ポタフェス2024夏参加レポート
昨年秋に開催されたポタフェス2023秋以来2度目のポタフェス参加のレポートです。今回は春に大阪で開催されて以来今年二度目の開催とのことでした。僕個人としては約半年ぶりのポタフェス。
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また、試聴に際して前回使用していたプレイリストに何曲か追加して各曲のフレーズを飛ばし飛ばしで聞いてみました。同じ楽曲を何度も聞いたからか帰るころには疲労困憊になっていました。
1.全体の雰囲気について
全体の雰囲気ですが、前回と比較すると、ゲーミング色が薄まったような印象を受けました。前回が特殊だったのかもしれません。
昨年冬のポタフェスではJBLブースでのストリートファイター6対戦会を筆頭に全体的にゲーミング推しのような雰囲気を感じていたのですが、今回はゲーミング要素を明確に持ち込んでいたメーカーは指折り程度だったように思えます。
全体のフロア構成は前回と変わらず、1Fにタウンユースできそうなワイヤレスイヤホンやワイヤレスヘッドホンの展示、B1Fと2Fは比較的コアな機種が揃うフロアといった様相でした。僕自身がオーディオに明るくないこともあって入りづらいブースがいくつかあり、新しい扉を開きそびれました。これ以上開いたら破産する気がします。
今回は昼過ぎからクローズ近くまでの約2時間半で回ったブースについて簡単にまとめていきます。
因みにフロアの様子はこんな感じ。人が少ない閉場前に撮影したため、もっとお客さんはいました。無料で入れるイベントということもあってか、海外の観光客の方や家族連れの方もちらほらと見かけました。
2.1F
入り口では今回のメインビジュアルに採用されたZONEのイメージキャラクターぞん子さんとqdc Speriorコラボ製品が発売された神谷奈緒さんがお出迎えしていました。紫のイヤホンは物欲を刺激されてしまいます。
また、eイヤホン会員登録を行った方にZONEの配布も行われていました。とても蒸し暑い日だったので助かりますね。カフェイン入ってるからその分水分無くなる・・・と思ったのは僕だけではないはず。
前述のように1Fはワイヤレスイヤホンやワイヤレスヘッドホンを中心に有名メーカーがブースを構えていました。具体的には、audio-technica、SONY、DENON、Shockzの4メーカーとeイヤホンの中古製品を特価で販売しているブースがありました。閉場前にちらっと覗きましたが人でごった返していました。もしかしたら掘り出し物だったりがあるかもしれない。
1Fは常に混雑していることもあって、audio-technicaのブースとShockzのブースを簡単に覗いただけになりました。audio-technicaブースの様子はこんな感じ。
audio-technicaブースでは、完全ワイヤレスイヤホン(TWS)とモニターヘッドホンの試聴機が展示されていました。また、往年の名機であるATH-M50Xの限定色の展示も行われていました。DJユースでΣISAKA調べでアニソンDJが使用しているヘッドホン上位に食い込むこちらのヘッドホン。遮音性が高くクラブユースな調整がされています。限定色のモデルも年によってさまざまな色が発売されているので、好きな色が出た時点で買うのもありかもしれない。
3.2F
続いて2Fのブースについて。2Fはどちらかというとオーディオ沼に片足首くらいが使っている僕がお世話になっている有名メーカーが多かった印象です。
3-1.final
入ってまず目に入るのは2Fで最大面積を利用して用意されたfinalのブースです。前回参加したポタフェスでは当時発売されたてのVR500の展示を筆頭に既存製品や兄弟メーカのREBの展示などを行っていました。前回はfinal内の全ブースを回るとVR500が当たる抽選会に参加できるということもあり、かなりの人でごった返していました。今回は前回ほどではないものの、新製品や既存製品の試聴をするために沢山の人が並んでいました。僕は新製品3機種の試聴を行いました。
まずはゲームユースなイヤホンであるVR3000 for gamingを2.5GHz通信による低遅延でのワイヤレス化に成功したVR3000 Wirelessです。
今回はストリートファイター6の映像をサンプルに有線版のVR3000との比較ができるようになっていました。
ストリートファイター6の音を聞いた限りでは違いはほとんど感じられず、強いて言うなら、密閉性が増したことで低音が強調されるようになった気がしたくらいです。遅延に関しても明確に感じることはできませんでした。説明頂いたスタッフの方(めっちゃ可愛い方でした)によると遅延は約0.4ミリ秒だそうです。
同じくスタッフの方に伺ったところ、発売は2024年秋ごろを目指し、価格は2万円程度になるとのことでした。ゲームユースなオーディオについてはこれを買ったらエンドゲームになる気がします。接続の安定性だったり、連続再生時間が何時間くらいになるかなど気になるところはまだありますが非常に楽しみです。
次に試聴したのがBA(バランスドアーマチュア)ドライバーを2機搭載した新型有線イヤホンのS4000とS5000です。最近のfinal製品のイヤホンはDD型(ダイナミックドライバー)を採用していますが、元を辿るとfinalはBA製品を排出しているメーカーでした。今回のSシリーズについてはその原点に回帰しつつ新しいトライをしている製品とのことでした。
両製品の差異は筐体の素材と、その素材に合わせてドライバーをチューニングしていること。筐体による出音の違いを比較できました。
S4000は低音ががっつり来るタイプのイヤホンで、打ち込み系の音楽との相性が良さそうで、Hardstyleを聞いた時には鳥肌ものでした。
真鍮素材を使用しているS5000は、S4000と比較してオールラウンダー名印象を受けました。どの楽曲を聞いても基本的に綺麗に鳴らしてくれます。
どちらのイヤホンにも言えることがボーカルの抜け感が非常に綺麗なことです。ボーカル楽曲を聞くのに適していそうです。
また、これら2製品には新型のイヤーピースが取り付けられており、遮音性抜群でした。説明によると、耳に触れる部分はシリコン素材で、内部にコンフォート素材が使用されているとのことでした。それぞれのいいところを併せたようなイヤーピースで、単品で発売された際には購入したいと思います。
こちらも2024年秋の発売予定で、価格はS4000が約4万円、S5000が約5万円となるそうです。なるほど。。。
3-2.Technics
続いては、ターンテーブルのSL-1200シリーズでおなじみのTechnics。今回は完全ワイヤレスイヤホンと有線イヤホンの展示でした。
完全ワイヤレスイヤホンはEAH-AZ80とEAH-AZ40M2を試聴。AZ40M2はいわゆるドンシャリ傾向で、好きな人が多そうな印象。AZ80はどんな楽曲を流しても綺麗に鳴らしてくれる優等生オールラウンダーといった印象でした。AZ80についてはノイズキャンセリング機能も優秀で、周りの音が綺麗に無くなります。無くなりすぎて怖いくらい。
有線モデルであるEAH-TZ700は今回視聴した中で1番好きな機種でした。音域が広く、全体的に気持ちいいと感じられる音でした。スタッフさんに1番好きですと伝えるくらいには良かったです。価格が税込132000円と知り、ひっくり返ったのは後の話。
3-3.shure
続いて向かったのはshureのブース。写真撮り忘れましたごめんなさい。ここではSE846とSE215無印を試聴しました。SE215は安定感のあるモニターライクな出音と、軽さと装用感の良さが光りました。大人気のSE215 Special Editionは低音が強すぎてあまり好きになれなかったこともあり、個人的には無印のSE215がもっと人気になって欲しいところ。また、SEシリーズの最上位機種であるSE846は多ドライバー機種で、多ドライバーらしい音のバランスの良さが光っていました。
3-4.AVIOT
続いては凛として時雨のドラムであるピエール中野さんとコラボ製品を広く手掛けていることで有名なAVIOTのブース。今回の目的は仮面ライダー555コラボイヤホンの試聴でした。
音質としては中高音がかなり前面に出ている印象でした。アプリのイコライザーで自分好みの出音にチューニングできると化けるかもしれません。なおこちらの限定モデルには、乾巧役半田健人さんと主題歌を歌ったISSAさんによるイコライザーのプリセットが用意されているそうです。因みにたまたまなのかブースに半田さんがいらっしゃっていました。555ドストライク世代の自分としては、お話するわけでもないのに非常に緊張しました。
3-5.SENNHEISER
2Fフロアで最後に尋ねたのは普段からIE 100 Proを使用しているSENNHEISERのブース。今回は直近で発売されたプロ用ヘッドホンであるHD 490 Proを試聴しました。プロユースらしい華美さのないデザインも良く、イヤーパッドを交換することによって音質が変化するのも面白いポイントでした。Proを冠している製品らしい原音に忠実な音を出してくれる製品でした。
余談ですが、HD 490 Proの試聴中に隣に誰か座られたと思ったら半田健人さんでした。田舎者全開で話しかけることも隣を振り向くことすらできませんでした。
また、2Fには水月雨ブランドを筆頭とした展示をしているCHIKYU-SEKAI&スターズフュージョンのブースもあったのですが、あまりの人気ぶりに踏み入ることができませんでした。超絶かわいいスタッフさんがいたとかなんとか。水月雨の新作とか諸々未発表の製品についての展示もあったそうで行きたかったな・・・
4.B1F
地下一階のブースについては、時間の都合もあり知っているメーカのみとなりました。海外資本のブランドについては、現地の職員の方がブースに立たれているなどかなり気合の入った様子でした。まだ僕はそこに踏み入れる勇気はなかった。。。
4-1.Intime
国内メーカーで、eイヤホンやeスポーツチームCrazy Racoonとのコラボ製品を精力的に制作されているIntime。今回は有名シリーズである碧の最新作碧 neoを試聴してきました。そして写真は撮り忘れました。過去の碧シリーズと打って変ってボーカルが前面に来るようなチューニングに代わっており、過去作にあったような情報量の数も控えめに変わったような印象でした。スタッフさんに伺ったところ、過去の碧シリーズからドライバーと本体材質をどちらも変更したそうです。聞いて納得。他にも展示はありましたが、時間の都合で今回は試聴見送り。。。
4-2.Babydynamic
海外ストリーマーであるtarikがDT990 Proを使用していることで、オーディオ関係に明るくない方にも有名なBabydynamic。今回は新作のワイヤレスイヤホンと往年の名作であるDT 770 Proの試聴機の展示でした。
僕はDT 770 Proを試聴しました。ザ・モニターヘッドホンという印象で、面白みのないように感じるかもしれませんが、全ての音が等しくなることで楽曲にどのような要素があるか理解できるようなヘッドホンという印象でした。僕の頭の形の問題かハウジング部分の当たりが良くなく、スイートスポットで聞くことができなかったのが残念でした。。。スタッフの方もとても気さくな方で、アンケートへの回答でステッカーを頂けました。
5.まとめ
僕個人としては約半年ぶりのポタフェス。前回と変わらず大変な賑わいでした。finalブースは前回より落ち着いていたかな、、、という印象です。とにかくVR3000 wirelessが楽しみです。発売後即購入ルートが見えます。
個人的に興味深かったのが、オーディオマニアだけのイベントではなく、たまたま通りがかったであろう旅行者の方や、ご家族で参加された方、カップルで参加されている方など、参加層の幅が広いことです。普段オーディオに興味ないよという方でも普段からワイヤレスイヤホンを使ったりすることはあると思います。そんな方にも楽しめるような要素が沢山詰まっているポタフェス。また行きたいな。。。
因みに次回開催も決定しており、次回は9月に仙台での開催だそうです。安野希世乃さんがメインビジュアルを務め、現地でのイベントもあるとのことです。い、行きてえ。。。そして安野希世乃さんと水月雨とのコラボイヤホンも製作が決定しているとのこと。ほ、欲しい。。。