カルヴィン・フィリップス…(プレミアリーグ第22・23節)
ウェストハム・ユナイテッドは、プレミアリーグ第22節@ボーンマスで1-1のドロー。第23節@マンチェスター・ユナイテッドは0-3の敗戦であった。この試合の結果、ウェストハムはユナイテッドに抜かれ、7位に後退。
いずれも結果相応の内容だった。とはいえ「つまらない試合」ではなく、サッカー観戦の喜びはもたらしてくれたと思う。
それはいいのだが…
マンチェスター・シティからローンで獲得したカルヴィン・フィリップスが期待外れの動きであるのが残念。両試合とも失点に関与してしまっているし、フリーな状況でのプレイでも特に光るものが感じられない。シティでほとんど試合に出てないため、試合勘が戻っていないのだろうが、僕の元に届いたウェストハム・ユナイテッド「メルマガ」からのリンク先ではこんな紹介がなされているから、まあ、がっかりではある。
つまり、リーズ・ユナイテッド在籍時には、「ヨークシャーの『ピルロ』」と呼ばれていた、との触れ込み。
ピルロ的プレーヤーだと評価されてきたのなら、どれほどの実力の持ち主なのか、期待が高まって当然だろう。
ただし、冒頭に「マーク・ノーブル(ウェストハムのレジェンド)は、ウェストハムのサポーターから、『コックニーのピルロ』と呼ばれていた…」なんて書かれているけど、ノーブルはイングランド代表(A代表)歴を持たないような水準のプレーヤーなので、イングランドで『ピルロ』という名前は軽く使われているのかもしれない。
なおコックニー(cockney)とは東ロンドンのことを指すと思われる。
とはいえ、ルーカス・パケタだって今シーズンになって(3シーズン目!)ようやく活躍しだした(そして、活躍しだしたと喜んでいたらケガして長期離脱…)のだから、2試合なんかで判断してはいけないだろう。
でも、カルヴィン・フィリップスの場合は今シーズン末までのレンタル契約だから、そんなに長い目で見てられないという面もある。
そんなこと考えていたら、ジェシー・リンガードがFCソウルに移籍との報道が。
そんな報道に接すると、21年冬にウェストハムにローン移籍して活躍したリンガードが懐かしく思える。
フィリップスではなく、リンガードを獲って、これを機会に彼が復活したりしたら、とてもドラマティックだったんだけど。
でも、チームは今シーズン初め、彼を練習に参加させたけれども獲得の意思を示さなかったわけで…。残念ながら、リンガードは相当劣化しちゃってるのかもしれない。
ボーウェンはFW「も」できるプレーヤーだと思うので、冬の補強はFWもお願いしたかったが…そんなことは現場は百も承知だけれど、うまくまとめられなかったんだろうな…果たして来期はどうなるのか。
さて次戦は、第23節でリヴァプールを撃破し優勝争いに踏みとどまったアーセナルをホームに迎える。昨シーズンまでウェストハムの中心選手だったデクラン・ライスに対してwelcome backという雰囲気になるのを期待するのと、まあ、敗戦が濃厚だけれども、面白い試合を見せてくれること、アーセナル富安が出場すること、そして、カルヴィン・フィリップスがホームのサポーターに実力を見せつけてくれることを楽しみにしたい。
ちなみにプレミアリーグ第22・23節では、チェルシー@リヴァプール(1-4)、リヴァプール@アーセナル(1-3)というビッグマッチがあり、これらの結果、下記のような順位になっている。
シティが1試合少ない状況で勝ち点差2の2位なので、実質首位と言ってもいいだろう。
ユナイテッドはじわじわ上がってきたけど、ウェストハム戦でリサンドロ・マルティネスがまたケガを負ってしまったのが非常に痛いと思う。