![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/162922420/rectangle_large_type_2_ba24d56592a425b846b9a58e1268831c.jpeg?width=1200)
【ポケカ】スタートデッキ Generationsから学ぶ戦術の多様性【初心者向け】
デッキ考察屋・Sigmaです。
本記事の投稿日は2024年11月23日ですが、その前日に『スタートデッキ Generations』シリーズが登場しました。
『スタートデッキ Generations』シリーズはポケモンRPGの舞台である「〇〇地方」の世界観をポケモンやサポートで表現したデッキ商品です。
ポケモンRPG(『原作』と呼ばれるものに限ります)の舞台は9つありますので、9種類のデッキがあります。
公式HPでも既に言及されていますが、これらの商品は世界観だけでなく戦い方の面でも違いが出ています。
今回は『スタートデッキ Generations』に収録されているカードを基に、ポケカではどのような戦術が使われているのか分類したいと思います。
※各デッキには正式名称がありますが、とても長いので次のような略称を使用させていただきます。
カントーデッキ:スタートデッキGenerations ピカチュウex・カビゴンex
ジョウトデッキ:スタートデッキGenerations ルギアex・バンギラスex
ホウエンデッキ:スタートデッキGenerations カイオーガex・バシャーモex
シンオウデッキ:スタートデッキGenerations ディアルガex・ルカリオex
イッシュデッキ:スタートデッキGenerations レシラムex・モロバレルex
カロスデッキ:スタートデッキGenerations ゼルネアスex・オンバーンex
アローラデッキ:スタートデッキGenerations カプ・コケコex・ミミッキュex
ガラルデッキ:スタートデッキGenerations ザシアンex・マホイップex
パルデアデッキ:スタートデッキGenerations コライドンex・パルデアドオーex
1.速攻・盤面形成
ワザに必要なエネルギーが2個以下のポケモンが対戦の序盤にワザを使う戦術です。大抵の場合、メイン戦術の布石になることが多いです。
種類が多すぎるため具体例を挙げることは省略させていただきます。
2.エネルギー加速
『エネルギー加速』とは、ポケカプレイヤーに毎番平等に与えられる権利「手札からエネルギーカードをポケモンに付ける」以外の方法でポケモンにエネルギーカードを付ける方法です。この単語自体はポケカプレイヤーの間での通称、つまり非公式用語ですが、デッキの戦術を決める上でとても重要でわかりやすい用語なので覚えておきましょう。
また、「手札からエネルギーカードをポケモンに付ける」行為を『手貼り』と呼ぶことがあります。こちらも非公式用語ですが、覚えておくと会話がスムーズになります。
本題に戻りますが、普通はエネルギーを1枚しか付けられない都合上、エネルギーを多く必要とするワザは強く設定されています。つまり、手貼り以外の手段でエネルギーを付けることができれば、強力なワザを使うチャンスが多くやって来ます。
そこでエネルギー加速の出番です。ポケモンの特性やワザ、トレーナーズでエネルギーを付けることで、ワザを使うためのエネルギーが1回の番で2個、3個、いやもっとたくさん付いて強力なワザを連発できるということです。強力なワザの多くは「10.大ダメージ・即きぜつワザ」です。
手札、山札、トラッシュから直接エネルギー加速を行う効果が当てはまりますが、メインアタッカーにエネルギーが付くという意味では場のエネルギーを付けかえる効果も広い意味でエネルギー加速と呼べます。
この戦術を使うカード
3.ダメージ増加
ワザのダメージをそのワザ以外の手段で増加させて相手をきぜつさせる戦術です。ダメージが多ければ多いほど強いのは明白なので、これ以上の説明は不要でしょう。
この戦術を使うカード
4.耐久と回復
ワザや特性の効果でポケモンの受けるダメージを軽減(=耐久)したり、ダメージを受けて減ったHPや特殊状態を回復したりします。一見すると違う戦術のように見えますが、どちらも「相手が与えたかったダメージを減らしている」という点で共通しています。このわずかな耐久や回復が相手のダメージ要求を少しずつ上げ、相手の勝利を遠のかせます。まれに一切のダメージや効果・特殊状態を受け付けないポケモンやワザを使わせないことで味方を守るポケモンも居ます。
この戦術を使うカード
5.トラッシュとバウンス
相手の場や手札にあるカードを場から無くす戦術です。『トラッシュ』はそのままの意味でトラッシュに置くこと、『バウンス』は山札や手札に戻すことです(バウンスはポケカ公式で使われる用語ではありません)。
相手を徹底的に足止めしてこちらの準備をする時間を稼いだり、足止めしたまま山札を無くしたりします。時間稼ぎという点は「4.耐久と回復」と共通していますが、味方を守るか/相手を崩すかという違いがあります。
この戦術を使うカード
6.ダメカンばらまき
1回のワザでダメカンを相手の場の複数匹のポケモンにのせる戦術です。サイドを取りきるまでに時間がかかるので、「4.耐久と回復」「5.トラッシュとバウンス」と組み合わせて戦略を組むことがあります。また、ワザ以外の手段で相手のポケモンにダメカンをのせる効果もこの戦術に当てはまります。
この戦術を使うカード
7.特殊状態
特殊状態は非常に厄介な効果です。ワザを使われていないのにHPが減ったり、逆にワザを使わせてもらえなかったりします。それが1回2回ならただのダメージ稼ぎや時間稼ぎにしかならないでしょう。
しかし、それが対戦終了まで永遠に続くとしたらどうでしょうか? 『スタートデッキ Generations』シリーズでそんな嫌らしい戦い方をするデッキはありませんが、実際の試合ではずっと特殊状態にし続けて勝つということもありえるのです。つまり立派な戦術なのです。
この戦術を使うカード
8.自分のバトル場の入れ替え
自分のバトルポケモンを入れ替えることで相手に不利な状況を作り出す戦術です。ワザを使ってベンチから「3.耐久と回復」の戦術を持つポケモンを押し付けたり、スタートデッキ Generationsには居ませんが、自分の番の中でバトルポケモンを入れ替えて特性を使ったりします。「にげる」に必要なエネルギーが無いポケモンや他のポケモンの「にげる」エネルギーを無くすポケモンもこの戦術と相性の良いポケモンです。
この戦術を使うカード
9.相手のバトル場の入れ替え
「8.自分のバトル場の入れ替え」とは対照的に、相手のバトルポケモンをベンチへ追い出したり、相手のベンチポケモンを指定してバトル場へ引きずり出したりする戦術です。相手からすればベンチで守りたいポケモンがバトル場に出てきてしまうので、攻め方のプランが崩れて嫌な気分になります。反対に、相手のバトルポケモンに「にげる」を使わせない効果もあります。
この戦術を使うカード
全デッキ『ポケモンキャッチャー』
ホウエンデッキ『カイオーガex』
イッシュデッキ『ボスの指令』
アローラデッキ『ダダリン』
パルデアデッキ『パルデアドオーex』
10.大ダメージ・即きぜつワザ
サイドを取るための基本の戦術です。その戦術は多岐にわたるので細かい分類ができない上、多すぎて全てのポケモンを紹介することができません。
しかしながら、「ワザエネルギーだけできぜつさせられるワザ」と「ワザエネルギーと別にきぜつ条件があるワザ」に大別することができると考えています。
ここでは『スタートデッキGenerations』シリーズに収録されているポケモンの中でもよく使うと思われるワザを持つポケモンを以下で紹介します。
ワザエネルギーだけできぜつさせられるワザを持つポケモン
カントーデッキ『ピカチュウex』『サンダー』
ホウエンデッキ『バシャーモex』『カイオーガex』
イッシュデッキ『レシラムex』
カロスデッキ『オンバーンex』
ガラルデッキ『ザシアンex』
パルデアデッキ『パルデアドオーex』
ワザエネルギーと別にきぜつ条件があるワザを持つポケモン
カントーデッキ『コラッタ』『カビゴンex』
ジョウトデッキ『マリルリ』『バンギラスex』
ホウエンデッキ『オニゴーリ』
シンオウデッキ『ルカリオex』『ディアルガex』
イッシュデッキ『モロバレルex』
カロスデッキ『ゼルネアスex』
アローラデッキ『アローラゴローニャ』『カプ・コケコex』
パルデアデッキ『コライドンex』
まとめ
『スタートデッキGenerations』シリーズで採用されている戦術は次の10個です。
1.速攻・盤面形成
2.エネルギー加速
3.ダメージ増加
4.耐久と回復
5.トラッシュとバウンス
6.ダメカンばらまき
7.特殊状態
8.自分のバトル場の入れ替え
9.相手のバトル場の入れ替え
10.大ダメージ・即きぜつワザ
分類の結果、これらの戦術がバランス良く各デッキに組み込まれており、相手に応じて適切な対応策を採れるということがわかりました。特に1、3、8、9、10は全てのデッキで採用されている戦術であり、今後自力でデッキを組む際に優先的に組み込みたい戦術と言えるでしょう。
さて、多様な戦術を扱えることは相手に隙を与えないという点で強力ですが、裏を返せば1つの戦術に対してそんなに多くのカードを割くことができないということになります。したがって対戦中に勝つプランを思いついても、手札にそのプランに必要なカードが来る可能性が下がってしまいます。
そんな時にデッキ改造をして戦術の多様性を敢えて下げることで、手札に欲しいカードが来る確率を上げることができます。
とは言え、本記事をお読みの皆さんの中にはデッキ改造の方法がわからないという方もいらっしゃるでしょう。そこで次回は戦略のことを一旦考えずに、「スタートデッキを2つ組み合わせて1つのデッキにする」という簡単にできるデッキ改造の方法をお伝えします。これによりデッキの中にある基本エネルギーの種類を絞ることができ、自分の番の行動に迷いが生じなくなります。
最後までご覧いただきありがとうございました。次回↓
参考資料:各デッキのデッキリスト
※いずれもトレーナーズウェブサイトで公式が作成したデッキコードを基に画像を作成
![](https://assets.st-note.com/img/1732116401-r74cfbTnGwokM2aONWxJ9qdv.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1732116401-xgYZr0XL4vf5Db7FGUe3ERnu.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1732116401-9jiaY4oe5IfXgx1EnTZpWLMQ.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1732116401-hZKYHs8etF7XEGx16BQ9oP05.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1732116401-JfB3WnNOxgudbIGo6cj0CwZ1.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1732116401-aB7lJCDwgYoG8umR1ALF06WP.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1732116401-Opbk8X3JvL4nyVYu5ImirRKo.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1732116401-Z5PtFSTOnshlGNi3LuUM0A1Y.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1732116402-f4cAQUH5kL7mIReX6390ZOEB.png?width=1200)