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SIGMA 35mm F2 DG DN | Contemporary を試してみました
SIGMA社員が独断と偏見でSIGMA製品への思いを語るコーナーです。
今回はプロサポート担当が、現在好評発売中のSIGMA 35mm F2 DG DN | Contemporaryを試してみました。
今日の当番|TK
こんにちは。プロサポートを担当しているTKです。今回はミラーレス専用のIシリーズ・SIGMA 35mm F2 DG DN | Contemporaryをテストしましたのでご紹介します。
SIGMAのIシリーズは、24mm F3.5 DG DN | Contemporary、35mm F2 DG DN | Contemporary、45mm F2.8 DG DN | Contemporary、65mm F2 DG DN | Contemporaryの4本がラインナップされています。
画角の違いの他にそれぞれ特徴がありますが、35mm F2 DG DN | Contemporaryは、開放F値2.0の明るさと光学性能、コンパクトなレンズボディとを高いレベルで両立した広角レンズで、カメラにつけっぱなしの常用レンズとしてお勧めの一本です。
SIGMAは35mmのレンズが豊富
SIGMAは現在35mmの単焦点レンズを3本ラインアップしています。Artライン初号機の35mm F1.4 DG HSM | Art、2019年発売の35mm F1.2 DG DN | Art、そしてこの35mm F2 DG DN | Contemporaryの3本で、同じ焦点距離がこれだけあるとどれが良いか迷ってしましますね。参考までにボケを比べてみました。
SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | Art
このレンズは、Artラインの初号機として2012年発売以来、多くの方にご愛用頂いている定番レンズで、一眼レフ用からミラーレス用まで数多くのマウントを揃えています。発売当時は大きくて重いレンズだと思っていましたが、その後発売されたArtラインの単焦点シリーズを見続けているととてもコンパクトなレンズだと思えてしまうから不思議です。発売から10年が経ちましたが、その描写は色あせることなく、一度は試していただきたいレンズです。
ボケを見てみるとその柔らかな描写にほれぼれとしてしまいますね。
SIGMA 35mm F1.2 DG DN | Art
このレンズはミラーレス専用設計のDNレンズで、最新技術を駆使し最高性能を追求したレンズです。SIGMA初のF1.2の明るさを持ち、広角でありながら大きなボケを活かした撮影が可能です。最新の高性能レンズの描写を試したい方にぜひお勧めしたいのですが、大きく重いので持ち歩くには覚悟が必要です。それでも、その描写を一度体験すると手放せなくなってしまう究極のレンズです。
この画質と大きなボケをみてしまうと手に入れたくなりますね。
SIGMA 35mm F2 DG DN | Contemporary
今回の主役のレンズです。高い光学性能、携行性、ビルドクオリティを兼ね備え、所有する喜びまで熟考されたプレミアムコンパクトプライム「Iシリーズ」の一本です。小型・軽量で描写も優れているので、ぜひ常備していただきたいレンズです。
扱いやすい素直なボケなので、日常スナップだけでなく、本格的な撮影にも使用したいですね。
いずれのレンズも甲乙つけがたい特徴があり、全て揃えるととても幸せになれるのは間違いありませんが、まずはご自身の撮影に一番合いそうなものを手に入れられるのが良いと思います。
SIGMA 35mm F2 DG DN | Contemporary 実写
さて、本題に戻りSIGMA 35mm F2 DG DN | Contemporaryの実写データと共にその描写をご紹介していきます。
「三大流星群」のひとつとも呼ばれているふたご座流星群の極大の日に撮影したものですが、上手く流星が入ってくれました。開放値もF2の明るさがあり、製品情報では「星景写真撮影にも対応できるほどの高いレベルの描写力を誇ります。」と謳っているように、星景撮影にもお勧めです。
最短撮影距離27cm時の被写体の大きさや描写、ボケ感、写る範囲を見るために撮影してみました。開放の柔らかな雰囲気の中にピントがあったところのシャープな描写が見てとれます。F4に絞るとキリっとした描写になるので、絞り値の使い分けが楽しめます。
緑が綺麗だったので撮影してみました。量感を表したかったので1mほど離れて撮影。誇張し過ぎない描写と画角は扱いやすく、このレンズ一本だけで気軽に撮影に出かけられます。35mmという焦点距離に人気のある理由はそんなところにもあるのかなと思います。
35mmは24mmや28mmと違い、それほど強くパースがつかないので扱いやすく、画角の広さと柔らかなボケを活かして積極的に背景を入れることで、被写体のまわりの環境までも取り込むことができます。
ピントが合ったところのシャープさと背景のボケの柔らかさが不思議な立体感を生み出し、被写体を際立たせてくれました。
広角ならではの奥行き感を活かすことで、被写体の魅力を引き出すことができます。冬の冷たい空気に何ともいえない寂しさを感じたので、このような切り取り方をしてみました。
冬は色が少ないので、中途半端に色を表現するよりは思い切ってモノクロームで撮影するのもひとつの手段です。
ゴーストバースターズの頑張りにより、フレア・ゴーストへの耐性も高いレンズになっています。逆光でも安心して撮影ができるので、イメージ作りに専念できるのがこのレンズの強みです。
カモ達がのんびり泳いでいたので、SIGMA fpのアスペクト比を21:9に設定して撮影。このようにアスペクト比と変えることで、単焦点1本でもメリハリをつけながら撮影を楽しむことができます。
ぽつんと咲いている梅をみつけたので思わず撮影。春の訪れを感じ嬉しくなりました。
さいごに
いかがでしたか。35mmは広角特有のクセも少なく、被写体とその周りの情景を取り込むことができる画角なので、普段50mmで撮影している方には次の一本として、ズームレンズから単焦点レンズにステップアップしたい方には最初の一本としてお勧めします。ぜひSIGMA 35mm F2 DG DN | Contemporaryで日常の撮影を楽しんでいただければ嬉しく思います。