【ポケカ】かじょうほうでんブロロローム【デッキ紹介】
「ねえレアコイル君? そんな主人公ヅラしたネズミなんかより、ウチの推しと組んでよ」
人生で初めて明確な推しポケモンができたSigmaです。
皆さんは『ブロロローム』というポケモンをご存じですか?
このポケモンを初めて見たとき、私はハッとしました。「何てカッコよくて可愛いんだ!」と。私は機械系・非生物系のポケモンに魅力を感じる方なので、車のようなフォルムと人間離れした見た目を早速気に入ってしまいました。
しかも『ポケットモンスター スカーレット/バイオレット』ではスター団の乗り物『スターモービル』として各チームのボスを乗せているのです。ボスの引き立て役でありながら、ピンチになると自ら闘ってくれるのです。実に忠誠心に溢れたポケモンではありませんか!
ということで、そんなカッコよさと可愛さと誠実さを兼ね備えたSigmaの推しポケモン『ブロロローム』が強そうなポケモンexとなって拡張パック『ナイトワンダラー』に登場したので、初登場から半年近く経ってしまいましたがデッキ紹介をさせていただきます。『黒炎の支配者』の方は活用法が難しくて組めませんでしたorz
先に言ってしまいます。このポケモン、戦略が幅広いです。
1.デッキリスト
デッキリストはこちらの通りです。公式のデッキ作成ツールからご覧になりたい方はこちらから。
2.メイン戦術
『アクセルフラッシュ』と『スピードブレイク』を適切に使い分け、上手に相手からのダメージを受け流します。『アクセルフラッシュ』を2匹交替で使わせたり、半分以上のダメージを受けたら『スピードブレイク』で無かったことにしたりします。その『スピードブレイク』を使うために組ませたのがレアコイル(SV8)。特性『かじょうほうでん』で基本エネルギーを付ける対象が “雷” タイプであることを活かした戦術です。
出せるダメージに限りがあるので、相手の要求ダメージに応じてワザとトレーナーズを使い分けることを目指します。
3.採用カードとその枚数・理由
A. メイン戦術
ブロロロームex 3枚
例外を除き、このデッキではこのポケモンしか攻撃しません。4枚欲しいところですが、ワザ『エヴォリューション』で山札から選びたいので、手札に来る確率を下げるために3枚に減らしています。また、後述のイベントでのルール上4枚入れられなかったという背景もあります。
ブロロン 4枚
ブロロロームexが『スピードブレイク』を使うと自らトラッシュに行ってしまうので、他のデッキよりアタッカー不足に陥りやすいです。そのため、その進化前であるブロロンを4枚入れてベンチに並べやすくすることが欠かせません。
複数居るブロロンのうち、「HP70以下」「にげるエネルギー1個」である拡張パック『ナイトワンダラー』のブロロンを選びました。『なかよしポフィン』で選べ、ベンチのブロロロームexと交代しやすいというのが理由です。
レアコイル 2枚
特性『かじょうほうでん』は雷ポケモンであれば誰にでもトラッシュの基本エネルギーを付けられる特性です。つまりブロロロームexに付けることもできるのです。相手にサイドを取らせてしまいますが、手負いのブロロロームexを『スピードブレイク』で退場させるためにはやむを得ません。サイドを2枚取られるよりはマシです。
あまり頼りすぎてしまうとそのまま相手が有利になりかねないので1回特性を使うだけで十分です。よって2枚採用。なお、相手の出方次第では2回使った方が有利に働くかもしれないので、運が良ければ2匹並べたいところです。
コイル 2枚
レアコイルに合わせて2枚入れました。序盤からベンチに並べたいところですが、ブロロンより優先度が低いので3枚以上にする必要は無いと考えています。
今のところワザや特性のこだわりが無いので、『かじょうほうでん』のレアコイルが収録された『超電ブレイカー』のコイルを選びました。
なかよしポフィン 4枚
このデッキのたねポケモンは、かがやくゲッコウガ以外全員HP70以下です。特にブロロロームexが居なくなりやすいこのデッキでは、対戦中ずっと活躍します。4枚入れない理由がありません。
テラスタルオーブ 2枚
ワザ『アクセルフラッシュ』で大ダメージを出す条件は “ブロロロームexが” ベンチからバトル場に出ることです。つまり入れ替え手段を使う前にブロロロームexがベンチに居なければなりません。『エヴォリューション』であらかじめ進化しておくのも手ですが、相手にサイドを2枚取られる隙を与えたくない場合には手札から進化させてすぐに攻撃させるという手段を取ります。
その際、ハイパーボールでは手札トラッシュが重すぎるため、テラスタルオーブで簡単に加えられるようにしました。とは言え、たねポケモンを並べたい場面で手札に来る確率を下げたいので2枚採用にしました。1枚では手札に来なさすぎます。
ワザマシン エヴォリューション 2枚
可能なら後攻を取り、1ターン目にバトルポケモンに付けて使います。状況によって誰に進化させるのか変わるのですが...
ブロロロームex;相手が『げっこうしゅりけん』『げきりゅうポンプ』『トライフロスト』等でベンチのブロロンを複数匹きぜつさせそうなとき
ブロロローム(後述);次の番に特性『ランブルエンジン』が無いと動けなさそうなとき
レアコイル;相手が『ファントムダイブ』等を使ってベンチのコイルをきぜつさせそうなとき
上記を念頭に進化先を決めることが多いです。対戦中1枚は使うので2枚採用。
ペパー 2枚
先述の『なかよしポフィン』と『ワザマシン エヴォリューション』を両方手札に加えられます。また、ベンチ展開は十分なのに基本鋼エネルギー(以下『鋼エネ』)が無い場合にも後述の『大地の器』を使って手札に加えられます。
対戦中1回以上使うことを念頭に2枚入れました。
アクロマの執念 1枚
後述の『タウンデパート』と鋼エネを加え、そのタウンデパートで『ワザマシン エヴォリューション』を手札に加えるという動きができます。意図していなかったことですが、『ジャミングタワー』をトラッシュすることにも繋がります。
加えられるカードの種類が多くないため1枚のみ採用。それでもペパーと合わせて3枚『ワザマシン エヴォリューション』に繋がるサポートを入れられたということになります。
タウンデパート 2枚
『エヴォリューション』を使うためだけではありません。このデッキには他にもポケモンのどうぐを入れているので、デッキの主軸となるスタジアムになります。サイドに置かれては困るので2枚。
B. サブ戦術
ミミッキュ 1枚
このデッキの最大の弱点はミミッキュの特性『しんぴのまもり』を突破できないこと。しかし相性の良いルールを持たないサブアタッカーが見つからなかったため、ミミッキュ対策用にミミッキュを採用しました。
『スピードブレイク』を使った後の壁役としても活躍してくれる点が理にかなっています。緊急用なので1枚のみ採用。
カウンターキャッチャー 1枚
『アクセルフラッシュ』で少しずつサイドを取ったり、『かじょうほうでん』でサイドを取らせたりするため、こちらが不利になることが多いです。ボスの指令を使う余裕も無いため、カウンターキャッチャーがこちらのプレイを助けてくれます。無条件で使えるわけではないので1枚採用。
マキシマムベルト 1枚
このデッキの「ACE SPEC」枠。『アクセルフラッシュ』2発で330ダメージ以上、『スピードブレイク』で300ダメージを出せるので、サイドを取るスピードが速くなります。
スグリ 1枚
マキシマムベルトと同様の理由で採用。マキシマムベルトと合わせて『スピードブレイク』で330ダメージを出せるようになります。また、バトル場とベンチを入れ替えるもう一つの効果が『アクセルフラッシュ』とかみ合っています。ドローにつながらないサポートなので控えめに1枚。
ルミナスエネルギー 1枚
ミミッキュがワザを使うために入れました。基本超エネルギーにすることも考えましたが、ブロロロームexが鋼エネでしかワザを使えないため、鋼エネとしても働いてくれるルミナスエネルギーにしたという次第です。アクロマの執念があるので手札への加えにくさは軽減されています。2枚有ってもエネルギーを付けにくいだけなので1枚だけです。
C. システム
ブロロローム 1枚
レアコイルの特性『かじょうほうでん』用の鋼エネをトラッシュしつつ手札を補充できます。
アタッカーと進化前が競合しているので1枚採用。
シャリタツ 2枚
サポートを毎番使うことはポケカにおいて重要な行為です。特性『きゃくよせ』でサポートを加えた後、後述の緊急ボードを付けてブロロロームexと交代すれば安定してサポートとワザを使えます。1匹は場に出したいので2枚入れました。
かがやくゲッコウガ 1枚
このデッキの「かがやくポケモン」枠。ブロロロームと同様、鋼エネをトラッシュに蓄えつつ手札を補充します。
緊急ボード 1枚
バトルポケモンを入れ替えやすくするポケモンのどうぐです。このデッキではブロロロームを除いてにげるエネルギーが1個のポケモンしか居ないので、ほとんど誰に付けてもワザ『アクセルフラッシュ』のダメージ上昇に繋がります。他に入れるカードが多かったため1枚しか入れられませんでしたが、本当は2枚欲しいくらいです。
ヒョウタ 2枚
山札を引きつつ、トラッシュから基本エネルギーを加えられる珍しいサポート。鋼エネを確実に手札に回収でき、それを手札からポケモンに付けたり先述のドロー特性に供したりできます。
山札を引ける枚数が多くないので2枚だけ採用していますが、事あるごとに活躍してくれるので1枚以下にはできません。
ビーチコート 1枚
バトルポケモンを少しでも入れ替えやすくするため、スタジアムの面でもにげやすくしました。万能ではないこととスタジアム枠を増やせなかったことから1枚採用へ。
D. 汎用カード
ネストボール 3枚
なかよしポフィンだけではたねポケモンを十分に展開できません。特にこのデッキではワザ『スピードブレイク』や特性『かじょうほうでん』で場からどんどんポケモンが居なくなってしまうので、ネストボールを3枚入れてアタッカー・システムが途切れないようにしました。3枚というのはデッキ調整をした結果なので、ベストな枚数なのかは不明です。
ハイパーボール 2枚
たねポケモンを出したいのに『なかよしポフィン』・『ネストボール』が手札に無い時、進化ポケモンを手札に加えたい時に使います。テラスタルオーブを入れるまでは4枚採用していましたが、手札のトラッシュが案外重かったのでテラスタルオーブと入れ替わりで2枚抜きました。
ポケモンいれかえ 2枚
ワザ『アクセルフラッシュ』を使うためには欠かせないグッズです。本当は3枚入れたいところですが、沢山ありすぎても活用できないので2枚だけ。
大地の器 1枚
ペパーで鋼エネを加えるために1枚だけ入れました。鋼エネが直接手札に来る方が扱いやすいので2枚入れる必要は無いと考えています。
すごいつりざお 1枚
トラッシュされたブロロロームex・ブロロンやレアコイル・コイルなどのポケモンを回収することが多いです。対戦の終盤で使うので1枚だけ採用。
ともだちてちょう 1枚
ボスの指令などを使い回したくなることがあるので保険で1枚。
ナンジャモ 4枚
こちらが不利になることが多い上、手札を温存しやすいドローサポートなので上限の4枚まで入れました。『エヴォリューション』で山札から選びたいポケモンを手札から戻す役割もあります。
ボスの指令 1枚
どうしてもベンチに攻撃したいポケモンがいることがあるので採用。本当なら2枚以上欲しい...!
E. 基本エネルギー
基本鋼エネルギー 8枚
『エヴォリューション』を使う用に1枚、『アクセルフラッシュ』を使う用に1枚×6回、サイドに置かれた場合の保険で1枚と見込みました。実際には『かじょうほうでん』やヒョウタのお陰で鋼エネを実際より多く扱っているようにプレイすることができます。
F. 採用を見送ったカード
森の封印石・ピジョットV(S11)
VSTARパワー枠とそれを付けるポケモンとして検討。特性『きえさるつばさ』の効果を読み違えており、「バトル場で居なくなる→ブロロロームexを出す→『アクセルフラッシュ』」の動きができないと気づいたので不採用。また、どちらかがサイドに置かれてもVSTARパワーを使えないので、それならば入れずにキーカードを厚くする方が上手く動けそうだと感じました。
パチリス(SV1V等)・レントラー(SV2D等)
サブアタッカー候補。『かじょうほうでん』で基本エネルギーを付けられるので相性が良さそうに見えましたが、ミミッキュと同様に基本雷エネルギーを入れる余裕が無いので見送りました。
フトゥー博士のシナリオ
ドローやサーチのサポートを使わないと盤面展開できないので、使うタイミングが無いと考えて抜きました。本当は耐久プランを採用したいところではあります。
リバーサルエネルギー・基本雷エネルギー・基本超エネルギー
各種サブアタッカー及びその候補と相性の良いエネルギーカード。しかしこのデッキの主役はあくまでもブロロロームex。ブロロロームexに付けてもワザを使えないエネルギーは思い切って抜くことにしました。
4.理想の盤面
写真の通り、バトル場にシャリタツ、ベンチにブロロン・コイルが居る状態を作り、そのシャリタツに鋼エネとワザマシン エヴォリューションを付けて『エヴォリューション』。相手に合わせて適切なポケモンに進化させます。
中盤にレアコイルの特性『かじょうほうでん』を使ったら、次のブロロンかミミッキュを置くようにすると相手にプレッシャーを与えられます。
5.実際に使ってみた結果
このデッキの構築に力を注いだのには理由があります。noteも執筆されているイベントオーガナイザー・ともきち氏の公認自主イベント「推しポケ杯」に参戦したかったからです。
この「デッキを選ぶ時代」と言われる現代のポケカで推しポケモンと共に戦えるのです。このチャンスを逃すわけにはいきませんでした。
なお、推しポケモンたちが環境デッキに押し潰されないように制限カードや特別なイベントカードが指定されているのですが、詳細なルールについてはご本人の記事やX(旧Twitter)のポストをご覧ください↓
※上記リンクは前回開催分のレポートです。
ともきち様にはnoteで当該イベントの名前を出す許可をいただいております。この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。
さて、肝心の対戦結果ですが...
①⭕5-3ノココッチ+ウガツホムラex(投了) 優待おとクーポン使用
②❌3-5ロトムVSTAR(投了) ウルトラポイズンZ使用
③❌3-6ニョロボン(ミミッキュ入り)
④❌4-6カビゴン親衛隊(水悪軸ハピナスex)
⑤❌5-6ブリジュラスex ダミーフィールド使用
ボロッボロでした。ものすごい環境でしたね。
1戦目こそ勝ったものの、2戦目以降はかなりの不利対面になりました。
ブロロロームexは「一撃ワザ」「高HP」「しんぴのまもり」に滅法弱く、それを見事に押し付けられた形です。
ガチデッキでも勝てなくてコンセプトデッキでもほとんど勝てないって、私は何を使えば満足に勝てるのでしょう...(´;ω;`)
6.最後に
強いカードと強いカードを組み合わせれば当然強いデッキができますが、その代わりプレイ難度は大幅に上がります。デッキに合わせて自分のプレイ方法を変えるのか、それとも自分のプレイ方法に合わせてデッキを組んでいくのかは個人の好みによります。
今回、特殊レギュレーションのイベントに参加するために推しポケモンである『ブロロローム』のデッキを組みましたが、その制限が無くてもこのレシピにしていたと思います。つまりトップ環境でよく使われる構築に頼らず、自分のプレイ方法に合わせて組んだのがこのデッキということになります。デッキパワーは確かに落ちてしまいましたが、シンプルで使いやすい構築になりました。
恥ずかしながら私の実力では『かじょうほうでんブロロローム』をこれ以上強化させることができません。読者の皆さん、是非このデッキを使っていただき、デッキを強化してみてください。そしてブロロローム君を環境トップにしてあげてください。他力本願で恐縮ですが、皆さんのデッキ構築力強化にも繋がるので悪い話ではないと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。過去のデッキ紹介はこちら
から↓
7.おまけ
ちなみに自主イベ前日。
いやピカチュウとも組ませてるんかーい!Σ(゚Д゚ノ)ノ
※本記事は、レギュレーションマーク「F」「G」「H」のカードがスタンダードレギュレーションで使用可能だった時期に執筆されたものです。また、投稿日時点では『スタートデッキGenerations』シリーズ以降に発表された「H」マークの新商品は『スタートデッキGenerations』シリーズを含め販売されておりません。