気軽にトレランができる街
飯能市は関東平野の「へり」にある。森林側から眺めると、秩父のほうから山を降りていくと、最初に迎えてくれる街が飯能だ。
なので、飯能の市街地に住んでいる人はすぐに山に行って森林を味わえる。
(飯能の市街地以外に住んでいる人は住んでいる所がほぼ山の中とも言えるので常時、森林を味わえる…)
だけど登山となると少なくとも半日はかかってしまうので、飯能に住んでいるといっても気軽に行けるわけではない(休日には、それなりにやることがあるものだ)。
そうなると、ロードバイクで林道を走るというのが、「森林を味わう」というアクティビティとしてはちょうど良くていい。
朝6時くらいに出発すれば、林道中心に50kmくらい走っても9時前には帰宅できる。(僕はまったくやらないが)100km走ったって、午前中に帰宅して、午後は好きなことや、やるべきことができる。
これは、飯能に住むことの大きなメリットだし、実際、これを理由に飯能に移住してくる人もいるようだ。
でも冬は寒い。手足の指先の感覚がなくなってしまうのでロードバイクには向いていない季節だと思う。
で、冬に「森林を味わう」のなら、トレイルランニングが候補となるのだが、「下りでヒザを痛めそう」という理由で、これまでチャレンジしてこなかった。
でもはんのう森林みらい塾に参加している人とイロイロお話をしていると、「トレイルランニングやってるよ」という人が結構いた。
僕が「ヒザを故障しそうで敬遠してる」と言うと、「まずはやっちゃえばいいんだよ~」という反応。
なので、まずはやってみた。
そしたら、とても気持ちよかった!
何がよいかというと、
①土の上&森の中を走る感触
②ラップタイムからの解放
である。
①は、感覚的に気持ちよい。焚火を眺めるのが気持ちよいのは、炎を使いこなし始めたヒトの原初の記憶がよみがえるから…なんていう話を聞いたことがあるが、森の中を自分の脚で駆け回るというのも、同じようなものなのかもしれない。
②は、ロードを走っていると、1kmあたりのラップを気にしながら走っちゃう=タイムが気になる、のだけれど、トレランの場合は様々な斜度の坂道と向き合うわけで、ラップタイムなんかどうでもよくなる。
要するに、ロードランニングにおける「●分●秒/kmで走れたらナイス!」みたいな目安にとらわれなくなるので、気兼ねなく、自分の好きなペースで走れるということだ。
ということで、トレイルランニングはとっても気持ちのよいスポーツだと実感できたわけなのだけれど、このnoteでお伝えしたいことは、「飯能に住んでいれば、そんな気持ちよい活動を『気軽に』できるよ~」ということ。
トレイルランニングのハードルが高いのは、「ランニングの猛者がやってそう」「山道を一晩中走っちゃうような変態がやってる」みたいなイメージが強いことがありそうだが、ジョギングみたいに気軽にやれないことも要因の1つではないか。玄関から出て1~2km走れば、相応に整備された山道に入れるという街は、そう多くないはず。
上記のとおり、トレイルランニングはとても気持ちのよいスポーツだったので、やったらハマる人は多そう。
でも、多くの人にとっては、どうしても「わざわざ山の近くまで行く」プロセスがあるから、気軽にチャレンジできないスポーツになってしまっている。
これはもったいないと思う。
一方で、飯能に住む喜びはここにもある、ということを感じる。
朝早く家を出て、気持ちよく山の中を自分の脚で走り回り、帰宅してから朝ご飯をゆっくりと食べて、そのあとは、別のアクティビティを始める。
こんな気軽なトレラン活動ができるのが、飯能市なのである。
魅力を感じてもらえたら嬉しい。
※なお「気軽に」と記しているが、ロードランニングの延長で山道に入っていくのは危険であることは数度のトレランで痛感した。スマホ携行はマストだろう。このあたりは機会を改めて書いてみたい。