妖怪・スタッフ・審査員の全員を待たせながら
姫は横綱出勤ならぬ姫出勤で
亀姫コンテストの会場、遊覧船「かめ丸」へ出動したのでした…
関係者各位
その節は、大変申し訳ございませんでした……。
揺れる、かめ丸
かめ丸が猪苗代湖へ向けて発進し、美しい景観もそこそこに、亀姫コンテストが始まります。
かめ丸は二階建て遊覧船。一階に待機する妖怪たちは順番に二階の審査会場へ。
各々が自己アピールをしたり、審査員のみなさまよりコメントをいただいたりなど、なごやかに進んでいきます。
ただ、会場が船であるということを、わたくし舐めておりました。
湖といえども船、しかも二階部分となると、これが結構な揺れでして……
亀姫、揺れるたびに右へオタオタ、左へヨロヨロ。
なんとも情けない姿をさらしてしまいました。
そして、結局……
うーん、これぞ姫待遇。(?)
私は一番手だったので、その後に続く妖怪のみなさんの登場やアピールを姫ポジで眺めることができ、大変役得でございました。
亀姫コンテストにあらわれた妖怪たち
不思議な何かさんの「黒狐」
いたずら好きでちゃめっけたっぷりな狐ちゃんがとてもキュートでした。
お写真には写っていませんが、髪飾りがとっても素敵なんですよ。
鈴木さんの「疫病神」
妖怪界のアイドルと化している(私調べ)疫病神さま。
審査中には、疫病神に変化するための涙ぐましい努力や創意工夫についてお話をうかがい、妖怪も楽じゃあないぜ……と感心しきりでした。
工場さんの「鎌鼬」
なんとかっこよすぎる鎌鼬どの!
赤い長髪からのぞく鋭いまなざしがクール&セクシー。
帯の部分にちょこんと乗っかっている兄弟たちがチャームポイントです。
黒橙ことねさんの「黒狐」
男性でありながら、女性を超えた艶をかもしだすことねさんの黒狐。
背中すらとんでもなく美しい。羨ましい。
お面や装飾品は手作りされていらっしゃるそうで、そのクリエイティブさに驚きでした。
蓮月さんの「刑部姫」
亀姫の姉である刑部姫に変化された蓮月さん。
黒い打掛には、姫路城(刑部姫の住処)の別名ともなっている白鷺(しらさぎ)が舞っています。
雅なたちふるまいも大変素敵なお姿でした。
龍鬼夜叉丸さんの「亀姫」
たくしあげた着物にまとめがみ、素足には亀の紋様……
私の亀姫とはうってかわってギャルかわいい亀姫さま!
正当派妹系キャラの亀姫さま、あまりにも可愛すぎて会場がメロメロでした。
そして僭越ながらわたくしSigmaの「亀姫」。
亀姫、妹と言っておきながら姉より大きい体たらくでしたが、思っていた通りの変化ができたのではないか?と個人的には満足しております。
亀をイメージした緑の打掛もカワイイでしょ。
審査結果
色とりどり、個性豊かな妖怪たちが集った第一回亀姫コンテスト。
栄えある最優秀賞は……
なんと、わたくし、Sigmaが受賞いたしました!!
福島のモノでもない私が受賞してしまい大変恐縮なのですが、
大変うれしく、光栄です!
また、最優秀賞とあわせまして、最も美しい妖怪に送られる賞「最美貌賞」も受賞させていただきました。最美貌やって。最美貌。フフ
特大感謝…………!!!!!
この度は私が最優秀賞、つまり福島が認める公式妖怪「亀姫」となりましたが
ほんとうに参加されている全員がおのおのの思う妖怪を表現されていて、イキイキと輝いておられて、
思わず見ている方もハッピーになってしまう良い催しだったと思っております。
しかし、それだけでは終わらない……!!!!!
亀姫コンテストで得られるのは名誉だけではない。
なんと、副賞もめっちゃ豪華なのです!!!!
副賞その1:賞金
なんと最優秀賞を得た妖怪だけでなく、表彰された全ての妖怪に賞金が与えられました!
亀姫コンテスト、太っ腹すぎます。
副賞その2:福島出身の画家、香川大介による絵画製作
亀姫、芸術になってしまいました。
福島県出身で、国内外にて活躍している画家の香川大介さんにより
亀姫の姿を絵に残していただきます。
これが現代の「妖怪絵巻」……!
あまりにも光栄すぎる…。
副賞その3:「うまくて生姜ねぇ!」コラボ商品製作
香川大介によって製作された「亀姫」の絵が、
なんと福島が誇る名調味料「うまくて生姜ねぇ!」のパッケージになります!
亀姫、パッケージになってしまいました……!
商品は、2024年10月、なんと完成しております!
販売経路はインターネット通販を予定しておりますため
全国各地の亀姫ファンの皆様、ご安心くださいませ!!!笑
販売情報につきましては、コンテスト主催の合同会社妖怪屋さまよりお知らせされる予定でございます。
ご期待くださいませ。
副賞その4:全国どこでも撮影権
な、なんだそれは~!?!?
と思った方、私もそう思っています。
なんだこのコスプレイヤーが一度は見た夢のような権利は!?
ところがどっこい現実です……!
そんなわけで、私は全国どこでも撮影していただける権利を有していることになります。
どうだ? 感じるだろう、このオーラ……
「強者」のオーラを……ククク……
また、副賞ではございませんが
現地にはメディア取材も入っておりまして、
私、新聞デビューもしちゃいました。
毎日新聞様、福島民友新聞様、ありがとうございます。
打ち上げまでプレミアムだぜ
亀姫コンテストは大盛り上がりのなか終了しました。
猪苗代湖のほとりに戻ってきた妖怪たちを、
地域の方やホテルみなとやの宿泊客の方々、また応援に駆けつけてくださった妖怪好きの方々(!)が暖かく出迎えてくださりました。
「亀姫コンテスト」は終わりだといったな。
あれは嘘だ。
打ち上げだ~~~~~~~!!!!!!
美味い~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!
ウマすぎて写真撮るの忘れました。スミマセン。
ご飯が美味しいだけでなく、審査員の方々、この会を主催してくださった合同会社妖怪屋さんや、吾妻食品のみなさまと
妖怪にまつわったりまつわらなかったりするいろいろなお話をさせていただきました。
福島に集まった妖怪たちとも仲良くなれて、最高の一晩になりました……。
打ち上げの締めくくりには、審査員であり、会津の民話・妖怪伝承の語り部でいらっしゃる鈴木清孝さんのハーモニカと歌で
今ここで出会えたことに感謝しながら、「今日の日はさようなら、また会う日まで」と言葉を交わしました。
最高の一夜、心地良い疲労感を大浴場の温泉で癒し――
客室からの夜のレイクビューに、ぼんやりと浮かぶ「かめ丸」「白鳥丸」を見つめ、就寝。
亀姫コンテスト―― 完……!!!
ありがとう猪苗代、また会う日まで
さて、私の拙い文章ではございましたが、
人生はじめての福島旅行、そして亀姫コンテストの様子が
少しでも伝われば幸いです。
また来年も亀姫コンテストが開催されましたら、ぜひぜひ参加したいです!(審査員枠かも?笑)
素晴らしい自然、風土、人間……そして妖怪たち。
行って後悔することは絶対にありません。
あなたも一緒に参加しませんか?
もしかしたら、次の亀姫はあなたかもしれません。