TNFDでも森林自体が収益源に???
#森林ビジネス
2024年1月10日付日本経済新聞に「生態データをビジネスに」という記事が掲載されていました(https://www.nikkei.com/article/DGKKZO77514030Z00C24A1FFT000/)。
記事中、『植林に取り組む企業などが顧客』とあったので興味を覚え、この記事が紹介している「シンク・ネイチャー」という会社のHPをチェックしてみました。
想像の範囲ですが、同社が展開する「ネイチャーポジティブ定量化『TN GAIN』」というサービスを利用すれば、企業は生物多様性保全に取り組みやすくなるのではないかと。
TCFD:気候変動対策に続き、TNFD:生物多様性への取組みについても企業には情報開示が求められるようになりつつあるのだと理解しています。
この文脈で、生物多様性に取り組みたい企業が、同社のサービスを利用して、「何を植林すれば生物多様性に貢献できるのか」を把握できるということなのでしょう。
別途、このnoteにまとめたいと思っていますが、TCFDを進める方法の1つとして、森林がカーボンクレジットの源泉となるしくみが整ってきています。これと同様に、TNFD上も、森林が生物多様性クレジットの源泉にもなりうるはずです。
要するに、適切に森林を管理して、脱炭素や生物多様性保全につなげる活動に対し、「クレジット」経由でTCFDやTNFDを進めようという企業からおカネが入ってくるということ。
そうした経由で森林の保有者側におカネが入ってくるしくみが整えば、林業事業者にとっても新たな収益源になるのかな~と思っております。