第3期Σリーグ観戦記・プレーオフ第5節
こんにちは。Σリーグ広報部です。ついに5/19(日)より対局がスタートした第3期Σリーグ。第3期Σリーグは雀魂の強豪・プロ雀士・Vtuberで構成された12チームが頂点を争うレギュラーシーズン全20節40試合、プレーオフ全5節10試合のチーム戦です。
本日は9/1(日)に行われたプレーオフ第5節の観戦記をお届け致します。
最終節の対戦組み合わせと出場選手はこちら。
今回は第1試合B卓と第2試合B卓をピックアップしました。
第1試合B卓
東家 なんでも鳴けばいいというものではない所属 夏八木玲衣選手
南家 Pleiades所属 かくきりこ選手
西家 M kingdom所属 ひげくじら選手
北家 縁所属 狂犬まさG選手
連勝かつ他チームの並びを考えるななない。可能な限り点を稼ぎ続けるPleiades。着順勝負となるM kingdomと縁。4チームの思惑がみえる最終戦第一試合が幕を明けた。
東2局 夏八木選手、ひげくじら選手、かくきりこ選手の鳴き仕掛けに狂犬まさG選手が5-8sの立直をかける。ここに聴牌をいれていた夏八木選手が生牌東を引いてきてしまう。5sを切って迂回するもこの5sが狂犬まさG選手の和了牌、親番の欲しい2チームの親を見事に消化していく。
東3局、絶対に親番で稼ぎたいひげくじら選手。平和の2-5mで親立直をかけることに成功する。何がなんでも流したい狂犬まさG選手もシャンポンでおいつく。しかし枚数が厳しい。これはひげくじら選手有利かと思われたが、引いてきた3mはなんとかくきりこ選手に捉えられる。まだだれが抜け出すか分からない。
東4局、ペン3p赤1で立直をかけた夏八木選手。
ここに追いつくは狂犬まさG選手。東単騎から4m単騎、さらに3-6-9mの白メンホンで変化させていく。
最後のツモ番、持ってきた3pは夏八木選手の和了牌。縁からの直撃に成功し最後の親番を迎える。
親番夏八木選手。ここは連荘したいが、7m6pシャンポンで聴牌をするも、片割れ7mが2枚見え。6pにかけての立直に踏ん切りがつかない。3段目に入りもはや時間がないと立直を選択。立直の一発目に持ってきたのは赤5p。これがダマ聴牌入れていた狂犬まさG選手の發ドラに当たってしまう。
南2局、どこまでも点数が欲しいかくきりこ選手の親番。それをさせまいと夏八木選手とひげくじら選手。役牌からの仕掛け合戦。一足早く聴牌を入れたひげくじら選手がライバルの狂犬まさG選手から6pを捉え2000点の和了に成功。大事な親番を迎える。
かくきりこ選手は中のポンから仕掛けていく。しかし先手は親番ひげくじら選手。南赤赤の3-6m。頼む。この手は和了らせてくれ。そんな選手とチームの想いに応えたのか。
一発で引いてきたのは6m!王国に歓喜を届け、他3チームを絶望に沈める6000オールの和了、ひげくじら選手が大きな大きな和了を手にした。
さらに勢いは止まらない。1本場ドラ1立直をツモ和了し2100オールのツモ。2戦目に向けてまだまだポイントは積み重ねたい。
2本場、夏八木選手が2s暗槓からドラ1の立直4-7mで勝負にかける。ドラ3のチャンス手であったかくきりこ選手から一発で7pを捉え、3着目へと浮上。6400点の加点でオーラスを迎える。
オーラス、ドラ1立直で着順浮上を目指すかくきりこ選手。ここに赤5sを切って追いかけていく夏八木選手。奇しくも2名の待ちは同じ2-5m。勝負を預けた狂犬まさG選手。和了牌の行方は夏八木選手の元へ訪れた。
M kingdomひげくじら選手。ここ大一番で大仕事をやってのけた。
試合後インタビューコメント
1着・ひげくじら選手(Mkingdom)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
大事な試合でトップとれてとても嬉しいです
2試合目の結果ファイナルに進むことができたのでしっかり楽しんできたいと思います!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
決め手になったのは南3の6000オールでしたがそこまで手が入らないなりに耐えて平たい状況のまま進められていたのが良かったです
(記・Lusyaba)
第1試合終了時のスコア
第2試合B卓
東家 なんでも鳴けばいいというものではない所属 メカZ選手
南家 Mkingdom所属 まろちょふプロ
西家 縁所属 鴨神にゅう選手
北家 Pleiades所属 かくきりこ選手
泣いても笑っても、プレーオフ最終局。
Mkingdomと縁のファイナル進出の争いが最も激しく、この試合で決まってしまう。
そこに割って入り一矢報いることができるか、ななない、そしてPleiades。
各チームの運命は如何に。
東1局
鴨神にゅう選手、4pを暗槓。
その数巡後、白をポンし、1s・7s待ちの聴牌とする。
まろちょふプロ、早々に縁に先行されるわけにはいかない。
4mをチーし、一気通貫・ドラ2の聴牌を取って対抗していく。
そこに割って入るはかくきりこ選手。
赤5pを曲げて2p待ちのリーチ・ドラ2、赤きりこリーチを繰り出していく。
更にメカZ選手も追いつく、かくきりこ選手の和了牌の2pを吸収して、36s待ちのリーチだ。
東発から4人が聴牌という、激しい競り合いとなった。
競り勝つはなんと4番手の聴牌だったメカZ選手。
6sを一発ツモし、7800点の和了となった。
東1局1本場
メカZ選手、更に追加点を狙う。
タンヤオ・ドラを使ってのチートイツの2p待ち聴牌。
ダマでも高いが、チーム状況的にもとても大きなトップが必要な為、リーチを打っていく。
最大打点が三倍満・36000点まで行く可能性のある超高温火球のような凄まじいリーチだ。
しかしそこに負けじと踏み込むかくきりこ選手。
3mを打ち出し、147p待ち高目一気通貫も付く、待ちも打点も文句ないリーチだ。
鴨神にゅう選手も自身最後のツモで聴牌で追いついたが、ここは誰も和了れず流局となる。
東1局2本場
望みを繋ぐためにも、親の連荘は必須なメカZ選手。
リーチのみのカン2s待ちだが、迷わずリーチをかけていく。
しかしここでもまた競り合うのはかくきりこ選手。
リーチ・平和・ドラ2の147m待ちで、とても良い形で追いかけていくことができた。
メカZ選手から1mがこぼれ、かくきりこ選手の8000点の和了となる。
東4局2本場
まろちょふプロ、この点数状況はまずいと、果敢に攻める。
中をポンし、カン8pの聴牌を取る。
しかし鴨神にゅう選手も14s待ちのリーチで追いつく。
ここは和了って、トップへの勢いをつけていきたいところ。
しかし鴨神にゅう選手が、まろちょふプロの和了牌である8pを掴んでしまう。
まろちょふプロの3900点の和了となった。
南2局
鴨神にゅう選手、メンホン・ダブ南・白・ドラ1の258m待ちの手。
当然ダマでも打点は高いのだが、これをしっかりリーチしていく。
ツモることができれば倍満となり、ファイナル進出の明確な条件の一つである、まろちょふプロが4位、鴨神にゅう選手1位という形を作ることができ、ファイナル進出が相当近くなる。
しかしここで追いついたメカZ選手、前期、前々期優勝したチームの意地だ。
4pを曲げて58p待ち、リーチ・平和・ドラ1・高目一盃口の手で追いかけていく。
そして高目の8pを一発ツモ、12000点の和了とし、自身の強い気持ちを表す素晴らしい和了となった。
南3局
鴨神にゅう選手、この親を大事にしてトップを取っていかなくてはいけない場面。
巡目も深いが、ドラを含む25p待ちで高くなる可能性も十分にあり、しっかりリーチしていく。
そして5pを一発ツモ。
勝ちたいという強い気持ちが牌を引き寄せている。
この和了で親を連荘、望みを繋いでいく。
南3局1本場
鴨神にゅう選手、ドラが2枚あり和了れば一気にトップに近づく最高の手だ。
更にリーチを打っていく。
しかしここは流局、あと一歩が、本当にあと一歩が遠い。
南3局2本場
鴨神にゅう選手、この重要な局面で四暗刻のイーシャンテンにまで持ち込んできた。
勝ちたいという強い気持ちが手牌にあふれている。
しかしかくきりこ選手だって気持ちで負けてはいない。
147mのリーチ・平和・ドラ1、高目タンヤオと、またも3面待ちの最高の形だ。
巡目が深くなり、鴨神にゅう選手もタンヤオ・トイトイの聴牌を取り、対抗する。
しかし競り勝ったのはかくきりこ選手。
高目の7mをしっかりツモ、8000点の和了とし、今できる最大限のことを、しっかりとこなしていく。
南4局
鴨神にゅう選手は国士無双を狙うものの、途中、この7sをポン。
親のかくきりこ選手が仕掛けて和了を取りに来ていて、親の連荘が期待できること、
そしてまろちょふプロがこの7sを欲しがっていそうということで、まろちょふプロに7sをチーさせない為に自身で7sをポン、ということだろう。
事実、この7sポンで、まろちょふプロは7sチーをすることができず、一手遅くなってしまう。
最後まで冷静で諦めない、本当に素晴らしい麻雀だ。
まろちょふプロはこの点棒状況のまま試合を終えるとファイナル進出がほぼ確定となる。
白をポンし、着実に手を進め、その後25s待ちで聴牌。
自身でファイナル進出確定の和了を狙う。
親のかくきりこ選手は連荘する為に聴牌を取るも、打ち出した5sはまろちょふプロの和了牌。
最後はまろちょふプロ自身の和了でこの試合を締めた。
メカZ選手、かくきりこ選手は、最後まで最善を尽くすプレーで、多くの和了を重ねていき、素晴らしい戦いを魅せてくれた。
鴨神にゅう選手はこの手が和了れればという局面がいくつもあり、本当に惜しい結果となってしまったが、ファイナルに進むという強い気持ちが牌に乗り移ったような素晴らしい麻雀を魅せてくれた。
そしてまろちょふプロは、途中ヒヤッとする場面もあったものの、自身ができる最大の仕事をこなし、必要な着順条件をしっかりと維持しながら、大変良い結果をチームに持ち帰ることができた。
試合後インタビューコメント
1着・メカZ選手(なんでも鳴けばいいというものではない)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
トップは取れましたが10万点条件だったので実質負けです。3つほど超高打点の手が空ぶってワンチャンあるところまでは手がかかりかけていたのですが・・・・と言いたいところですがMキングダムが縁にトップラスを取られなければほぼ通過ということでななないをある程度は走らせても大丈夫ゆえに泳がされての4万点トップだったように感じます。本質的にはまろちょふPにうまく動かされていた。次の機会までにそういう戦略をねじ伏せられる雀力をつけておきたいと思います。参加された11チームの皆様、対戦ありがとうございました!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東1局のメンタンチートイドラ4(きっとウラウラ)の2p単騎でしょうか。そもそもあの手が入っただけでも僥倖なのですがあれがツモれていれば上位チームも放銃しながら局を進めるということがそれなりにやりにくくなるので展開を大きく変えることが出来たのかなと思います。
4着・まろちょふプロ(Mkingdom)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
辛くもファイナル進出できました。苦しい試合になりましたが、なんとかチームメイトをファイナルに連れて行けてホッとしています。優勝目指してファイナルも頑張ります!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東4局2本場 ほとんどチャンスがない半荘の中、なんとか入ったテンパイ、鴨神選手のリーチに押さざるを得ない一発目の7p、もし放銃したらみんなごめん!と思いながらのギリギリの押しが辛くも実ったシーンが大きかったです。
あとは完全な結果の運でしたが、南2局、鴨神選手の倍満確定リーチに対してメカZ選手がギリギリの押し返しで跳満ツモを決めたシーンがMキングダムに大きな追い風になりました。
(記・XK⇒ペケ子)
第1試合の結果
試合後インタビューコメント
A卓
1着・高倉拓馬プロ(遊楽亭)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
トップを守るために素点を犠牲にした一戦でした。
最低2トップ条件が無いと厳しかったので南場の立ち回りがかなり難しかったです。
遊楽亭のΣリーグはここまでとなってしまいましたが、非常に楽しく戦うことができました。
戦って下さった皆様とチームのメンバー、そして自分のnoteを見てくださった方々には感謝の気持ちで一杯です。
またもしかしたらこの場に戻ってくることがあるかもしれませんので、その時はさらに面白い麻雀をお見せできたらと思います。ありがとうございました。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南3局、最後の親番。
放銃はプレーオフ終了レベルの厳しい局面だが、素点を稼ぎたい場面でその兼ね合いが非常に難しかったです。リーチが入ってからのツモが全部難しかったです。
3着・みーしゃん選手(Emperor Peng Inc. Σbranch)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
育成枠なのにレギュラーシーズンもプレーオフも最終節に出させていただけて幸せな∑リーグでした。いっぱいリーチ打てて楽しかったです!たくさんの学びをありがとうございました!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東4の立直しなかったのが心残りです。横に引っ付けて立直したいなそろそろ諦めて立直するかって思ってる間にツモってしまいました。てんぱったら立直!社訓!
4着・獅子ヶ谷フレア選手(ホープフルA)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
出だしは好調だったものの、後半で大きく転倒してしまいました。条件戦とても難しい。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
ノーチャンスの9m放銃から雲行きが怪しくなりました。数巡早く手放す選択肢もあっただけに残念です。
第2試合の結果
試合後インタビューコメント
A卓
1着・ジョコラー選手(Emperor Peng Inc. Σbranch)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
最後に大爆発できてよかったです!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
40万点のトップを見て超上振れをみました。無理でしたが楽しかったです。
4着・ヨーテル選手(ホープフルA)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
条件が非常に厳しく、なんとか一矢報いようと大暴れした結果飛びました!
今期も対戦ありがとうございました!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
8pと北を連続カンしてカンドラ4枚乗せた場面。主人公ならツモれてた。
本節の結果
本節を以て第3期Σリーグのプレーオフの全日程が終了致しました。
上位2チームがファイナルへ進出致します。
見事プレーオフ首位で通過したのはRIDECAT。安定して上位を維持、第4節で一気に突き抜けそのままファイナル進出を決めました。
2位で通過となったのはMキングダム。プレーオフには最下位から臨んだものの、そこから上り調子で第3節終了時には首位に、その後はボーダー争いを制しファイナルへの切符を掴みました。
3位で敗退となったのは縁。中盤から2位を維持し続けボーダー争いを優位に進めていましたが、最終節の直接対決で惜しくも敗れました。
4位はななない。一時はボーダー圏内に入るもそこからのもう一伸びに恵まれずに敗退、3期連続優勝の夢はここで潰えることとなりました。
5位は遊楽亭。中盤までは徐々に押しあがって来ましたが上位陣との差を埋めること叶わず、残念ながら敗退となりました。
6位はえんぺん社。首位でプレーオフに臨みましたがなかなか加点の機会に恵まれずずるずると後退、短期決戦に泣く結果となりました。
7位はホープフルA。一旦は最下位を経験するもそこから徐々に盛り返しました。しかし上位陣には惜しくも届かず、無念の敗退となりました。
残念ながら8位となったのはPleiades。上昇の機会に恵まれることなく悔しい敗退、短期決戦の怖さを知ることとなりました。
ファイナルはプレーオフを突破したRIDECATとMキングダムをるなすぺとはいまにが迎え撃ちます。 果たして優勝するのはどのチームとなるのでしょうか。
おわりに
今回の記事は以上になります。読んでくださってありがとうございました。Σリーグ広報部では本観戦記シリーズの他、選手名鑑シリーズも刊行していますのでよろしくお願いします。記事の感想やRT、いいね等頂けますと励みになりますので"#Σリーグ"のハッシュタグを付けての投稿をよろしくお願いいたします!また、Σリーグは公式YouTubeチャンネルを開設しています。公式配信として対局の模様をお届けするほか、公式応援配信"熱闘!Σリーグ"の配信等様々なコンテンツの配信を予定しておりますのでチャンネル登録をよろしくお願いいたします。
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