緩やかに暮らしをアップデート ♯家電編
これは、私なりのニューノーマルのお話。
TVをなくして、空間を自由に
コロナ禍が始まる直前くらいの頃、TVを手放した。
映像はYouTubeで見るのがデフォルトになって、TVは朝のニュースを時計代わりに流すことしかしなくなっていたから。
同時に、Blu-rayレコーダーと、いくつか持っていたDVDやCDの類、TVとソファの間に置いていたローテーブルともサヨナラした。
TVerで、録画せずとも時間の拘束なくいろんなTV番組を観ることもできるし、音楽はAmazon Musicでもたくさん聴ける。
そう気づいて、TV周りの一切を部屋から取り除いた。
代わりに取り入れたのが、PopIn Aladdinという、TVチューナーにもつながるプロジェクター。
天井に付けてしまったら、部屋から大きな黒い塊が消えてスッキリしただけではなくて、TVがあらゆる家具の配置を決めていたんだ、ということに気づいた。
以来、部屋の模様替えが楽しい。
もともとTVが陣取っていた場所にソファーを置いてみたら、部屋を広々と見渡せるようになった。
結果、これまでTVが部屋の中で特等席に座っていた、ということだ。家賃を払ってるのはこちらなのにと、笑ってしまう。
当然と思いこんでいたものを、サッと外してみると、面白い発見ができる。
プロジェクターに変えてからも、相変わらず朝はめざましテレビを時計代わりに流しているので、何も暮らし向きは変わらない。
でも、大きな黒い物体がなくなっただけで、部屋の様子は一変した。
大きな画面で見たい映画などは断然プロジェクター、手元で文字を追って見たいものはスマホ、と案外とコンテンツごとに使い分けていて、それもとても快適だ。
大画面での映画鑑賞は、本当に贅沢な時間。
大きな冷蔵庫、からのお弁当生活
一人暮らしを始めたときに買った小さめの冷蔵庫が丈夫で壊れることがなく、これまで10年以上、使いつづけてきた。
仕事が忙しいのに託けて、ずっと外食がちの生活。
ファミリーサイズの冷蔵庫に買い替えたきっかけは、笑い話のようだけれど、コロナで会社のエレベーターの利用を禁じられたから。
三密回避のため、日中は一般のお客さんが使うだけにして、職員は階段を使うべし!
緊急事態宣言と同時に、そんなお達しが出た。いま考えると、そんなアホな、だけれど。
当時、職場が8階にあったので、昼休みにランチを食べに下に降りるのが途端に億劫になった。
朝はコーヒーだけの人なので、出勤前にお弁当をつくるなんて、それまで考えたこともなかった。
でも、これはものすごく緊急事態。
どういう思考回路だったか、いまはよく思い出せないけれど、そんな中で、給付金の10万円を投じて衝動買いしたのが、大きな冷蔵庫だった。
(何故だか30万円ちかい最新型にしたので、思いの外、出費がかさんでしまったのだけれども)
それは日常に良い変化をもたらしてくれた。
毎週、日曜日の夕方に1週間分の作り置きをして、お弁当をつくるようになったのだ。
キャロットラペや無限ピーマン、マッシュポテトにコールスロー、きのこのマリネと、簡単ながら野菜がたっぷり。
冷凍室や野菜室も大容量なので、ふるさと納税でいただいた食材たちも存分に保存できる。
2年半経ったいまも、お弁当生活は続いていて、日曜の午後に買い出しに行き、冷蔵室の下の段が作り置きたちでいっぱいになるというのが、日常となった。
夕食も、基本的に自炊にシフトした。
食費が下がったし、揚げ物はなく、お酢を使う料理が多いので、圧倒的にヘルシーだ。
悩みだったLDLコレステロールも、順調に正常値に近づいている。
出来るじゃん、自分。
そんな実感ができた、思いがけない強制スイッチが好転的に作用した出来事のひとつ。
コロナによって、テレワークやUberの定着、ワーケーションなど、暮らしの中の大きな変化があった。
でも、これは、私にとっての新しい日常であって、小さいながら劇的なライフシフト。
新しい家電たち、ありがとう。
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