【ポケカ】レギュレーション変更との付き合い方

どうも、レギュレーション変更直後に対戦成績が悪くなるSigmaです。

ポケカプレイヤーが毎シーズン1回は向き合う問題として「レギュレーション変更」というものがあります。
「レギュレーション変更」とは、スタンダードレギュレーションで使用できるカードの種類を変更するルール改訂のことで、現役プレイヤーにとっては今まで使っていたカードを大多数のイベントで使えなくなる阿鼻叫喚の行事です(下記リンクは投稿日1週間前に発表された2025年初めの変更のお知らせです)。

以前、X(旧Twitter)にてアンケート調査を行いました。
ポケカ対戦を止めた理由やポケカ対戦を止めようと思ったきっかけがどんなことかというものです。

結果として、レギュレーション変更が直接の引退要因になっているわけではないということが言えます。こちらのポストをご覧になった方はレギュレーション変更の有無に関わらずポケカ対戦を楽しみたいと考えているということなのでしょう。
とは言え、環境デッキというものはレギュレーションの範囲内で決まっていくものですし、ポケカの購入費用はレギュレーション変更が起こるたびに嵩んでいくため、少なからずレギュレーション変更の影響を受けているとも言えます。また、投票していないだけで「相棒のデッキが使えないとポケカする気が起きない...」と考える方は一定数いらっしゃるのではないでしょうか(そのような方は上記の投票すら見ていないかもしれません)。

しかしながら、幾度となくレギュレーション変更を経験した私からすれば、その恩恵も見えてくるほどには受け入れられる行事となっています。
今回は、レギュレーション変更との付き合い方について紹介させていただき、皆さんにもそのような達観した境地に至っていただこうと思います。


1.レギュレーション変更が発表されてもすぐに手放さない

まず大前提として、スタンダードレギュレーションで使えなくなっても、すぐに手放すのは早計です。今手放して売却しても雀の涙程度にしかならないからです。
「いやいや、高価買取してくれる店があるじゃないか(笑)」「いずれ買い取ってもらえなくなるんだから捨てるよりマシだろう?」と仰る皆さん、確かに短期的に見ればそうかもしれませんが、エクストラレギュレーションを見てみてください。大昔に誰も注目しなかったカードが急に強いともてはやされ、突然カードショップのストレージや専門店から買い漁ることになるなんて現象が発生していませんか? これは、該当するカードが収録された商品が販売されなくなり、公式に入手できなくなることに起因します。もし今売るのを我慢すれば、数年後「持ってて良かったー」と安堵できるかもしれません。
また、同様の理由で、使えなくなったレアカードの買取価格が数年後に何倍にも跳ね上がる可能性もあります。つまり、長期的目線で見れば手元に置いておいた方が得ということになります。ただ、自宅に置き場所が無い場合にはその限りではありません。

2.トレーナーズやエネルギーは4枚以上手元に残すべし

レギュレーションが変わってしばらくして「やっぱこのカード、エクストラレギュレーションでも使わないし売ってしまおうかな」と思ったとしましょう。
まだです。まだ我慢してください。トレーナーズやエネルギーには再録の可能性が残っています。直近ではACE SPECのカードが再録されました。過去に活躍できなくても、新しいスタンダードレギュレーションで活躍する可能性を考えると、折角のカード資産を手放すのは大きなリスクです。

スクランブルスイッチ(BW7) トレーナーズウェブサイトより
このカードの登場は2012年。ですが…
スクランブルスイッチ(SV8) トレーナーズウェブサイトより
12年の時を経て再登場!

それでも、冒頭のような感情に至るということは再録の有無にかかわらず使用頻度が低いカードなのでしょう。もし手元に置く意味を見出せなくなったら4枚だけ残して全て手放してみてはいかがでしょうか。4枚というのは1つのデッキに採用できる上限の枚数です。万が一たくさん必要になっても、4枚残しておけば使い回すことで何とかなります。かがやくポケモン等デッキに1枚しか入れられないカードも1枚は残しましょう

3.少しでも強いと思ったポケモンはこまめに入手する

ポケモンのカードは再録の可能性が限りなく低いため、無駄な買い物をしないことを念頭に、絶対的な強さで買う買わないを選別しがちです。もっと簡単に言うと「下位互換のカードを買わない」という傾向があります。心当たりのある方もいらっしゃるのではないでしょうか? これが実は落とし穴で、私もよくやってしまいます。

私が明確に失敗したと感じたケースが2つ。BCD期(スタンダードレギュレーションでB・C・Dマークのカードを使えた期間、以下同様)における『フィオネ』(SM11a:Cマーク)とEFG期・FGH期における『ロトムV』(S11:Fマーク)です。

フィオネ(SM11a) トレーナーズウェブサイトより
ロトムV(S11) トレーナーズウェブサイトより

『フィオネ』は相手のバトルポケモンをベンチポケモンと入れ替えさせる特性『ひきよせのうず』を持っており、ベンチポケモンを指定できなかったことから『グズマ』(Aマーク)より強くないと考え入手をスルーしていました。ところがレギュレーション変更で確実にバトル場のポケモンを入れ替えられるカードが不足するという事態が発生。『ひきよせのうず』は再利用できるというメリットから途端に注目され、私にも苦労して入手した覚えがあります。

グズマ(SM3N等) トレーナーズウェブサイトより
このカードを使えなくなった直後、環境は大混乱!

『ロトムV』は番が終わる代わりに山札を3枚引ける特性で、メインアタッカーの育成に時間がかかる2進化デッキとの相性が良いポケモンです。しかしながら、『ロトムV』登場当時(DEF期)には “上位互換” の特性『ふとうのつるぎ』を持つポケモン『ザシアンV』(Dマーク)がおり、『ロトムVSTAR』主体でデッキを組む人以外には注目されていませんでした。レギュレーション変更で『ザシアンV』が先にスタンダードレギュレーションで使えなくなるのは明白だったのに入手しないなんて「自分は何て短絡的だったんだ...」と後悔しています。ちなみに執筆時点でも入手しておりません。

ザシアンV(S1W等) トレーナーズウェブサイトより
登場当初から何かしらの形で採用されていました。

話が脱線してしまいましたが、要は「レギュレーション変更次第で強さが変わる」ということです。あなたが強いと思ったカードは是非すぐにでも手に入れてください。いつそのカードが環境を席巻するかわかりません。そしてそれはエクストラレギュレーションでも同じです。スタンダードレギュレーションで活躍できなくても、エクストラレギュレーションなら活躍できるというカードがちらほらと存在します。

4.メインアタッカーとして活躍したポケモンは手放してOK

それを踏まえてポケモンを手放すか否かという問題を考えます。結論を言うと、未練が無ければ1枚残して全て手放して良いと思います。「さっきと言ってること違くないですか!?」と思った皆さん、よく考えてみてください。エクストラレギュレーション、確かに強いポケモンがいっぱいいます。しかしその強さは大体特性や稀有なステータスに起因していませんか? スタンダードレギュレーションのデッキにエクストラレギュレーションのトレーナーズと汎用特性持ちポケモンだけを入れて「エクストラバトルの日」等のエクストラレギュレーションのイベントで上位成績を残したことはありませんか?
現代のポケカはHPやワザダメージのインフレが激しく、昔環境でブイブイ言わせていたポケモンたちが上位互換の能力を持つポケモンで代替できるほどになっています。今やエクストラレギュレーションで求められているのはスタンダードレギュレーションのデッキを強化してくれる「システム」だけなのです。

MレックウザEX(XY6等) トレーナーズウェブサイトより
当時から最強クラスのこのワザ。ところが…
テラパゴスex(SV7) トレーナーズウェブサイトより
今や進化せずに少ないエネルギーで使えるように!

ということで昔メインアタッカーとして使っていたポケモン達は手放しても良いかもしれません。ただ、思い入れがあったり、唯一無二の特長を見出していたりした場合には大切に取っておくと良いでしょう。そうでなくとも1枚は手元に残し、例えば『ミュウツー&ミュウGX』(SM11等)の持つ特性のように多種のアタッカーのワザが必要な場合に備えておきましょう。

ミュウツー&ミュウGX(SM11等) トレーナーズウェブサイトより
まさか過去のカードまで遡って参照するとは…

5.レギュレーション変更で復帰が容易に

こんなにゴチャゴチャとカードを残す・残さないという話を聞くと「面倒だから、いっそのことポケカなんて止めてしまおう」と思うかもしれません。またアンケート結果から明らかですが、勝率悪化でポケカ引退を考えたり、時間・費用の制約からポケカを止めざるを得ない状況が発生してしまったりするのも事実です。
このような皆さんにこそお伝えしたいのが「レギュレーション変更があるお陰でポケカをもう一度始めやすくなっている」ということです。実際、いわゆる “旧裏” と呼ばれる『ポケットモンスターカードゲーム』時代から数年だけ遊び、10-20年の時を経て復活したという方々の話を最近よく耳にします。レギュレーション変更が無いと、大昔からプレイと購入を続けてきた人達が有利という状況が永遠に続いてしまいます。新規参入や復活はお客さんが欲しい公式にとっても仲間が欲しい古参プレイヤーにとっても嬉しいことですから、そんな排他的な状況を制御してくれるレギュレーション変更は重要なルールなのです。誰ですか身内だけでワイワイやりたいのにとか言った人は

6.まとめ

今回お話したことをまとめると次の通りです。
・レギュレーション変更が発表されてもすぐに動じないことが大事
・強いと思ったカードは下位互換とかを抜きにして積極的に買おう
・不要なカードも最低限は手元に残そう
・レギュレーション変更は新規参入だけでなく復活も後押しする
長年ポケカで遊んでいると、毎年のように「このカードが使えなくなるから引退する」とか「あのカードの強さにもう少し早く気づけば新レギュで苦労しなかった」といった声を耳にします。この記事を読んだ皆さんなら、こんな状況になる前に冷静にレギュレーション変更と向き合えると思います。

そして最後にもう一つお伝えしたいのは「ポケカで遊んだ経験は “レギュ落ち” しない」ということです。今は遊べなくても、是非また戻って来てください。レギュレーションはいつでもあなたが戻って来られるように更新されています。
最後までご覧いただきありがとうございました。折角の機会ですから、下記の記事もご覧くださいませ。