パティオ北白川リノベーション Side:Owner #1 なぜリノベ?
有限会社橘地所 柏元です。
ただいま京都市左京区で、築40年超の弊社賃貸マンション「パティオ北白川」のゆっくりリノベーション進行中です。
その様子をこちらのマガジンで連載中。
このマガジンの中で、オーナーから見たパティオ北白川のゆっくりリノベーションもお伝えしていきたいと思います。
と、いうわけでまず。
なんでリノベーションをしようと思ったか。
鴨川デルタと左京区と
突然ですが、鴨川デルタをご存じですか?
京阪出町柳駅のすぐ横、加茂川と高野川が合流する三角型の場所、通称「鴨川デルタ」。
近隣の大学生を中心に、ちびっこからお年寄りまでが、なんとなくやってきて、なんとなく好きなことをするところ。
散歩する人、体操する人、水遊びする人、昼寝する人、ナニカの練習をする人、鍋をしだす人、トンビにおにぎりをさらわれる人、けったいなカッコでたたずんでいる人。
鴨川デルタに象徴される左京区の、「なんとなくなにをやっても生きていける」雰囲気と距離感。
京都で学生時代を過ごした私はこの空気が大好きで、ン十年が経った今も人生観に大きな影響を左京区界隈から受け取っている気がします。
誰が住むの?
そんな左京区は、京都大学をはじめ、京都芸術大学・京都精華大学・京都工芸繊維大学・京都ノートルダム女子大学・京都府立大学と、六つの大学がある「学生の街」でもあります。
専門学校や、ご近所の同志社大学・大谷大学などを入れると、左京区に集う学生さんは大変多くの人数で、その下宿生を受け入れる単身者向けアパートがたくさんあります。
パティオ北白川も40年前の建築当時はその中のひとつでした。
今は留学生さんから社会人の方、お年寄りまで。
いろんな年齢層の方がお住まいです。
コロナが来た
さて、そんなところへ、新型コロナウイルス感染症のパンデミックがやってきました。国内外の人の流れが止まり……
約20㎡・三点ユニットバスのパティオ北白川は、半分が空き室となりました。
コロナの所為と言ってしまうのは簡単です。
でも、この時、弊社の他の物件は9割の入居率を維持していました。
新展開へ
コロナ対応の自粛モードが終わり、パティオ北白川にも人が戻ってきました。けれどもコロナの時の半分が空き部屋という状況は、パティオ北白川のこれからを真剣に考えざるをえないできごとでした。
パティオ北白川がこの場所で、いろんな方に好いていただけるような賃貸マンションになるにはどうしたらいいんだろう、と。
賃料と設備でそれを実現するのは大変困難です。
なぜなら、いまでも毎年、いろんな新築物件が供給されるのですから。
それ以外の要素で考えねばなりません。
そんな時、図面を見つめていて気づきました。
RCマンションのパティオ北白川ですが、一部の住居と住居の間はコンクリートブロックでできた間仕切り壁です。撤去しても建物の強度に影響はありません。
三部屋を合体させると、60㎡の部屋に。
二部屋を合体させると、40㎡の部屋になります。
部屋が広くなると、使い方が広がります。
住まい方が広がります。
暮らし方が広がります。
そう、鴨川デルタの使い方のように。
そんなところから、パティオ北白川ゆっくりリノベーションプロジェクトは始まりました。
207号室から始まったリノベーションはこれから建物のあちこちに続いていきます。
その記録を関係者がいろんな立場から綴ってゆく、「パティオ北白川リノベーション日記」
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そして、パティオ北白川のリノベーションに参加したい方、暮らしてみたい方、使ってみたい方、住んでみたい方、大募集中です。
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