全天の覇神 フラカンデッキ考察
お疲れ様です、SIGMAです。
今回は契約編3章『全天の覇神』で強化を受けたフラカンデッキについて書いていきます。新規カードによって安定感と対応力が増し、もしかしたら環境的にもいける性能なんじゃないかと思っています。
まだまだ僕も含め皆さんも研究途中&新弾環境が始まってもいないので、今回は全文無料記事で皆さんにお届けします!
これからフラカンを組んでみようという方の助けに少しでもなればと思います!
それでは早速やっていきましょう!
デッキリスト
このデッキに限らず、創界神デッキ全てにおいて必要なものは"上振れ値”<"安定感"だと思っている。
よって今回の構築も基本は3枚採用が多く、神託率も意識して構成されている。
神託が安定して乗ればフラカンの契約域(以後フラカンゲームと呼ぶ)も安定して突入することができ、このデッキのポテンシャルを最も引き出した上で高い勝率を出せる。
そのポテンシャルをどう活かすのか、どういう使い方をしていくのかを採用カードの方で1枚ずつ解説していく。
採用カード解説
走嵐の契約神フラカン
ゲームのルールを変える契約カード。このデッキの神託ヒットカードは31枚もあるので大体2個以上は乗り、安定してフラカンゲームを始めることができる。
フラカンゲームが始まるとアタッカーが重疲労するため、ウィズやレーヴなどの後手殴り契約の足をかなり遅くすることができる。
契約技のカウント破壊は強制であるためそこには注意が必要だが、それこそ破壊した時に困るレーヴやウィズは自身の効果や煌臨で勝手にコストが上がるので破壊しない進行もかなり現実的である。
カウント進行の目標としては、ウシュマルの効果が起動したり人狼形態を効率よく使用したりできるC6達成を目指していく。
フラカンの爆音神殿
悲しいことに本来のデッキではなく別のデッキ(主にレーヴ)に採用されることで有名になってしまったカード。言わずと知れたトラッシュメタである。
今環境ではこういったトラッシュメタのカードを無理なく採用できるだけで使う価値がある。
レベル2効果はバースト封じになるため、地道に詰めていくこの手のデッキがしんどいアレックスやジゴトゥールなどへの解答になれる点が優秀。
1コスト払って配置の効果をうまく使ってアタキャンしたりスピリットのレベルを下げたり(自分の破壊後バーストを誘発)などのワザップもある。
バクオン・オストリッチ
爆蒼が重疲労するだけで手札が増える魔法のカード。
基本的に1ドロー1ディスor2ドロー2ディスをする関係上手札が増えないこのデッキにおいて、非常に貴重なリソース源なので迷わず採用。
イノレーサー
爆蒼持ってる制限カード。
このカードは最軽量コストかつメインステップ中にデッキを回せるカードなので採用。
こういったメインドロソでグリズクラッシュやウシュマル、人狼形態などを盤面に着地させてアタックしていく起点づくりのためにも採用すべきだと認識している。
己の爆獣ヨロイサイダー
4コスト3軽減で若干重めのドロソには見えるが、このデッキは効果で破棄される時にシンボルを立たせるギミックが何個かあるため、そこそこ軽減を満たして使用することができる。
勿論メインステップで手札の質を上げていく役割としても優秀だが、自身が爆蒼を持っていることによって神託対象&アタッカーになることが1番優秀だと思っている。
正直性能がそんなに高くはない他の低コスト帯よりも、1枚で2枚分の活躍が出来るヨロイサイダーに軍配が上がったためこちらを採用することにした。
バクオン・ボア
システムミラージュ①。効果としては「お互いの生き物が重疲労した時に1ドロー1ディス」。
フラカンゲームが始まるとお互いの生き物は重疲労しながらアタックブロックをすることになるため、このミラージュを張ることが出来ればリソース切れがほぼ起こらなくなる。
また、この効果を起点にグリズクラッシュやウシュマルを召喚したりチチェンゼッファーを顕現したりすることで、追加打点を用意したり攻撃を受け止めたりする器用な使い方ができる。
生き物としての効果はバニラに近いため、1枚ミラージュとして用意できたら残りは躊躇なくディスカードしてしまって問題ない。
ディスカードを多くするデッキなので手札管理のハードルを下げる役割にもなっているとも言える。
バクオン・ジャガア
システムミラージュ②。
先ほど言ったようにこのミラージュを起点にして冷めも受けもこなしていく。つまりこれの6投により安定感と対応力が爆上がりしたことこそがこのデッキ最大の強化である。
自身の召喚時は「コスト4以下破壊&2コアブ」という申し分ない性能であるため、序盤に引いたのがこちらのミラージュだった場合は後々バクオンボアと入れ替えることもよくある。
間違いなく3投。
爆速嵐機獣チチェン・ゼッファー -人狼形態-
C6以上であれば、先ほどのミラージュなどのディスカードに反応してソウルコアを使わずに顕現出来る。強い。面処理もコアブもシンボル追加も全て優秀。
唯一召喚時が強制であるのが玉にきずだが、フラカンの爆音神殿のレベル2効果が発揮しているアタックステップ中であればファラオムなども使えないため、そこのケアさえ怠らなければ何も問題ない。
中盤〜終盤の受けでは相手の面処理に貢献、
自分のターンでは2点シンボルのアタッカー、
どちらの要素も有能なので間違いなく3投。
癸の爆獣グリズクラッシュ
0コスト神託枠。ディスカードした時に召喚できるため最序盤の殴り出しはこのカードであることもしばしば。
ミラージュの効果で破棄してノーコストブロッカーとして使用することも多いため、自分のターンで無駄遣いしすぎないように手札に温存するプレイはかなり頻出。
序盤で1枚、中〜終盤で2枚使うくらいの認識。
どんなタイミングでも欲しいカードなので3投。
暴蒼特急ウシュマル
1コスト神託枠。グリズクラッシュと違って1コスト払う点のみ注意が必要。
基本的な使い方はグリズクラッシュと同じだが、C6にしてからディスカードしてコア&ドローロックを使用する効果や1面除去の効果があるため、グリズクラッシュ以上に無闇に使わないでおきたいカードにである。
グリズクラッシュと同じくどんな時でも欲しいカードなので間違いなく3投。
フルアーマーケロロドラゴン
最初は汎用だとかなんとか言われてたのに結局どのデッキにも採用されているのを見ない悲しきカード。
しかし、このデッキでは少なくなってしまった手札を回復する札としてかなり重要な役割を持っている。しかもこのデッキでは「手札を捨てられた時」に発揮する効果もあるため、その効果まで発揮できる部分も相性がいい。
顕現条件は自分のターンだけだが、ミラージュの効果で顕現する時は"相手のターンでも顕現できる"ため、相手のターン中に全力で受け札を探しにいく場合にも重宝する。
基本的にはバクオンオストリッチがいない時のリソース回復として利用するので採用枚数は2枚。
爆速嵐機獣チチェン・ゼッファー
フィニッシャー。
顕現アタック時で全ての「爆蒼」スピリットのシンボルを追加するので、2〜3点のアタッカーをたくさん並べて攻め倒すのが基本的なゲームプランになる。よって序盤に"2点"小突いておくことを目指すと分かりやすいだろう。
回復状態の全てのスピリットを破壊する効果は自分のターンでも強いが、先ほどのミラージュがあれば、相手のターンでも多面処理することができる。残ったアタック中の一面は契約技や人狼形態の顕現などで受け切ればよい。
またカウント以下のマジックを使用出来なくする効果も持っており、ブリザードウォールやアイリスフィールドなども封殺してリーサルを出すことも出来るため、今環境に必要な要素をしっかり持ったフィニッシャーと言えるだろう。
終盤のみ必要なので採用は2枚。
バクオン・タンカー
横に並べていくこの山にとって相性の良い破壊後バースト。強いことしか書いてない。
まず1番上。ディスカードしたら勝手にバーストエリアに就職。すごい。
「いやいや、バレてるバーストって弱いんじゃないの?」って思うかもしれないが、このデッキにおいては手札1枚を追加打点として予約できるだけでかなりの価値があると考えている。
もしこのバーストが開かないなら、自分のアタックはライフに通っている、もしくはBP比べで有利トレードが出来ている、ということになるのでゲームテンポはこちらが握れていることになる。相手にとっても開いたらこちらのアドでしかないバーストなのでストレスがかかることだろう。
次にバースト効果。2ドロー2ディスして破棄した爆蒼のカード1枚につきカウントを+1する。
リソースを伸ばした上にこのデッキが達成したいC6へのアシストまでしてくれている。この効果でC6へ早期にアクセスしてウシュマルのドローロックまで持っていくことが理想。
2枚目以降を使えるかどうかは相手依存になることが多いため、採用枚数は2枚で抑えている。
バクオンドロー
契約フラカンが最強の契約神である所以。神託で回収できるストロングドローはやっぱりやばすぎる。
トルキャなどと同じように最初の神託で回収できる上振れもありつつ、このデッキにおける最軽量でメイン展開できる数少ないカードの1つである。
イノレーサーの時と同じく、攻撃の起点となるスピリットを場に立たせるために使用する。
ディスカードの際に、ヨロイサイダーとどちらを残すか迷ったら僕はヨロイサイダーを残すようにしている。神託を乗せる役割が必要になるかもしれないからである。
ゲーム進行的にあと何個神託を乗せる必要があるのかを吟味(例:ハデス対面でシンジにコアを取られても大丈夫なコア数にするなどを検討)してディスカード、展開をしていく必要がある。
ソーンプリズンLt
手札保護があり、効果でも防げない眷属誘発札。
このカードの唯一弱いところは、重疲労させる対象を相手が選べてしまうところ。他のデッキで使うと攻撃し終わったスピリットが重疲労されるだけでほとんど圧力にならないのが悩みの種である。
ですが、フラカンゲームによって相手のスピリットがアタックする場合は必ず重疲労状態。その状態でこのカードを使えば、間違いなく相手の後ろに控えているアタッカー2体を重疲労させることができる。
この組み合わせは唯一無二であり、フラカンにとってこれ以上の受け札はないと思い3枚採用。
あとは最初に殴ってきたレーヴやウィズももう1回寝かせて時間稼ぎするためにも使う。割と頻出。
以上が今回採用したカードたちの採用理由でした。
他にも採用したいカードはありましたが理由があって採用されなかった候補カードを下に紹介していきます。
不採用カード
無限のロード
アタックステップ終了メタは優秀。だが疲労状態の爆蒼は契約技や他マジック、煌臨等で簡単に処理されてしまうことが多く、簡単に絶甲を打たれてしまう。
→序盤にある程度小突いた後にチチェンゼッファーを絡めた高打点パンチの連続で終わらせる方向でプランニングして行った時にこのカードの存在意義がなくなったので不採用。あとネクサス増やすと神託が濁ってフラカンゲームを始められない試合が増えるのがよくなかった。
バクオン・エルク
正直候補に入れていなかったが、Xで流れてくるリストには採用されていることがちらほらあったので言及しておく。
手札管理がシビアなこのデッキにおいて、正直手札を-1してバーストゾーンに伏せるにはカードパワーが低すぎた。相手への嫌がらせにはなる(確定ではない)が自分の動きは何も強くならないので不採用。
バクオン・ブラマ
今回紹介する中では最後まで採用を悩んだ。アタック時のリソース力+コアブは唯一無二の性能であるため、中盤のつなぎとしてはかなり優秀。
しかしこれを入れるために削れる枠がこのデッキにはなく、唯一悩んだイノレーサーやヨロイサイダーよりも強い点がコアブのみであるため、流石にメインでドローを使えるヨロイサイダーに軍配が上がった。
大昂愚龍ジゴ・トゥール
受けバースト。新規のバーストが出るまでは採用してた。
リソースやライフが増えたり横面を一気に返せたりする点は優秀であるが、手札がそもそも少ないこのデッキにおいて手札を-1してバーストを貼ることが厳しい上にリソースを増やす効果が1テンポ遅いことの使用感が良くなかったため不採用にしました。
巨人大帝アレクサンダーXV
一時期チチェンゼッファーの代わりにフィニッシャーとして採用していたが、そもそもそんなに何回も殴らせてもらえないので1回相手の大型を処理してデッキを数枚破棄して終わり、というようなことが多くて微妙だった。
そのデッキ破棄が良い方向に回るレーヴやウィズなどの対面もあるが、そもそもそれらの対面にはそこそこな有利はついている上に汎用性が低いため今回は不採用とした。お好みで1〜2枚なら採用してもいいとは思っている。
ブリザードウォールLt
ディスカードとはそこそこ相性のいい受け札。正直採用してもいいと思う。だが枠がなかった。うん。
多分ソーンプリズン1枚をこれに変えるくらいが適正なのかもしれないが、ソーンプリズンが強すぎてこのカードの必要性に疑問を感じたことが多い。
入れるなら1枚。
デッキの回し方
雑多環境であるため対面知識は割愛しますが、このデッキがどう動いていくか、手札をキープしていくかを書いていこうと思います。
ディスカードの優先度
①優先的に切るカード
・2枚目以降のミラージュ
・軽減シンボルとして利用するグリズクラッシュorウシュマル
・1枚目の爆音神殿→配置
・バクオン・タンカー→バーストセット
②条件付きで切るカード
・手札にパーツが揃っている時のケロロドラゴン
・手札が潤沢な時の2枚目のバクオンオストリッチ
・C6達成時のウシュマル→コアドローロック
③切るタイミングを選ぶカード
・2枚目以降のウシュマル、グリズクラッシュ
→次のターンの攻守に必要であれば温存、詰め切るターンになったら使い始める。
・チチェンゼッファー両形態
→特にバイク形態の方はフィニッシュには1枚必要なので温存しておく。人狼形態はウシュマルやグリズクラッシュと同じ認識。
④あんまり切らないカード
・ソーンプリズン
→1番対応範囲が広いから。だが2枚目3枚目がダブついた時の優先度は下がるので切ってよし。
ざっくりしすぎているようにも思えるかもしれないがこれはあくまで指標であり、試合展開次第で切るカードが変わるのが青デッキであるこのデッキの面白いところである。
動き方
①神託してフラカンゲームを始める
・何があっても初手は創界神から。カウントを2つ増やして相手の攻撃を抑制する。唯一アイボウと対面する時だけ突破覚醒ドローをされたくないので使わないことがある。それ以外はカウントを盛る。
②ミラージュを最優先で貼る
・特に後手殴り契約に対して。ただ、創界神ミラーのように初手で攻撃されない対面の場合のみバクオンドローやヨロイサイダー(後攻)でドローを回していくことがある。
③攻撃しながら手札を整えていく
・フラカンゲーム中は相手の攻撃をかなり抑制出来ているため、こちらが殴ることによる裏目もあまり多くはない。
・特に序盤のうちにオストリッチやケロロドラゴン、ミラージュの効果で手札を整えていきながらライフを詰めていければ、終盤のチチェンゼッファーでのリーサルが取りやすくなる。
③相手の攻撃を受ける
・ミラージュの効果で相手の攻撃に対してディスカをし、グリズクラッシュやウシュマルのツブロッカーを立てるor面処理を基本的には目指す。
・受け札を引けなかった時のために、ケロロドラゴンの受け顕現も視野に入れておく進行も考えておくとよい。
・相手の横面が多くなるのが予想できる対面はチチェンゼッファー(通常形態)をキープしておき、受け顕現で処理する。
・一度面処理したあとに湧いてきた打点はフラカンの契約技かソーンプリズンで処理する。
④リーサルを取る
・事前に詰めておいた残りの2,3点をチチェンゼッファーで詰めにいく。マジックロックを維持できるのが理想なので処理されないようにコアの置き方や盤面の作り方を考える(ハデスにコアを取られる数を意識してコアを乗せる、最大BP破壊をケアして他のスピリットを最大にしておく等)。
・仮に処理されてもターン中は爆蒼のシンボルが増えているので、ミラージュの効果やソーンプリズンを駆使し、後出しで打点を作って詰めていく。
おわりに
今回は新弾で強化されたフラカン爆蒼デッキについての解説noteでした!重疲労ギミックは契約スピリットにかなり強いですし、何よりも挙動がすごく面白いデッキなので是非触ってみてください!
もしこの記事が良かった方は、投げ銭をしていただけると今後のモチベーションにも繋がるので是非よろしくお願いします!(投げ銭ゾーンには僕の近況と恨み節でも添えておきますが、正直面白くはないかもしれないので興味あったらくらいで。)
ではまた次の記事で!お疲れ様でした!
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