fpでタイムラプスを楽しむ
SIGMA社員が独断と偏見でSIGMA製品への思いを語るコーナーです。今回は初登場のSIGMA社員がひたすらSIGMA fpを楽しみます。
今日の当番│ハリー
今日はSIGMA fpでタイムラプスを撮影する方法をご紹介します。
fpを購入して半年ちょっと経ちましたが、Teal&Orangeモードの色にうっとりしつつ、近所のスナップをパシパシと撮って満足してしまう日々。
せっかく多彩な機能をもつfpの魅力を楽しみきれていない、、!と、少し勿体なく感じていました。
そこで、今回はfpの新たな楽しみ方を探るべく、タイムラプス動画の撮影に挑戦してみました。
タイムラプスとは
最近はスマートフォンでも撮影できるので、馴染みのある方も多いのではないでしょうか。
タイムラプスとは、数秒に1コマずつ撮影した写真をつなげて再生することによって、コマ送り動画のように見える撮影方法です。
言葉で説明するよりも見ていただいた方がわかりやすいかと思うので、まずは今回私が撮影したタイムラプスをご覧ください。
眺めているだけではわからないけれど刻々と姿を変えてゆく、そんな空の移ろいを撮影しました。Teal&Orange、21:9で撮ったこともあり、映画のワンシーンのように撮ることができました。
fpでの撮影方法
タイムラプスを撮影するには、「インターバルタイマー撮影」という機能を使用します。
インターバルタイマー撮影とは、あらかじめ設定した時間間隔で自動的に写真を撮影してくれる機能です。
STILLモードのMENU>ドライブモード>インターバルタイマーにて設定ができます。
これで10秒に1回、無制限に連続撮影ができるようになりました。
ちなみに私はてっきり「タイムラプス=動画撮影」だと思っていたので、CINEモードのメニューを血眼になって探してしまいました。
fpは選択できる項目がとても多いので迷ってしまうこともあるのですが、そんなときのためにfpメニューマップもご用意しています。
以下、その他の今回の設定です。
撮影モード:絞り優先
今回はF5.6固定で撮影しました。
ホワイトバランス:色温度指定(今回は5700K)
AUTO以外がおすすめです。AUTOで撮影したら、長時間撮影の間にホワイトバランスが変わってしまい、タイムラプス動画の途中で色が変わってしまいました…
シャッタースピード下限:1秒
特に夕暮れなど露出が大きく変化する場合は、シャッタースピードの下限を決めておくとISO感度を保ったまま撮影できます。
露出の変化が少ない昼間は、AUTOのままでOKでした。
そして三脚を用意して、タイムラプスを撮影したい場所でシャッターボタンを押します。
あとは、ひたすら「待つ」!
インターバル撮影は一度シャッターボタンを押すと自動的に撮影が続きます。撮影を終えるときは、もう一度シャッターボタンを押します。
撮影を待っている間は10秒ごとに健気にシャッターを切り続けるfpの横で、約1時間ゆっくりと夕焼けを眺めました。
何かと不安なことも多い日々、徐々に暮れていく空を見ていると、穏やかな日常の尊さを感じずにはいられませんでした。これもタイムラプスの楽しみのひとつかもしれません。
タイムラプス動画への合成方法
さて、撮影した数百枚の写真をタイムラプスに合成するにはソフトウェアが必要です。
いくつかフリーソフトが見つかりましたが、今回はBlackmagic DesignのDavinci Resolve16(無料)を使った方法をご紹介します。
先にご覧いただいた動画はすべてこのソフトで編集しました。
1.まずはDavinci Resolveをインストール
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/davinciresolve/
デフォルト設定は英語なので、最初に日本語に設定してしまうのがおすすめです。
2.右下にある「新規プロジェクト」>「新規プロジェクトを作成」
3.タイムラプスにしたい写真をドラッグ&ドロップ
写真を複数選択するよりも、ひとつのフォルダにまとめてドラッグ&ドロップする方が読み込みが速くて楽でした。
4.「ファイル」>「クイックエクスポート」で書き出して、保存
YouTubeやVimeoにそのままアップロードすることもできます。
時の流れを凝縮、見慣れた日常が非日常に
今回タイムラプスの撮影に挑戦して、「一見何も変わらないような日々でも、こんなに変化しているんだ」と思いました。ふだんから空の写真を撮影するのは好きだったのですが、タイムラプスで撮った空はとても新鮮でした。
タイムラプスの「時間の流れを凝縮する」という特徴が、見慣れた日常を非日常のように見せてくれたのだと思います。
「コマ撮りアニメーション」のような演出になるので、空や自然風景だけでなく、料理のようすや家族のようす、そんな日常のシーンをタイムラプスで撮影してみるのも面白いかな、と考えています。
これからもfpのさらなる楽しみ方を探してみたいです。